コロナショックと地方創生

選挙レース

おはようございます。

朝の冷たいピンとした空気が好きな中西です。

コロナウイルスの影響で、全国の選挙も大きく影響を受けています。

そうした中で、「不要不急の外出や集会」は控えられる傾向にあります。

対面よりもオンラインの流れにシフトするのは、仕事や教育だけでなく、政治の分野にも当てはまります。

ただ、それ以上に大きな、根本的な変化として、「政治家に求められる役割」も変わっていくと思っています。

今までの政治家は、過去の「実績」が重んじられる傾向にあったと思います。

過去の「実績」の延長線上に、将来の「実績」の根拠がある、というのは、シンプルに納得できる話です。

眼に見える輝かしい実績が大事な時代では、政治家は「地域のスター」であるという位置づけです。

しかし、これからの時代は、一人一人の価値観が多様化するため、政治家の掲げる「実績」の相対的な魅力は薄れていきます。

  • ○○をしました!
  • ××をしました!
  • △△をしました!

という「実績」が有権者に与えるインパクトが、徐々に薄れていくという事です。

それ以上に大切なのは、政治家個人の信条・理念です。

  • 地球環境の悪化を防ぎたい
  • 困っている人を助けたい
  • 高齢化社会の最適解を模索したい

場所や時間を超えたテーマに対する関心の方が、過去の実績よりもインパクトが大きくなり、有権者であるかどうかは別として、関心が高くなります。

その意味で、これからの政治家が目指すべきは、

実績を謳う「スター」

ではなく、

理念を掲げる「仏」

であると感じます。

コロナショックと地方自治

コロナショックを機に、

世界は国境の移動を自由とするグローバリズムからの離脱が加速します。

こうした世界的な潮流を背景に、日本の社会の地方の在り方も、

「手の届く範囲に生活を取り戻す」

事が、目指すべき政治的な方向性となります。

インターネットは、政治の世界を待たずに、世界を塗り変えていきます。

「教育・医療・金銭を得るための仕事」

は、出来る限りインターネットの上に乗っかるでしょう。

その前提を踏まえ、

食料、エネルギー、ゴミをいかに小さな単位で回すか?

が、これからの地方の目指すべき方向性です。

大量に人が集まる「都市の時代」は、終焉を迎えつつあります。

地方創生は、図らずとも危機を背景に加速します。

都市部の危機的な蔓延に対する諦観に動かされ、

「地方のビジョン」に賛同する人は増えます。

従来の政治家は、「自身の掲げた政策や実績」に固執しがちですが、

本当は「理念の旗を掲げる」事で、仕事の大部分は終了です。

そこから先は、

現場への下手な介入はせずに、

集まった人たちが心地よくフィールドでプレーできるように、

マネージャーを雇い

全体を眺める事

です。それがこれから、益々地方で求められてくるのではないでしょうか。

コロナショックで、間違いなく都市部の価値観は激変します。

地方の在り方も、当然ながら刻一刻と変わっていきます。