R8年9月五島市議会定例会開会/市政報告

R8年9月2日に開会となった五島市議会定例会における「市政報告」の文章を原文のまま紹介いたします。

【改正有人国境離島法の成立について】

7月8日、改正有人国境離島法が成立し、五島市にとって欠かすことができない極めて重要な法律である有人国境離島法が、令和19年3月末まで10年間延長されることになりました。 この法律は、平成29年4月の施行以来、航路・航空路の運賃低廉化をはじめ、雇用機会拡充事業、農水産物の輸送コスト支援事業、滞在型観光促進事業により、市民の皆様の生活や島の産業を支えてきました。 今回の改正に当たり、多大なるご尽力をいただきました国会議員の皆様をはじめ、関係者の皆様、市民の皆様に改めて深く感謝申し上げます。 8月31日に内閣府が公表した令和9年度予算の概算要求では、有人国境離島政策関連として約95億円が計上され、令和8年度から40億円増額されました。また、報道によると、運賃低廉化の対象に帰省客が追加されております。運賃低廉化の対象拡大は、これまで五島市が国に対して強く要望してきたことであり、五島市の地域社会維持に大きく寄与するものと感じております。 国の予算が成立したわけではありませんので、まだ安心はできませんが、確実に予算に反映されるよう、機会を捉えて国に働きかけてまいります。

【物価高騰対策について】

物価高騰対策として市民の皆様にお配りした1人当たり1万5,000円分の「五島市つばき商品券」については、8月28日現在で約8割が使用されております。 使用期限は9月30日までとなっております。期限を過ぎますと使用できませんので、早めのご使用をお願いします。 また、6月請求分から実施している水道料金の減免は、11月請求分までとなっております。12月請求分からは通常の請求となりますので、ご留意いただきますようお願いします。

【五島イノベーションセンター建設計画の見直しについて】

7月17日、五島イノベーションセンター建設計画の実施主体である株式会社福岡ソノリクから、計画の見直しについて報告がありました。 この計画は、令和5年10月の発表を皮切りに、市内のさつまいも生産量を年間4,000トン規模まで拡大し、その流通拠点としてイノベーションセンターの建設を予定していたものです。

しかしながら、さつまいもの生産量拡大に想定以上の時間を要していることから、施設建設の計画を一旦見送るとの判断が示されました。 今回の決定は、五島市における農業振興の取組を後退させるものではありません。福岡ソノリクからは、農業振興の本質は生産者が継続的に所得を確保できる産地を形成することにあり、生産量の拡大などにより将来的に物流・加工施設の必要性が高まった場合には、改めて最適な投資のあり方を検討するとの考えが示されております。 市としても、これまで以上に福岡ソノリクやJAごとうをはじめとする関係機関との連携を密にし、生産基盤の強化と産地づくりを推進してまいります。

【浮体式洋上風力発電施設の有効活用に関する連携協定について】

7月16日、戸田建設株式会社、五島フローティングウィンドパワー合同会社及び有限会社イー・ウィンドの3社と、浮体式洋上風力発電施設「はえんかぜ」の有効活用に関する連携協定を締結しました。 この協定は、商用運転中の浮体式洋上風力発電施設を活用し、運転・保守に関する専門人材の育成を進めることにより、関連産業の育成と地域経済の活性化を図るものです。商用運転中の施設を活用した人材育成は、全国でも例がなく、新たな産業や雇用の創出が期待できます。 洋上風力関連産業が五島市の新たな産業となるよう、関係事業者及び関係機関と連携しながら、着実に取り組んでまいります。

【全国青年市長会について】

7月30日から五島市での開催を予定しておりました全国青年市長会総会については、熊本地震の被害状況を鑑み、五島市での開催を見送ることとなりました。今年度の総会は、翌31日にテレビ会議で実施され、来年度、改めて五島市で総会が開催されます。 全国青年市長会とは、49歳までに当選した市長で構成される組織で、今年度は49人の市長が来島する予定となっておりました。 準備にご協力いただいた関係各位には深く感謝申し上げますとともに、来年度の開催に向け、万全の態勢で臨んでまいります。

【EO Kyushu10周年記念パーティーin 五島について】

8月28日、カンパーナホテルで一般社団法人EO Kyushu の10周年記念パーティーが開催され、参加しました。 EO Kyusyu は、九州内の若手起業家を会員とする組織で、パーティーには、約120人が参加し、五島市出身で株式会社MTG代表取締役社長の松下剛さんの特別講演が行われました。 九州内の若手起業家が一堂に会する貴重な機会であり、五島市の企業誘致の取組などを積極的にPRしてまいりました。

