【2020.3/五島市市議会メモ】網元議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

記載分は、2020年3月9日の内容です。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01

※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください

冒頭

コロナウイルスが世界的に広がり、小中高が一律休校要請。五島市の学校も3月4日~24日まで一斉休校。早く終息を願っている。

新庁舎での議会で最初に登壇させて頂き、身の引き締まる思い。議員も新たな気持ちで市民の代表として寄与する事を誓う。

「中身は変わっていない」と言われないように、市民の負託にこたえるべく精進していきたい。

令和2年度当初予算について

予算編成における市長の思い、理念、指針について

Q.人口減少対策として社会増となったが、更に知恵を絞り対策をしてもらいたい。

市長. 当初予算の想い、理念は5つの項目を提示した。

とりわけ、人口の社会増の定着に力を入れたい。

これまでの積極的な事業展開が成果を結んだが、今後はこれを定着させる事が重要だと考える。

国庫補助制度を積極的に活用する方針で予算を計上をしている。

人口減少対策で各自治体が血眼になっている。

長崎市はかなり本格的に力を入れているため、五島市も更なる努力が必要。

予算の編成方針、事業評価及び査定基準並びに財源の確保及び今後の見通しについて(交付税、各基金等)

市長. 毎年度、総合戦略、行革大綱、国の取り組みを見ながら進めている。必要な一般財源を見つけ、事業の効果と必要性を踏まえ、事業の精査を行う。

国・県の制度を積極的に活用し、有利な起債を活用し、将来的な負担を軽減。ふるさと納税は国の意向に沿うような形で編成をしている。

財源不足は調整基金からの繰り入れで、とりあえず補填。

人口減少と交付税の減少の見込み。近年の大型事業に伴い、交際費が増加している。過去の施設の更新期を迎えているので、経費の増加が見込まれている。

財政見通しでは収支不足が発生するので、基金残高の減少が見込まれている。

新型肺炎による五島市の政策予算への影響が考えられるが市長の見解は

市長. 危機管理が日々追加され、予断を許さない状況。各種イベントの中止に伴い、主に観光関連で影響を懸念している。

世界経済、日本経済に大きな影響を与えており、人・モノの移動に支障をきたしている。

長期化に伴い、消費の低減、あらゆる分野で影響が深刻化する事を危惧している。

市内への影響の状況、国の動向を注視しながら、適切に対応していきたい。

Q. コロナウイルスを想定せずに予算を組んできたと思うが、先が見通せないので私も危惧している。予算の概要を読み、対外的なアピールは評価できるが、「移住=定住」ではない。

定住に繋げるための「若い人向け」の予算がなく、寂しい想いがした。現在、海洋高校が企業と連携しながら就職に力を入れている。

UIターンの予算のように、定住に関する「地元の人たち向け」の予算が見つからない。若い人にも恩恵があるような施策を出していただきたいが、考えはどうか?

市長. 地元の若い人たち・Uターンの人たちへは、仕事の確保が一番の課題。新婚さんの住居は空き家改修の助成となっているが、PRをしていきたい。

やりたいことは沢山あるが、財政的には選択と集中が必要であるため、理解を頂きたい。島内の人手不足の方と、求人がミスマッチの状態なので、しっかりと手を打っていきたい。

予算の制約上、忸怩たる思いがある中で、私も取り組んでいる。

Q. 経験上、「結婚」して子供が育つ段階で「家が建つ」という流れだと感じる。色々な施設が新しくなったが、市民向けの予算が回らない部分に対する気持ちはどうか?

市長.  財政的に、五島市は短期的にはやっていけるが、中長期的な視点では、毎年財源の不足が発生する。

そうした中、経常的な制度はシビアに考える必要があるため、慎重にならざるを得ない。建物を建てる一時的な予算と、経常的な予算は分けて考える必要がある。

Q. 長期的な政策は五島市の生活に直結すると考えられるので、五島市民の想いに応える予算編成をして頂きたい。

続いて、各事業の評価基準・方針をお尋ねしたい。

総務企画部長.算定替えの終了に伴い、歳入の減少する。予算編成の基本的な考え方は、最重要課題である人口減少対策の2期目の重訂政策の柱として、各種国の施策に対応した予算編成を行っている。

8つの柱に基づき、予算を編成している。事務事業は効果的・効率的に組むように編成。

引き続き、事業評価の結果を予算に反映させる予定。

Q. コロナの影響で、自身が商売をしていたこともあり、商売の事が気になって仕方がない。経営が厳しくなる中で、五島市もウイルスに対する方針を示したが、それによって五島の商業・経営は落ち込むと考えられる。

ツバキ関連のイベント中止により、500人ほどがキャンセルとなり、ホテルの経営にも影響。他の事業者へも影響は甚大。

それと同時に、学校も休校になり、パートの方は生活へ響いてくる。終息の目途が立たないため、日本・五島の経済がダメになると、当初予算の見込みが落ち込むと危惧している。

国も色々な手を打っているが、期間がかかるとみられる。

さらに学校が休み、給食センターも休みになったというニュースが流れた。市長として、どういう対策が有効か、素直な気持ちを聴きたい。

市長.  サミットについては、8年間準備をしてきたので、やりたかった。中国の方は自粛してくれたのでやれると思ったが、他の地区(欧米)から開催を危ぶむ声があり、協会からは厳しい提言があり、苦渋の決断にて断念をした。

