【2025.11/五島市市議会メモ】決算委員会②

五島市の市議会(委員会)では、議事録が公開されておらず、委員会の中身はブラックボックスです。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではなく、個人的なメモです。

発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もありますので、ご注意ください。

日時:2025/11/5 10:00~11:50 13:15~14:50

参加議員:中西委員長、谷川副議員、山田議員、木口議員、勝本議員、

水道局

昨年の指摘要望事項

なし

剰余金の処分案の議決

中西 剰余金の処分について、組み入れ資本金への組み入れ、減債基金の積み立てとあるが、この金額の根拠となる欠損の金額を全額補填するモノなのか。それとも、全体の残高から何割かをこちらの補填にあてるというモノなのか。

A P6の元金償還金に、毎年度利益を全額充てている。

中西 剰余金については、資本金への組み入れ、減債基金への積み立て以外の選択肢があるのか。

A 建設改良の積み立てのみ。

決算案の認定の議決

山田 検針委託料1100万円は検針員へ委託しているのか。

A シルバーや個人と契約してメーター検針している。

山田 人手不足のため職員が回っているか?

A 身体の不調で契約を止める人もいる。人手が埋まるまでは職員が回っている。

山田 一戸あたりの契約だと思うが、栃木県の方で検針アプリでメーターを取り込んで送信する自治体があった。割引があるメリットもある。DXに取り組んでいるが何かあるのか。

A 検針不足もありスマートメーターの検討はしているが費用が現在の10倍くらいになる見込み。8年毎に交換が必要であり費用がかかる。各個人が写真を送る方法もあるが色々と費用が安くなる方法を検討したい。

木口 P5 損益計算書の中で人件費を含むのは他にどれがあるのか。何名?

A 原水、簡易水道費・・・・等。24名が分散している。

木口 全て足しても減価償却の半分にも満たない。企業債で賄っているのか?

A 資産の減耗に伴う現金を伴わない支出。収益的収支について計算したものを公開している。

木口 原資は何を使っているのか?

A 企業債、水道事業債を借りて行っている。

木口 全国的に老朽化が避けられないが更新の方法は。

A まだはっきりと作っていないが、10年間の工事を行う事は公表していないが作っている。それで計画的にやって行こうと思っているが資金的な問題も出てくる。

木口 対応策はしっかり考えてほしい。報告書で老朽化の著しい施設整備とあるが具体的には。

A 施設が地下に埋設されている排水管漏水菅、ポンプ、取水場があるが老朽化で出せるのは配管。経年化率があるので後日数値を出させて頂きたい。構造物は耐震性の問題があり、数値的に老朽化を示すような率が把握できていない。コンクリートが60年なので設置年度を考えると大型の浄水場は迎えているので年度からしても多々あるのは間違いない。配管は後日提出させて頂きたい。

中西 営業赤字が恒常的な構造の中で、修繕費と動力費が前年度よりも上がっているという事で物価高の影響を受けている部分が大きい印象を受けたが、水道料金の改定にはどう影響するのか。長崎県佐世保市が9月市議会に提出した来年度から水道料金を27.5%値上げする条例改正案に、市民から反対や負担軽減を求める声が出ている。

https://www.asahi.com/articles/AST9M4JCTT9MTOLB001M.html

A 考えていかなければいけないとは思う。慎重にしていくために、検討を図っている。料金を上げないと行けない話になると、審議会を立ち上げていかなければならない。

中西 アセットマネジメント計画は公表されないのか。

A 出来ている。グラフ等で表す事は出来ないが、今後こういう風に増えていく、という部分を示したい。

市民課

昨年の指摘要望事項

なし

質疑

山田 P46 電算システムでコンビニで住民票取得可能だが、印鑑証明は。

A 可能

山田 窓口業務の負担軽減に繋がっているの。

A 役所に来る人を減らしたいが、まだ利用率が低くて10%程度で周知が足りないと思う。戸籍が対応していないので窓口に来ている。

山田 マイナンバーが必要。高齢者には難しいと思うが店員が教えてくれるので周知や使い方を促進すれば手軽に出来るのではと感じている。電産システムの利用を上げてもらいたい。

木口 P132 マイナンバーの普及率が91.15%と上昇した要因は。

A 一番はマイナポイント。保険証廃止の周知があってから新規申請が増えた。

木口 良い事だと思う。P129-130 外国人の数について、地方は人手不足もあるので共生を目指すべきと思う。住民の数はどこまで把握しているのか。

A 国籍別、地域、人数も把握している。R7末で国別人口を出している。3月末で381名。9月末で420名。後程資料を提供する。

木口 共生を目指す事に対する方針は。

A 政策企画課になるが住民登録時に平易な言葉で案内をしている。

木口 外国人対応のワンストップ窓口になると思うが現状の考えは。

A 特にイメージはない。来年からマイナンバーと在留カードが一体化して便利になる。

中西 P145,P146 市民との情報共有の在り方について

生活環境課にも関する話にはなるが、今年度の福江地区町内会長会議では、町内会長からゴミ出しのルールを守らずに、そのままゴミを出してシールが貼られて残置されている事について、回収してほしいという要望が多かった。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s020/020/010/060/R7sityoukondankaigidai.pdf