【「ポケふた」設置について】

7月11日、鐙瀬ビジターセンターで「ポケふた」のお披露目と設置を行いました。

【プロ野球長崎県人会レジェンズ野球教室について】

9月12日、中央公園野球場で市内の小学生を対象とした「プロ野球長崎県人会レジェンズ野球教室」を開催します。 この教室は、長崎県出身で元プロ野球選手の下柳剛さん、城島健司さんが「長崎の子ども達のために」という思いから発足したプロ野球長崎県人会が企画しました。離島地区では初めての開催になります。当日は、下柳さん、城島さんに加え、同じく元プロ野球選手の宮崎祐樹さん、今村猛さん、永江恭平さん、松田遼馬さんを迎え、子ども達に指導していただきます。 子ども達にとっては、元プロ野球選手と触れ合える貴重な体験となります。 今後も子ども達の健全育成やスポーツ振興のため、一流のアスリートと触れ合える機会の提供に努めてまいります。

【日本スポーツマスターズ大会ゴルフ競技への出場について】

9月29日、石川県加賀市で開催される日本スポーツマスターズ大会ゴルフ競技に、五島カントリークラブ所属の横枕圭作さんが長崎県代表として出場します。 このゴルフ競技に、五島市の選手が出場するのは初めてのことです。 横枕さんの全国大会でのご活躍を期待しております。

【奈留医療センターの入院病床について】

8月6日から7日にかけて、奈留地区において、長崎県病院企業団による奈留医療センターの入院病床に関する住民説明会が開催されました。 説明会では、奈留医療センターの経営状況や看護師の人材確保問題などに関する現状報告と今後の方針について説明がありました。 当初、企業団から五島市への3月の申入れでは、令和9年4月から休床という具体的な期日が示されておりましたが、市議会からのご意見及びこれまでの市との協議を踏まえ、企業団側から、休床の実施時期については、令和9年4月ではなく、市と協議した上で決定したいとの方針変更が示されました。 市としては、奈留地区の皆様が将来にわたって安心して暮らし続けられるよう、地域の実情に即した医療提供体制の確保に向け、引き続き企業団と奈留医療センターの運営の在り方について協議してまいります。

【国民健康保険税水準の統一について】

国は、国民健康保険制度の持続可能性を図るため、都道府県単位での財政運営を進めるとともに、令和15年度までに都道府県単位で保険税水準を統一することを目指しております。保険税水準の統一とは、同じ所得水準、同じ世帯構成であれば県内のどの市町に住んでいても保険税を同じ水準とするものです。 長崎県では、こうした国の方針を踏まえ、県内の「保険税水準の統一」に向けた取組を進めており、現在、県と市町で協議を行っているところです。 人口の減少や医療費の増加が見込まれる中、将来も安心して医療を受けられる体制を維持するためには、今後の国民健康保険事業の安定的な財政運営についても十分に検討する必要があります。 引き続き、県や他市町と十分に協議を行い、保険税の統一について慎重に判断してまいります。

【長崎県消防ポンプ操法大会について】

8月2日、大村市で第39回長崎県消防ポンプ操法大会が開催され、五島市代表として出場した福江中央地区の第1分団1部が、ポンプ車操法の部で優勝しました。奥浦地区の第4分団は、小型ポンプ操法の部で3位入賞しております。 今後も消防技術の向上と士気の高揚を図り、安全・安心なまちづくりにご尽力くださいますようお願いします。

【公共ライドシェアの実証事業について】

玉之浦地区で9月から実施を予定しておりました公共ライドシェアの実証事業については、運行管理を行う団体の選定などに時間を要しており、事業の開始が遅れております。 この実証事業では、利用者からの乗車予約の受付や運転手の手配などの運行管理を行う団体を選定する必要があります。 また、5月の地元説明会では、利用方法の複雑さや事故があった場合の補償などについてご意見をいただきました。 現在、事業内容の見直しを行っており、できる限り早期に実証事業を実施できるよう努めてまいります。

【子ども達の活躍について】

7月11日から12日にかけて、熊本県山鹿市で第44回九州少年柔道大会が開催され、小学6年生男子重量の部で岐宿町柔道部の松本龍虎さんが優勝し、4連覇を果たしました。 7月25日から27日にかけて、長崎県中学校総合体育大会が開催され、五島市からは8校の学校部活動と5つの地域クラブが10競技に出場しました。 陸上競技では、共通男子100メートルと200メートルで富江中学校の芳野麗人さんが、共通男子400メートルで福江クラブの大町悠伸さんが優勝を果たしました。 バドミントン競技では、男子ダブルスで福江中学校の竹下忠輝さん・黒川芯吏さんペアが準優勝を果たしました。 柔道競技では、女子個人戦40キログラム級で鍛心会の田中陽葵さんが、44キログラム級で同じく藤田愛梨さんが、57キログラム級で五島クラブの荒木結愛華さんが、63キログラム級で鍛心会の平山由実さんが優勝しました。男子個人戦50キログラム級で岐宿町柔道部の川村一希さんが、81キログラム級で五島クラブの荒木悠利さんが、90キ10 ログラム級で同じく荒木碧月さんが優勝しました。女子個人戦48キログラム級で鍛心会の青柳鈴花さんが、52キログラム級で同じく山口起歩さんが準優勝を果たしました。 8月上旬に行われた九州大会では、陸上、バトミントン、柔道競技に13人が出場し、陸上競技で大町悠伸さんが、柔道競技で田中陽葵さん、山口起歩さん、荒木悠利さん、川村一希さんが3位入賞を果たしております。 同月下旬に行われた全国大会では、陸上、柔道競技に8人が出場し、岐宿町柔道部の川村一希さんが、柔道男子個人戦50キログラム級で全国3位という素晴らしい成績を収めました。