ホテルは1軒1件お詫びをして回った。収入が途絶える中で事業を継続させるためには、商工会議所を中心に窓口を設けている。国の方でも無利子の融資が行われている。

予算措置が必要となれば、お願いをする必要があると考えている。東京も軒並み客数減となると、一次産業の売上減少にも繋がる。3月までは何とかなりそう。

子供の預け先は、現状で飽和する中で、学校で預かる方針も出している。今後も困っている方に目を配り、寄り添いながら対応をしていきたい。

Q. 国際ツバキ会議・サミットの中止の蓄積していた部分を、今後どういったツバキ関連産業に活かすのか?

市長.延期の議論もしたが、来年の開催地は既に決まっている。ツバキ協会の役員からは、来年にずらすのは難しいとの回答であった。役所では既に、農林整備課・振興課を一緒にして、新しい体制にした。採用・職員数も調整中であり、同規模の開催は難しいと考えている。ツバキ祭りだけは今後も行う方針なので、検討していきたい。

Q. 今まで培ったツバキの蓄積は、今後島づくりにどう活かされるのか?ツバキ製品の開発に対する対応は?

市長.ツバキを止めるという訳ではなく、商品開発や販売は応援する予定。産学官で研究会を実施し、その一つとして「五島のツバキプロジェクト」を開始し全国へ宣伝してもらっていう。

ツバキの振興は今後も続けていきたい。

Q. 日本一のツバキの島づくりを目指しているが、残念であるものの、全国への五島の宣伝になっているので、この機会を捉えて前進させるような取り組みを行ってもらいたい。気持ちは。

市長. これまでの椿サミットは、以前から出かけていき、PRをしてもらった。吉永小百合さんにも協力してもらい、五島のツバキをPRしてもらっている。この取り組みは感謝をしている。五島恋椿を紅白歌合戦で歌ってもらいたいと思っている。

是非、島内の方もCDやDVDをお買い求め頂きたい。

Q. 小中高の休校に伴い、子供の預け先も難しくなっている。地域によっては、独自で対応している箇所もある。五島市の経済への影響も鑑み、出来れば24日で終わらせて頂くと、親も安心するが、今後はどうか。

市長.  同じような状況で困る方がいれば、教育委員会と協議して対応していきたい。

観光行政について

観光入り込み客数が順調に増加する中、新型肺炎により各種イベントが中止に追い込まれているが対応策は

地域振興部長. 先行き不透明の中で、情報交換などを行い、事業者の不安解消に努めたい。市では観光協会と共に、損失額を評価している。適切なタイミングで集客対策をしていきたい。情報発信をより強化していきたい。

毎年恒例となっている「510の日」は、新たに地元でも開催し、商店街の支援となるように準備をしている。

Q. 影響額の調査はしているとの事だが、部長の調べた中ではどのくらいか?

地域振興部長. 聞き取り調査によると、第一次消費額で6千万円ほど(単価×人数)となっている。

Q. ホテルに聞くと、入りこみ客数は鈍っているとの事。トライアスロン、夕焼けマラソンについても厳しいとみられる。部長としてはどうか?

地域振興部長. 終息を願うしかないが、終息した時に後れを取ることなく効果的に発信をしていきたい。

Q. 今からが正念場なので、十分に対応してほしい。

交通行政について

九州商船の運賃改定について

市長.今までの経緯を説明させていただきたい。

もともと運賃は現在よりもかなり高かった。九州商船は、新たに万葉・つばきを作る際に補助金を貰い、定期検査の費用も補助金を貰っている。合計75億円の補助金が入っている。

国・県としては運賃を2割下げるべきだが、去年の話では、貰える補助金がH30で終了したため、運賃を挙げたい(10%に上げたい)との話があった。

五島市としては、観光も盛り上がる中で、「冗談じゃない」という事で、見合わせのお願いをした。

この話を後で聞いたら、県は値上げにOKを出したとの事。

さらに今年の4月からは「10%→0」にすると。

「何を考えているんだ、30億を使って、頑張れる余力はあるのに、なんば考えよっとか!?」という想い。

そこで急遽、九州商船に対して議長と抗議の文章を送った状況。

県には住民の方を安くするとの事だったが、国境離島新法の制度で補填すれば、影響はない。

五島市としては、利用者に負担を求める前に、経営の見直しをしっかり行い、その後に来てくださいとお願いをしている。

五島市は反対との立場を示しているが、県は方針を示していない状況。今のまま、下げなくても残高30億で行けるという試算。

Q. 九州商船と五島は一体だと考えている。赤字の部分を埋めるために対策をすべきだが、なんで五島市だけ上げようとするのか?

九州商船も勘違いしている。イベントをやるからお客が来る。なぜ九州商船は五島市の要請を蹴り、値上げを要請するのか?上げないと厳しいのか?見解は。

A. 網元議員と同じ考え。経営の悪さを示す根拠となる資料は示されていない。長崎と五島の航路で赤字だとは考えられない。赤字航路の見直しが先だと考えているので、九州商船に善処をお願いしていきたい。

Q. 競争環境を生まないと、強気で来られるという心配がある。上五島では、船の整備代に関する訴訟を起こしている。九州商船は五島のお陰で食べているはずだが、なぜ五島市の要望を蹴っているのか、理解できない。高飛車な経営をしている事に対して、納得がいかない。

航路のサービス向上も同時にやって頂きたいし、不満がある市民も多い中、運賃だけ上げるのは納得できない。佐世保の航路も再開してもらいたい。

A. 運賃改定は、委員会の中で、話を伺い、市議会の意向を伝えた。今後も市議会と一体となって当たっていきたい。

ORCの機体老朽化による欠航の状況について

Q. ORCの今後の状況は。

市長. Q200は更新時期のため、同じものを購入し更新するとの事。ANAからQ400をリースし、予備機に回すとの事。29日から、4便のQ200(2機分)にQ400が導入され、4便が3便となる。

時期後継機の導入は、R5年度以降に2機を導入すると伺っている。

Q. 欠航率を減らしてほしいので、強く要望をしてほしい。