この原因として、ゴミ出しのルールが周知されていないという問題意識の元、今月号の広報誌では、詳細なゴミ出しのコラムがあったので良い事だと思った。その一方で、広報誌自体が市民に十分に行き渡っていないのではないかと感じている。町内会加入率が69.81%で五島市は年間、約3,900万円を広報誌配付を含む町内会への委託業務としているが、現状の在り方では町内会の加入率が低下しているため、市からの情報伝達の在り方が不公平だと感じるし、十分にいきわたらないのではないかと懸念している。広報誌の配布方法に関して、見直すべきではないかと思うが見解は。

A 広報誌の配布については政策の分野だと思っている。町内会としているが、配布で住民にいきわたるのは広報公聴の分野だと思う。広報に少しでも分かりやすく、負担が重いという事で班回覧を減らした。配っていない所、手間がかかるのではないかと思っている、逆に入る人も増えるのではないかと思う。町内会ごとでの募集する仕組み、入りやすい仕組みを回していかないと思う。若い世代は逆に広報誌が要らないという部分もあると思う。

中西 町内会への未加入者の加入促進に関して、町内会長会議では、訴求力のあるチラシの作成、市公式ホームページ、LINEでの広報などを実行していきたいと回答していたが現状は。

A これまでもチラシ配布はしている。一回入ってしまうと役所に来る機械がないので、広報しかないと思っている。連合会のチラシを配っている。

中西 現状の促進チラシは、若い人に対する訴求力が弱いと感じる。各町内会毎に作成した方が良いと感じるが、そこまでデザインに精通している人も少ないので、各町内会に対してチラシ作成のお手伝いをしてみるのが良いのではないかと思う。

生活環境課

指摘要望事項

生活排水による水質汚濁への影響を市民へ周知し、合併浄化槽の普及率向上に努められたい。

A R7は138件の申請。51件の減少。利用件数は減少傾向だが人口減に伴う新規住宅の減少、資材価格の高騰など。事業者にも協力頂きチラシを配布している。DMでのアンケートを行い意見収集に努めている。設置促進は汚水処理人口の減少に資するので積極的に進めている。

谷川 普及率が少なくなっているので補助率を上げれば良いのでは。

A 高齢者の単独は老朽化が問題になっている。国・県は合併浄化槽の更新にも輪をかけている。R8予算に計上させて頂いた。高齢者対策もアンケートの中で意見を頂いた。個人負担が10万円位だったらやって良いという意見が上がっている。検討段階にある。100%を目指さないと生活排水垂れ流しだと壊れてしまうので活用してもらわないと進まないので、適当な自己負担で取り組んでいきたい。

谷川 商店街。公園に共同浄化槽を設置する案もあった。商店街に県も鹿児島に視察に行っている。野口市長の時は5‐6人で管理費が高くなる問題もあり、設置場所がないので。

A 高齢化率も絡んでくると思う。商店街は場所が限られている。その辺りも交渉材料として出来るのでは。公園が一番適当だが三井楽と同じようなイメージになると思う。管理の部分で世帯数が減れば負担が増える不安がある。公的補助で不足分を補助する制度だと思う。鹿児島の情報も調べて相談させて頂く場があればと思う。新たな単独槽の希望者も先に説明して行いたい。

谷川 下水にしたら管理費を行政が持たなければいけない。浄化槽にすれば管理費は個人負担になる。清掃業者から年間3万になる。高崎は36世帯が20人で管理費が高い。合併した当時、下水道にしたら役所の管理費が高くなる。なるだけ個人の浄化槽にしたら良いと思う。

木口 物価上昇で苦しいので、補助を充実させる必要はあると思う。今は県内でも下の方。国の補助制度を絡めて伸ばすしかない。

A 浄化槽の普及率は頭打ち感がある。建築数が減っており高齢者が残っている。減価償却の問題もあるので、補助の手厚さは真剣に考える時期と思う。市の財政状況が厳しいので慎重にならざるを得ない部分もある。議会の声もあれば、それに近い設計にしたいと思う。公共下水道は本官が税金。敷設する脇の官は費用が掛かる。もう一度検証するなりしたい。汚水処理人口普及率が伸びるようにしたい。

質疑

山田 運転管理業務で衛生センター(し尿処理)の費用は。

A 衛生センターの管理委託業務。

山田 1600万円で委託し夜も稼働しているのか。

A 福江衛生センターは直営4名。プラントメーカーで運転管理業務で2名の委託料発生。処理場は24時間稼働して宿日直業務が発生、司コーポレーションに委託。

山田 通常夜間機械警備だが人で対応しているのか。

A 雇用されている方は野々切在住者になっている。S56年にスタートしたが市と地元自治体、老人会で覚書があり地域の宿直員を募集する事になった。

山田 司とは別?

