読書準備文
本日は「読書感想文」ではなく、「読書準備文」です。
読書感想文は、
本を読んで思ったこと・感じた事ですが、
読書準備分は、本を読む前に、
- どうしてこの本を読もうと思ったのか?
- どういうテーマに対して、今興味関心があるのか?
という事を述べています。
敬老の日、エネルギーの話も踏まえて、これからの話をします。
中東依存
このブログで何回か紹介させて頂いている通り、日本の社会は中東依存です。
安価で効率的なエネルギーとして原油を輸入して、日本の経済と社会は回っています。
さらに効率的なエネルギーであるとされた原発は、東日本大震災の事故を機に、業界に大きな変化がもたらされ、電力の自由化が進みました。
私たちの暮らしは、オール電化になり、スマートグリッドが普及しつつあります。
そうした中で、原油依存しながらも、より「電力依存」の社会が構築されています。
今回の台風ではそのリスクが顕在化し、千葉では被害が今も続いています。
https://nakanishidaisuke.com/2019/09/15/kyojuu/
島国での「浮かび方」
高度経済成長・オイルショックからの原発政策では、国が主導的な役割を果たしてエネルギー政策を推進してきました。
海に浮かぶ島国であると考えると、日本列島が一艘の巨大な船だったのだと感じます。
ところが、経済的な成長に限界が見えたころから、この船はグラグラと揺れ始め、一部では既に浸水が始まっています。
年金騒動にみられるように、国民は将来的な安定から梯子を外され、生活不安が高まっています。
これからの時代、天変地異のリスクだけでなく、きな臭い政治的なリスクも高まっていきます。
国家がぐらぐらと瓦解する中で、私たちは「個人」として生きていくように求められています。
年金の組み立て方・保険商品の選び方・資産運用の仕方・キャリア形成の仕方・結婚や子育ての選択など。
「個人の時代」の浮かび方
要するに、もうあんまり大きな国家や電力会社に期待できないという事です。
私たちは、「自分だけの」SUPのような乗り物を見つけ、「自分の力」で海を漕いでいくように求められています。
地域・個人レベルで言えば、
- 原油の輸入が止まっても
- 経済的な危機が訪れても
- 死なない程度の生活を維持できるか?
が求められてきます。そうした中で、いかにコミュニティとしての「生活力」があるか?ということが課題です。
外部との依存関係を一度断ち切り、
その上で新しい循環を作っていく。
地道な活動かもしれませんが、そうした方向性を示し、活動を始める事が、時代の要請だとも感じます。
最近届いたこの本を読む前に、そんな事を考えました。