五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2025/9/16 10:45-
目次
市長の政治姿勢について
市長就任から1年を振り返って
網本 市長が就任して1年が経過。尽力していただいたことに敬意を表する。五島を護るのキャッチフレーズでしてきたが、最も力を注いだ政策と評価は。
市長 10の項目を掲げて所信表明。休日もなく奮闘してきた。有人国境離島法の改正について、関係市長の要望を取りまとめており意見を提出している。自民党の議員連盟が主催するヒアリングをした。改正内容を訴えた。6月には離島振興協議会での特別決議を行い国への要望活動もしている。政府への要望活動もしている。8月には知事と県議会議長に要望してきた。9月8日には振興協議会を開催して機運の醸成・市民の声を国に届けようと決起大会をしようとしている。改正延長はなくてはならない法律だから、先頭に立って取り組んでいる。福江空港の給油施設はH30から県に要望をしており、何度もお願いしている。今年4月には空港防災機能強化を目的に補助が設置された。引き続き給油施設の整備も。
まだあります。雨の日の子供の遊び場づくりは基本構想の素案を作成した。新たに図書館の隣に整備することにした。現在パブコメ実施中。R10の後半には供用を開始したいと考えている。新たな賑わいの拠点として整備したい。
網本 頑張ってきたんだなと思っている。護るというスローガンで当選した。護る、に違和感はないが、二番目に若い市長としては、私自身としてはどうなのかなと思っている。柔道をしていたが、守るだけではなかなか勝てない。攻撃することが護ることだと。護るということは衰退に繋がるのではと危惧している。壱岐市の若い市長は「諦めていたことも道筋を示す」と述べた。西海市の瀬川さんも15の政策を引き継いだ。松島架橋構想など、若さを活かして今からどうやって五島を問題意識を市民に示していただきたい。五島列島含めたビジョンを示してやる気を喚起していくのがリーダーだと思う。人口減少に対する子供の遊び場を示して頂き、市長の実績は認めているところだが、さらにもう一段階上げていただきたい。今後五島市の舵取りに励んでいただきたい。
五島列島架橋構想について
五島列島が抱える交通インフラの課題の中で、特に船便依存による住民生活や観光等の産業への影響についてように認識しているのか
網本 実現は困難だと前回の議会で答弁を頂いた。五島列島全体が今後どのようになっていくか、壮大なビジョンを持って取り組んでいただきたい。再度市長の考えは。
市長 期待を寄せていただきありがとうございます。昨年3月にふるさとに帰ってきた。うかんむりのまもるではなくゴンベンのまもるだった。市長に就任してから言偏を使っている。守りながら攻めるという意識を持っている。0からのスタートで無事に当選した。空港の機能強化に向けた取り組みを加速してきた。市議会ではハラスメント条例を制定した。誰も手をつけなかった、画期的なことだと思う。私は常に100点満点を目指して奮闘している。手と心を繋いで楽しい五島市を築いていきたい。
架橋の話は、物資の移送・改善により物流の拡大などが考えられる。島民の生活を支える航路・維持費負担などがあり、非常に困難だと考えている。中学生議会では久賀の生徒から橋を建設する予定はあるかと聞かれた。松浦市の建設に200億円を使った。3000億円を超えるという試算もある。五島市の予算の10倍となる。ここまで予算が膨らむと費用対効果の点から実現は難しいと考えている。
網本 市長の時に実現するのではなく、それを言い続けるということである。在任中に実現とかではなく、言い続ける、夢を語っていただく。その後、海上タクシーが終わるとか、将来的に1万、2万とかで人手不足の状況になる。今の状況が続くとは限らない。医療・海上タクシーの問題もどうなるかわからない。そうなった時、五島が一つの橋で結びつけば解決するのでは。昨年1年間観光客数が減っていると。やはり将来の夢として架橋をすると解決するのではないかと。そういうビジョンを語っていずれは橋で繋がると人口減少が解決して、観光も伸びていくと。金額も五島市が出すのではなくて県・国が出す。そういうふうに思って提案をしている。ライフワークとして言い続けたい。私も写真を見た時に、そういう事をH8に想像している。硫黄島大橋・松島大橋・高島大橋は完成している。西海市長の瀬川市長は念願の橋を開設したと。出口市長も厳しいということではなく、大きなビジョンを持って取り組んでいただきたい。
市長 昔の資料をよく読んで頭を整理していきたい。市議会と協力できるのか考えていきたい。
網本 ビジョンを持って皆を喚起するリーダーであってほしい。言い続ければ叶うと思う。
高齢者の運転免許証返納について
網本 市内の路線バスは本数削減が進み持続可能性が課題。生活が守られず市街地の衰退や事故の増加も見込まれる。1万円のチケットを渡しているが、使ってしまった後が困るという声を聞く。現状をどう認識しているか。
総務企画部長 交通安全協会による交通券事業をしてもらっている。運転免許返納の一助になって感謝している。発生状況は減少傾向だが高齢者の割合は増加傾向。高齢ドライバーの方が自主的に免許を返納しやすい環境づくりは他市の事例を研究したい。
網本 多くの自治体が免許返納の支援を行なっている。佐賀の基山町ではコミュニティバスが無料されたり、県が補助金を交付。嬉野市でも補助。全国的に自治体の支援が行われている。今から研究するということはいかがなものかと思っている。草野議員も五島市の高齢者フリーパスの提案もしている。受け留めるだけで対応を考えていなかったのか。
