2030年の世界地図帳
五島列島の政治家を目指すにあたり、
列島の将来について日々、考えています。
さて大晦日。
2020年を間近に控え、
世の中の変化と新たな仕組みを、どうやって島に活かすか?
という事が最近のテーマです。そこで本日はこの本を読みながら、参考になる部分について考えてみました。
テーマ的にはSDGsの部分が多かったですが、島の暮らしにとって役立ちそうな部分をご紹介します。
自然エネルギーによる食料生産の自動化
こちらの本にもありますが、食料の生産コストは機械化とAI化により、限りなく0に近づいていきます。
五島の中で言えば、「安全・安心な有機野菜を自動生産」出来たら面白そうです。
更に、国内で初めて「促進区域」に指定された洋上風車で発電された電気を使い、島の経済を回す電源とするのも良さそうです。
そうすると、究極的には
風が吹くと食料が自動で生産される
という事になりそうです。ただし、五島市が推進している「雇用機会の拡充」とは正反対に、人手が不要になります。
ブロックチェーンによる食糧管理
五島市の行政改革の計画でも、「遊休資産」の活用が謳われています。
空き校舎や耕作放棄地・空き家など、五島列島は人口減少社会における「遊休資産」の宝庫です。
現在はおそらく、「空き家バンク」のように、〇〇課がエクセルやシステムのDBで情報を管理しているのでしょう。
しかし、分散台帳管理のシステムを導入する事により、今までになかった活用の糸口が見つかるかもしれません。
フードロスを減らすという観点からも、ブロックチェーンを活用し、資産が有効に使われるような仕組みが必要です。
「所有」型から「共有」型の経済へ
現在の五島列島では、1人に1台以上、自動車を保有しています。
そのため、自動車を抱えるという経済的なコストを強いられています。車の車検も高いし、島ではそもそもガソリン代が本土に比べて20~30円高いです。
さらにお店が存在しない島のへき地では、「免許返納に伴う移動の困難」が深刻な問題となっています。
こうした事からも、所有を前提とした島社会では、移動に要するコストは都会以上です。
家も車も空いている土地も、全て所有ではなく共有をベースに制度設計をし直す事で、現在の課題解決に繋がると考えられます。
まとめ
現在・そしてこれから確実で起こるであろう変化としては、
- 限界費用0の社会(自動化技術の普及)
- エネルギー転換(分散自立型のエネルギー利用)
- 経済転換(トークンエコノミー・シェアリングエコノミー)
が挙げられます。こうした部分を有効に活用すれば、
- 自然エネルギーにより食料を自動生産し
- 遊休資産を最大限活用して「住むこと」のコストを下げ
- 経済構造を「共有」型に転換することにより
- 島の外貨流出する事を防ぐ
ことが出来そうです。
結果として島の生活コストは下がり、「労働に縛られる」時間が減り、より多様な選択肢のある生活を送れる可能性があります。
もちろんまだまだ、現実生活とのギャップは大きいです。
しかし、そんな夢が決して「夢物語」ではなく、今後10年以内に起こるであろう変化であると感じさせてくれる内容の本でした。