A 毎年業者が変わるが、その中に地元雇用を受託者にお願いしている。

中西 P299 浄富苑の需用費・委託料がR5が488万でR6が1062万円と倍以上になっているが要因は。

A 物価高騰のあおり、燃料費もある。修繕については R6は待合室の修繕工事を行っている。

中西 P301 2年前の決算時にも指摘したが、狂犬病の予防接種は7割目標として認識しているが、31%が未接種な状態となっている。システム上ではがきが宛先不明の場合は削除していくとの答弁だったが、働きかけは。

A 未接種の方に対してはピックアップしてはがきで周知している。

中西 畜犬指導員の役割は。

A 1名いる。月2万円弱で雇用している。保険証と獣医師会の登録の方で、飼い犬に対する駆除、指導をしている。課長就任してから狂犬病の予防接種の巡回をしている。どういう業務か聞いたか、飼い主への指導、リードを放し飼いで脱走した犬など。飼い主特定して、指導している。保健所の方から連絡頂いて報告頂いている。

木口 ゴミの減量化が進んだと見える報告だが、どうなのか。

A R6がR5より30gくらい減っているが人口減少が要因だと思う。

木口 県内で一番悪かったと思う。頑張って進めて頂きたい。リサイクル率はどうなのか。

A 15%弱で推移して資源化は進んでいない。

A この数字はより高い目標を設定したい。ゴミ行政については市民にどう呼びかけするのかに掛かっている。分け方が分からない、ゴミの多様化にある。五島市が置かれている立場に。資源化率の向上については目指していきたい。ゴミは企業の取り組みも大事。こちらの出し方と水きりをするとか、創意工夫をした減量をしていきたい。

木口 生ごみが大きいと思う。8分別を無暗に増やすのもあるので中身をして頂きたい。

A 最終的に広報誌・SNS等の活用を通じて伝えるのがスタンス。LINEの活用を使えばカレンダーが不要なくらいになっているので、お知らせで一杯情報が来るので活用と新たに媒体があれば伝えたい。

指摘要望事項

木口 合併浄化槽の補助・制度拡充に努められたい。

税務課

指摘要望事項

引き続き、税の収納率向上に努められたい。

A FPによる納税相談。文書電話による納税催告・相談により早期かつ計画的な納税を促す。滞納者に対しては差し押さえ処分を行っている。市税96.77%、国保税90.22%。

質疑

山田 P111 要望事項で収納率向上に対する回答が得られたが、不納欠損額は回収できないお金なのか?

A その通り。

山田 どういった経緯で不納欠損になるのか。

A 滞納額全部の差し押さえられなかった残額とか、生活困窮・所在不明の合計額。

山田 収入未済額の方にも跳ね返ってくるのでは気になった。

中西 P120「職員による徴収」(1億8841万円 3.6%)について、実際にどのようなフローで行っているのか。

A 市役所に納税者が来て、職員が受入れしている。

中西 滞納者に対する差し押さえの件数というのはどういった推移をしているのか。

A 滞納者の数自体は減少しており、1360名が滞納繰越分の人数が上がっている。納付書が発送されて、期限内にない場合、20以内に督促状を発送。リストに上がってから電話、文書を行い、財産調査も行う。財産が見つかった場合、連絡が付かない方は差し押さえ。

中西 国保の会計について、国保税滞納世帯のうち、生活困窮支援部門へ連携した割合を示してください。

A 生活状況を聴きとるが返済能力がない場合は保護班に繋いで話をしてもらうケースはある。

指摘要望事項

引き続き、税の収納率向上に努められたい。

会計課

中西 製本費で分厚い資料の印刷で100万円以上支出しているが、議会は既にペーパーレス化している。その辺りの経費節減は会計課として提案できないのか。

A 60部印刷して40部ほど使われた。

中西 勿体ない部分もあると感じるので、推進してほしい。

監査委員事務局及び公平委員会

質疑

中西 P50 委託料で財政支援団体への公認会計士の委託料とあったが内容は。

A 毎年財政援助団体から1件選択をして、監査を実施している。専門的な知識を有するためにしている。市の方で補助金を支出している団体を対象としている。

議会事務局

質疑

なし

指摘要望事項

なし

市長に答弁を求める指摘・要望事項

【総務課】あらゆる災害に対応した避難所整備および市民に対する迅速で正確な災害情報提供体制の構築に努め、更なる防災・減災対策に努められたい。

【生活環境課】合併浄化槽制度の補助拡充に努められたい。

五島市市議会の最新記事8件