総務企画部長 高齢者フリーパスは、交通弱者対策ということで提案だったと思っている。それについては今から重要だと認識しているので、横断的に今後も引き続き検討させていただきたいと考えている。
網本 自主返納するとバスのフリーパスも当たるのではないかと。今後免許返納者・高齢者の返納についてはどう進めていくのか。議会で答弁して終わり、ということではなく五島市は今後どのように進めていくのか。
市長 五島市は支援をしていないが、長崎・佐世保・壱岐・五島市だけが支援はない。他は様々。1回限りもあれば毎年の場合もある。どのような取り組みが効果的か。事例も参考にしながら考えたい。私も長寿への対応ということで大事にしている課題の一つである。どういう方を対象に支援するか検討している。きちんと対策を講じられたらと思っている。
網本 親が高齢者で免許を返納した時にどうなのかと。どうすれば高齢者が免許返納したときに楽に買い物・病院に行けるかを話をしていただければ自ずと分かると思う。高齢者支援をぜひ進めていただきたい。
新教育長の教育行政について
基本姿勢及び教育理念について
網本 学校は地域の灯台であるとの声があった。適正配置や規模の維持に取り組みつつ地域に根ざした教育についてどう考えるのか。
教育長 小規模校を統合する対応ではなく、全体での学校の在り方・再編成を行う時期に来ていると思っている。それぞれの地域の灯台が変化し機能を失いつつあるのも事実。五島市全体のこととして捉えて意見をききながら進めていきたい。地域が疲弊していくのも事実。いつ、どういう形で提示はできないが検討の時期に来ている。
網本 子供がいないと学校を辞めざるを得ない、そうすると更に疲弊するという問題もある。苦労していると思うが、こういうことが進むと更に厳しくなる。教育長・そういうことについてお願いします。
少子化が進む中での小中学校の在り方について
伝統芸能の継承に対する支援及び施策について
網本 市内全ての小中学校ではふるさとの事を知る取り組みをしている。伝統芸能を学ぶ際は太鼓やバラモンタコ作りがあり、ゲストティーチャーとして招いている学校もある。今年度から市内の小中学校を対象とした支援事業をしている。積極的に継承できるように支援をする。
網本 嵯峨島のオーモンデーのように持続が厳しい芸能もある。従事している若者が減っていくとだんだんと少なくなると思う。公務員である職員であるとか、関わっているが年休を取ってまでそれにいくという場合もあるが、青年たちへの対応についてどう考えているか。
地域新興部長 過疎化・高齢化に伴い課題を抱えている。平日に行われるので、企業や団体の理解が不可欠であると考えている。参加奨励・休暇取得奨励をしている自治体もある。後藤も多くの課題があるため、具体的な対策を進めている。2月からは担い手不足の解消や継承の課題を整理するため、対策をしている。現在活躍している若者にも参加しやすい環境を作っていきたい。
高校生議会について
高校生議会の意義について
網本 市長の感想を。
市長 大きく二つ。市議会や市議会の業務に関心を深めてもらうこと。意見や疑問・要望を聞くこと。高校生議会の感想として、将来を真剣に考えてより良くしたいという思いが伝わってきた。全力で取り組まなければと改めて思った。様々な意見や提案を貰っている。同じように大切にしていきたい。中高生が楽しめる場所についてどう考えるのか、とあったが意見表明の中にはなかった。子供達が天候に左右されずに楽しめる場所があればとの声があった。自分たちよりも子供の事を考えて嬉しかった。きっと来てくれるのだろうと思った。ブレずに進めていきたい。総務課・企画課と聞いているが、傍聴拒否された。総務企画課で決めているのか。
総務企画部長 先生と引率する保護者に決めている。方針として決めている。
網本 どうして議員が聞いてはいけないのか。
総務企画部長 最大の理由は高校生議員が緊張する事なく思い切って意見を言えるようにしたいと。市の幹部職員との対面は緊張するだろうと。
網本 全国でもあるが、理事者・議会一体となって取り組んでいる。世間に出て緊張することはある。われわれが聞いているので緊張するというのはないと思う。今回の議会でもまずは議員にいつ放送されるのか、すらもありません。理事者だけが意見を聞いて、議員も勉強になるはず。ケーブルテレビで聞いてください、という事もない。ただ緊張するから傍聴させない、というのは我々も高校生の意見を聞きたい。議会に何も知らせないのは疑問に思う。
総務企画部長 あくまで緊張しないという趣旨で制限をさせていただいている。これはあくまで引率の先生と保護者の見守りという事で考えている。全ての高校生が緊張しないという訳ではなく、中には緊張している生徒もいますので、そういう生徒には配慮が必要と考えている。ケーブルテレビはごとうチャンネルで放送している。水曜日の前日に放送するので、日程的に難しいと考えている。ケーブルテレビでご確認いただければと思う。DVDの貸し出しも行なっているので、ぜひご利用いただければと思う。
網本 全国の高校生議会がどういうふうに行われているのか、勉強してください。聞きたいという人もいる。議会にも情報提供していただきたい。何を放送するのかわからない。そういう規則でやるんだったら情報の提示・開示をしていただきたい。もう少し高校生議会のやり方も全国を調べて考えほしい。