前回、前々回の記事でアンケート結果の紹介をしました。
で、この膨大な意見を基にこれから整備が進んでいくと考えられますが、進め方としては大きく4段階になると考えられます。
- 基本構想を決める
- 人:実行体制を組織する
- モノ:場所を選定する
- カネ:財源を工面する
以下、具体的に見ていきます。
目次
基本構想を巡る3月時点での進捗
一口に「全天候型の遊べる場所」と言っても、コンセプトが不明確な状態では、不人気な施設を高額で作ってしまうリスクがあります。
基本構想に関して出口市長の議会答弁(R6年9月)によれば、
小さなお子さんたちが安心して遊べる場所、思いっきり体を動かせる場所にする考えは所信表明でも述べたとおりです。保護者以外の方でも、おじいちゃん、おばあちゃんなど、多世代が楽しめるような施設にできないかなどの思いもありますので、まずは基本的な構想について早急に検討してまいりたい
との事でした。ところが半年後の3月時点になっても、基本的な構想は示されていません。
R7年3月議会時点の回答の中で、既に行った事として
- 市内の候補地となる廃校や市有地の状況把握、先進地の視察(上五島)
- 既存施設/新設する場合のメリットやデメリットをまずしっかり検証、丁寧に整理(モノ)
- 1月に内閣官房のデジタル田園都市国家構想実現会議の事務局を訪問、交付金の相談(カネ)
3月時点では
- アンケートも通じて計画の骨子を作っていく作業を進めている
との事でした。私は進め方として、もっと早くにアンケート調査を行い、計画の骨子(基本構想)を作るべきだったと考えています。
モノの検証もカネの工面も、工程の中では必ず通るステップではありますが、それに先立つ計画がないと、物理的な制約に依存した計画になってしまう可能性があります。
- 基本構想を作成する委員会を立ち上げ
- たたき台を市民にも諮問(ブラッシュアップ)してもらう
という市民協働のプロセスが必要だったと感じています。
次に、アンケート結果を踏まえたAIの基本構想を紹介します。
AI出力の基本構想
使用モデル:ChatGPT o4
🌈 施設名称案/キャッチコピー
「そとあそび、なかあそび、ぜんぶOK! ― 五島キッズパーク」
五島の自然と子どもの「やってみたい!」を、雨の日も応援する全天候型あそび場。
🧭 基本構想概要
- 目的:子育て家庭の孤立解消、身体活動・創造力・地域とのつながり促進、五島市の子育て支援環境の充実
- 利用対象:主に0歳~小学校低学年までの子どもとその保護者(※障がい児や中高学年にも配慮)
- 立地条件:車でアクセスしやすく、駐車場(できれば屋根付き)を十分に確保。市街地と公共施設に隣接し、日常的に通いやすい場所に設置
- 運営形態:公設民営/市直営を検討。有料ゾーンと無料ゾーンを併設し、予約制や時間帯制限で安全管理を徹底
🛠️ 主な機能・ゾーニング構成
- アクティブゾーン(3〜12歳):トランポリン、ボールプール、滑り台、ネット遊具、クライミングウォールなど。安全マットや視界確保の配置。
- ベビー&トドラーゾーン(0〜2歳):クッション遊具、乳幼児用ボールプール、絵本コーナーなど。授乳・おむつ替えスペース併設。
- 学びと体験の工房ゾーン:ものづくり体験や伝統工芸のワークショップが可能な多目的空間。
- 親子カフェ&休憩エリア:フードコート、自販機、持ち込み可の飲食エリア。親子でくつろげる設計。
- 配慮ゾーン(発達支援):発達特性や障がいのある子ども向けの静かな空間と支援体制。
- 屋外連動スペース:隣接する自然体験広場と連携。晴天時には屋外利用も可能。
🔒 安全・管理体制
- 利用者数を制限(事前予約システム導入)
- 子どもの一時預かりではなく「保護者同伴」が原則
- スタッフによる巡回・緊急対応研修の徹底
- ロッカー、靴箱、バリアフリー多目的トイレ、授乳室などの設備充実
💰 料金モデル案
- 無料ゾーン:絵本コーナー、授乳室、飲食スペースなど
- 有料ゾーン:アクティブゾーンやワークショップ:1回100~200円程度(市民割引あり)
- 回数券/年間パス:定期利用者向けにパス販売も検討
- クラウドファンディング:建設支援・市民参加促進(命名権・協賛など)
📍 地域性・五島らしさの活用
- 鬼岳の火山ジオを模したネット遊具
- 椿の実や海辺の素材を使ったワークショップ
- 昔遊び(竹馬・けん玉・わらべうた)の伝承コーナー
中西大輔の意見
五島市の人口・財政規模からすると、ちょっと豪華に詰め込みすぎでは?という印象を受けました。
過去に五島市では、「豪華すぎる」図書館建設を巡って、市民からの反対署名運動が起き計画が頓挫しました。
そうした経緯から考えると、施設の機能や設備はもう少し絞っても良いのかもしれません。
大きな建物や設備を導入すると、それだけ維持管理のコストもかさみますので、選択と集中が必要だと思います。
クラウドファンディング:建設支援・市民参加促進(命名権・協賛など) は、良いアイデアだと感じました。