【2025年6月五島市市議会メモ】田口勇議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2025/6/17  10:00ー

第3期五島市まち・ひと・しごと創生人口ビジョン・総合戦略の基本目標に掲げる「世界中から訪れる、癒やしの“しま”をつくる」について

「癒やしの“しま”」の具体的な姿は

田口 バラモンキングお疲れ様でした。無事に終了できよかったと思っている。皆様に感謝申し上げる。最上位計画のまちひと仕事の計画の目標に掲げる癒しの島づくりについて、市長の考える具体的な姿は。

市長 稼ぐ島、学ぶ島・・・を目標にしている。豊かな自然、食文化、キリスト教関連遺産、日本遺産などの文化、心温まるふれあいなどを感じてもらいたいという思いから癒しと設定している。3つの戦略プロジェクト

1 観光交流拡大プロジェクト ゆっくりした非日常を体験してもらいたい。五島を第二の故郷として愛着と親しみを持ってもらいたい。

2 UIターンの促進 関係人口の増進。

3 スポーツを通じた交流人口の拡大プロジェクト。合宿を通じて拡大を目指す。美しい自然環境の中でリフレッシュしてもらいたい。バラモンキングでは沢山の議員に大会を盛り上げて頂いた。心から感謝している。世界中から訪れる癒しの島づくりを積極的に進めて参ります。

田口 癒しを来島者に感じてもらうためには、市民自らが自信を持って言える環境づくりが第一歩だと思う。それが行き届いていないと感じる。

観光地の整備について

富江町只狩山周辺施設の整備計画について

イ只狩山展望所とトイレの改修について

田口 長崎新聞に次世代に只狩山の記事が掲載された。周辺施設の再生を目指して幼馴染3人組がプロジェクトを立ち上げて活動している。TMTとして活動。只狩山は思い出の場所であり、次世代に残したいという思いから活動を続けている。展望所とトイレの改修は。現在の状況は。

富江支所長 S56年、トイレがH3で老朽化している。展望台が一部剥離。立ち入り禁止。トイレは使用に危険がある状況。

田口 管理方針は。

富江支所長 展望台は修繕可能か、費用はどのくらいかを関係課と協議したい。予算の確保が出来次第、トイレは維持管理したい。

田口 トイレは現状の通り維持管理ということで安心した。展望所、只狩山は費用を協議するということだが、展望所からは富江の町を360度展望できる。鬼岳が一番綺麗に見える。只狩山は昔からシンボルであり、癒しの山である。前向きな検討を要望。

ロ狩立野外スポーツ広場について

田口 芝スキー場管理があり、今後の維持管理の方向性について。

富江支所長 老朽化のためR3年に条例廃止。管理棟やトイレを解体する予定。活用予定なし。遊具は立ち入り禁止にして管理したい。

田口 若者3人組TMTが一番に存続を願っているのがこの施設。雨天時の子供の遊び場を検討しているが、野外のスポーツ場があり、若者たちが立ち上がった。市長は何度となく言っていると聞くが、今一度視察に行って検討してほしい。子供達の遊び場は幾つあっても良いと思う。一緒に育てていきましょう。

ハ富江農村広場及び富江テニスコートについて

田口 市民からグラウンドゴルフ場を整備できないかとの意見がある。避難所の高台が多くない。南海トラフを想定した整備が必要と考える。ヘリポートでの活用も可能。運動場として整備することをいかに考えるか。

富江支所長 グラウンド内の陥没により利用は難しい。屋外避難所として適切かどうか調査したい。

田口 テニスコートの現状は。

富江支所長 プレーコートの一部が陥没して利用不可としている。夜間の利用も含めて使える場所はある。

田口 全面が使用できるように早急に対策を求める。TMTは4月から署名活動を始めて2345名の賛同を頂き、直接手渡しするとのこと。署名の重みを受け取ってほしい。

市道の草刈り作業の現状と熱中症対策は

田口 白い白線は路側帯というスペースだが、雑草が覆い被さり歩行者が歩けない場所が散見される。一旦停止してお互いが譲り合いながら走行している。市道の草刈りはどうしているのか。

建設管理部長 期限限定して町内会・有志への委託や臨時雇用で行なっている。

田口 熱中症対策が義務付けられているが市の対策は。

建設管理部長 6月1日から対策強化が必要。こまめな休憩を指導していたが、作業員の相互配慮など、発症時の応急処置・判断基準を設けた。周知徹底を図っている。

田口 生活インフラであり観光にも必要な整備であるが、市民も来島者も満足していないのではないかと思うが見解は。

建設管理部長 毎年業務委託や雇用により年1回の除草をしている。のべ542路線。7千万円支出。2回目の除草作業は難しい状況。

田口 草刈機を用いたものしか見ないが、除草剤を使う考えは。

建設管理部長 除草剤の使用は有効と考えているが、農地への影響など使用箇所が限られること、市民から苦言を呈されることも多く、限定的にサンプしている。経済的で作業効率も良いため、賛同が得られる区間で検討したい。