8月5日、佐世保市で第76回「社会を明るくする運動」中学・高校生弁論大会長崎県大会が開催され、五島市代表として翁頭中学校の馬場琴心さんが出場しました。「分かちあう」と題し、ふるさと五島の良さを通して、犯罪のない社会を築くための思いを発表し、優秀賞を受賞しました。 8月17日から20日にかけて、島根県隠岐の島町で全国離島交流中学生野球大会、通称「離島甲子園」が開催され、全国の離島から22チームが参加し、五島市からは17人の選手が選抜チーム「五島バラモン」として大会に臨みました。 結果は、1回戦で対戦した沖縄県久米島町のチームに敗れてしまいましたが、その後の交流戦や野球教室、交流会を通じて、技術の向上や親睦を深めることができました。   子ども達の活躍は、地域の誇りであり活力を与えてくれます。今後も子ども達がのびのびと活躍できるよう、全力でサポートしてまいります。

【五島市元職員による不正行為等に係る再発防止策について】

市の元職員が在職中の平成25年と平成29年に行った不正行為等について、このようなことを二度と繰り返さないため、再発防止策の策定を進めております。裁判記録や職員への事情聴取記録など約1,500ページに及ぶ膨大な資料の精査と、計6日間に及ぶ集中会議の結果をまとめた第三者委員会の報告書を踏まえて策定します。 再発防止策として、職員の意識改革を徹底し、法令遵守に関する職員への定期的な調査を行い、公益通報制度を見直します。訪問業務に関する個別ルールを整備し、上席者による業務管理を強化します。全職員を対象とした「法令違反・不正行為及びその兆候に関する実態調査」、「公益通報制度の周知」は速やかに行う予定です。 再発防止策を徹底し、市職員による不正行為等を二度と繰り返さない体制を構築してまいります。

【県への要望活動について】

8月24日、清川県議会議員にもご同行いただき、市議会から片峰議長、野茂副議長、各常任委員会委員長の皆様と共に、県及び県議会に対し要望活動を行いました。要望内容は、「過疎対策事業債の協議可能額の拡充」や「急患搬送船の導入及び不定期航路運航の維持存続のための支援」、「五島高等学校衛生看護科への専攻科の創設」など、計10項目です。 過疎対策事業債は、国が返済額の7割を負担するもので、全天候型子ども遊び場建設の財源として活用したいため、今回要望しました。対応された中尾副知事からは、「全天候型の遊び場の確保は、過疎対策として重要であり、必要に応じ所要額の確保に向け国へ求めます。」との回答をいただきました。 今後とも、県との連携が特に欠かせない重要案件について、市議会のご協力をいただきながら、要望活動を行ってまいります。

【荒川温泉湯の浜通り納涼祭&着工式について】

8月30日、荒川地区活性化実行委員会主催の「荒川温泉湯の浜通り納涼祭&着工式」が開催され、参加しました。 公衆浴場の営業最終日となった当日は、一律100円の感謝営業に約200人が入浴されたほか、玉之浦湾で養殖されている近大マグロの解体ショーの無料配布には約300人の列ができるなど、大変賑わっておりました。 長年の歴史に感謝しつつ、荒川温泉の新たな地域活性化拠点としてのリニューアル着工を祝う、大変有意義な節目になりました。

【契約の解除等を求める住民訴訟事件について】

工事請負契約の解除等を求める住民訴訟事件については、8月4日、長崎地方裁判所において、住民訴訟の対象となり得ず、訴えは不適法であるとして、原告の請求を却下する判決が言い渡されました。

【市職員の暴行事案に関する報告について】

令和5年9月、当時の消防本部課長が市内の飲食店で居合わせた消防職員の胸ぐらをつかむなどしたことにより、五島簡易裁判所から暴行罪として、7月27日に罰金10万円の略式命令を受けました。 市としては、二度とこのような事態が起こらないよう、職員のコンプライアンス意識を再構築し、信頼回復に向け、全力で取り組んでまいります。

 

以上で市政報告を終わりますが、本定例会に提案いたします議案は、条例案、補正予算案、その他合わせまして44件となっております。 なにとぞ慎重にご審議賜り、適切なるご決定を賜りますようお願い申し上げます。