島づくり大学に来てます
全国の離島の人たちが集まって「あれやこれや」を3泊4日で話し合い、研修(+飲み会)を通じて交流を深めるセミナーに参加しています。
参加者の受講目的を聞いていると、
離島に住んでいるけど、他の離島地域の状況ってどうなの?
という声が多いですが、やっぱり離島に暮らしていると、どうしても「他の地域のこと」に対する情報の感度が鈍ってしまいますよね。
私自身もそういう思いがあったのでセミナーに参加したのですが、どうやら「抱えている課題」は皆共通している部分が多いので、私なりに「離島の課題の最大公約数」をまとめておきます。
課題1. 高齢化がハンパない
「離島は日本の縮図」
っていう言葉が一番しっくり来るような気がします。よく言えば課題先進地ですが、結構のっぴきならないレベルで高齢化が進行している地域が多いです。
どげんかせんといかんばい
っていう言葉も九州のどこから聞こえてきそうですが、それをやるにしても頭数が足りない状況が現実。
「地域を巻き込んで・・・」
っていう発想は大事ですが、中々どうしてこれを実現するのは難しいようで、何よりも時間がかかる仕事のようです。
「ばらかもん」の15巻にも似たような示唆がありましたが、
ヨーイドンで一律のゴールを目指すのではなく、トップランナーがブッチギリの速さでゴールして成功事例に皆が付いて行くやり方の方が現実的な感じがします。
だからこそ、離島で「儲かる会社」を造りたいと思ってます。
課題2. 観光客が少ない
これも結局のところ、何だかんだで行って整備が不十分な点が多いのが実情です。
例えばこの度訪れた菅島・答志島辺りでは、
『観光客用の船便が少ない』
ことが課題としてあげられていました。要するに、観光で訪れたい人のニーズに合わせる形でダイヤが決まっているのではなく、地元住民のニーズに即してダイヤが固定化されていることに対する問題提起です。
勿論、観光客数の多い、少ないは地域によって差があるし、適切な人数と言うのも差があります。
そもそもですけど、市役所や観光協会が提示している「観光客数」っていうのももう少しちゃんと図れる仕組みが必要ですよね?
関連記事:五島市の観光客数は20万人らしい
課題3. 情報発信が弱い
これも私が五島という離島に来てから常々感じることですが、情報発信が圧倒的に弱いですよね。
それもそのはずで、インターネットとかスマホとかに詳しい年代の人たち(10代後半~30代)の人たちが、ごっそり都会に行ってしまっていますからね。
だからSNSの使い方が良くわからないとか、HPの情報発信の仕方が解らないとか言う相談は多く受けます。
何よりも情報の発信と更新が必要なこの時代。
観光での生き残り(=集客の増加)を目指すのであれば、それは必要不可欠です。
そういう人材こそは、役場の職員を2~3人カットしてでも、島外からの集客を増やしたい行政としては獲得すべきなのではないでしょうか。
21世紀の情報社会に生きている私たちですが、情報の鮮度と更新が如何に大切かという点については、まだまだ実感レベルで大切さがわかっていない人が多いと思うのは、私だけでしょうか?