農業と漁業の自動化

スーパーデータ活用

台風が東からやってくるほどの、異常気象が多発する時代です。

こんな時代に一番迷惑を被るのは、自然の力に左右される「一次産業」の方でしょう。

今後は、

  1. そもそも生産できるかも分からず
  2. 市場で売れるかどうかも分からないものを
  3. 「毎年生産し続ける」ということ

は、ハイパーリスキーな状態になります。

そこで本日は、最先端のデータ活用が普及した場合の一次産業経営を考えてみます。

生産の見通し

スパコンが、今年の予想を発表します。

  • 今年はエルニーニョ現象が例年よりも早く到来します。
  • 海水面の上昇により、海鳥の産卵ペースが変化します。
  • 中国からの漂着ゴミにより、野生生物が減少するでしょう。

そうした自然環境の変化と人間の社会活動を基ネタとして、今年度の生産見通しが算出されます。

  • トマト:投入費用100万円、出来高0.5t、収穫率34%
  • ばれいしょ:投入費用30万円、出来高0.8t、収穫率47%
  • ブロッコリー:投入費用70万円、出来高1.2t、収穫率78%

マーケット分析

同じくスパコンが、今年の市場予想を発表します。

  • 今年はアジアの人口が2.7%増え、中間層の所得が増大
  • 多国間のFTAにより、海外農作物の関税が撤廃
  • SNSの投稿数を見ると、シンガポールでは空前のトマトブーム

データの基ネタは、マクロ経済、多国間の政治情勢、さらにSNSまで幅広く活用され、今年度の消費見通しが算出されます。

  • トマト:消費量 ○万トン
  • ばれいしょ:消費量 ○万トン
  • ブロッコリー:消費量 ○万トン

生産×マーケットで生産も自動化

生産の情報とマーケットの情報を掛け合わせると、

今年は何をどのくらい生産するのが良いか?

が算出されます。そして後は、

  1. 農家さんが「農作物」をポチッと押して
  2. 蓄積されたノウハウを元に
  3. ロボットが選択された「農作物」の生産を開始

という流れで済みます。

そんな簡単にできるかって?

もちろん時間はかかりますが、今後は今まで汗水たらして人力で行っていた単純作業が、ますます機械化されます。

例えるならば、自動販売機でボタンを押すと、ジュースが出てくるような感じです。

そうなるともう、労働作業者としての農民も漁民も機会に置き換わり、データとロボットを管理する人だけが必要となります。

自動生産・自動販売

同じことは「育てる」ことを生業にする漁業(養殖業)についても言えます。更に進むと

  1. 生産計画の立案(ビッグデータを基に)
  2. 生産活動(AI、ロボットを基に)
  3. 販売活動(ビッグデータを基に)

という一連の流れそのものに、人間が介入する必要性がなくなります。

生産活動そのものがコモディティ化すると、農産品はジュースと同じくらい気軽な存在になります。

街中では、鮮度がバツグンの野菜や魚が即座に手に入る「自動販売機」が至る所に出現するかもしれません。