田口 除草剤の使用に配慮が必要とは認識。作業員の確保が難しいので、労力や効果を比較しながら現状の改善を望む。

私有地から市道に張り出した樹木の伐採の現状と対策は

田口 改めて質問。私有地から張り出した樹木は広報誌で伐採を促しているがなかなか改善につながらず大きな妨げになっている。どういった対策をとっているのか。

建設管理部長 土地所有者に所有権があり、所有者対応が必要。確認した場合は所有者に通知している。

田口 市外に居住・不明な場合の対応は。

建設管理部長 一定期間の経過観察を行い、危険度に応じて市が対応。町内会に協議して伐採した例もある。

田口 大型観光バスは広い空間が必要。道路の中央に沿って運転する危険な状態も続いている。早めの対応ができないものか。

建設管理部長 通知から一定期間は伐採できない。所有者の理解と協力が必要なので周知に努める。高所の作業は危険であっても所有者が管理するとご理解ください。

田口 義務だとはわかるが、高所作業者での伐採が必要な時もあり難しい場合もある。国道・県道も同じような状況。道路の重要性を鑑み、安全で快適な道路空間の確保に努めていただきたい。

観光総合案内板の整備は

地域振興部長 ・・・17箇所に設置。

田口 観光地・史跡を回ると案内板見設置・旧教育委員会設置の看板もある。案内板の新設・更新の考えは。

地域振興部長 文化財の説明版は保護法により設置する義務がある場合は設置している。新たに選定された場所は整備をすすめて老朽化したものは更新したい。

田口 説明内容は文化協会の意見は聞いているのか。

地域振興部長 小学5年生以上がわかりやすいように内容を書いている。専門家の意見を聞きながら今後も整備したい。

田口 案内板だけでなく樹木についても名前や推定樹齢の表記を検討するように要望。

道路沿い、観光地、公園への公衆トイレの増設計画は

田口 五島市に公衆トイレが少ないと思っている。福江富江線・福江荒川線・崎山線など。民家を数件訪ねた場合もあると思う。土地の確保や維持管理もあると思うが、観光地をアピールするためには、トイレの整備は不可欠。幹線道路沿いに整備する考えはないか。

地域振興部長 利便性確保のため、観光地・公園に設置している。HP、パンフに掲載しており、レンタカーの皆様には把握していただいている。公衆トイレの駐車場確保も含めて、新たなトイレを整備する方針はない。

田口 今のところないと言うことだが、都会ならばコンビニで利用できるということで買い物しなくてもOKですと使わせて頂いている。公衆トイレの設置も前向きに検討をお願いしたい。

肉用牛の肥育について

令和6年8月に締結した五島牛の品質向上及び肥育事業強化の取組に関する協定についてその後の進捗状況は

田口 さまざまな事業を展開しているが、心配の声も聞く。上記件の進捗は。

産業振興部長 五島牛の品質向上の協定に、東京農工大を中心に研究を進めている。詳細把握のため飼料や肉質の分析を行う。締結した4団体に外部アドバイザーとして専門的な見地からアドバイスを頂いている。

肥育素牛の導入支援策の詳細と今後について

産業振興部長 一部一貫肥育一貫事業を始めている。経営の安定化を図ることを目的にしている。子牛の導入費用を支援。要件は肉用牛肉・・・制度の2つがあり、肥育目的で保有する子牛であることが条件。

経産牛肥育農家への支援について

田口 5月の競価格は高騰したが、繁殖農家は飼料高騰で厳しい。経営安定のため、けいさんぎゅうの支援ができないか。

産業振興部長 産後6ー8ヶ月肥育して出荷すること。現在は支援を考えていない。五島市でも過去に推進したところ。つばき牛という名称で目指したが、安定供給の問題でブランド化できなかった。全体が厳しい状況だと認識している。新たな収入源になりうる。国は支援をしようとしている。肥育事業を推進することとしている。引き続き関係機関と連携しながら進めたい。

食肉センターの処理能力と冷凍保存庫の規模について

田口 母牛の更新時期を迎え、市は肥育を推進しているが、食肉センターの受け入れは大丈夫か。待ちが発生すると心配。設備能力と処理能力は。

産業振興部長 1日12頭。ぶたが114等。年間牛2760 豚26000頭が処理可能。食肉センターも人員不足が最も重要な課題。人材不足による制限から、交通がストップする停滞時には出荷調整が発生する。R6は前年度よりも牛が増加、豚は減少。肥育・ケイサンの増加により増えているが、豚は縮小傾向にある。

田口 規模拡大の有無と受け入れ体制強化の考えを。

産業振興部長 能力的には十分対応できるので拡大の考えはない。JAを中心とした安定供給・販路拡大を支援。現在、人材不足が最も深刻。特殊な作業であるためかなり苦慮している。税理士・利用者で経営改善に向けた協議をしている。引き続き一体となり施設の安定稼働に努めたい。

田口 肥育推進は市場リスクを抑えて安定が期待されるが、殆どが繁殖経営である。五島市はしっかりと今後の影響を見極めながらJAとの連携も密にして進めることを切望する。