こちらの新聞記事に衝撃を受けました。
新上五島町こども未来交流センターきらりに関しては、町長も1月の広報誌で述べていました。
私も長崎の全天候型施設に視察に行くなど、こうした施設の実現に向けては強い思いがありました。
なぜ新上五島町で?
事業総額の5億3900万円は、一般財源が196億の新上五島町の財政規模からすれば、かなり背伸びをした予算規模だと感じます。
調べてみると、町議会の議事録にこんな言葉がありました。
○町長(石田信明君)
確かにやりたいことをどんどんやれるほど財政が豊かであれば、いろいろもっとやれるなと思うのですが、ただ、今、おかげさまで皆様の御理解を得て、全天候型の遊戯施設を備えた子育て支援センター、子育て支援の拠点を今整備中です。これは私が就任当初から、この島にない、子供たちが思いっ切り遊べるものを一つ何かはつくりたいと申し上げたときに、やりたいと思っていたものであります。そういったのも、100%一般財源でとなると厳しいのですが、そこはいろんな制度を活用しながら、やらせてもらっています。
シビれます。
町長が就任したのは2020年8月ですから、4年半越しの想いが実現したという事なのでしょう。
そう考えると、トップの意向というものがどれだけ大きいかが伺い知れます。
五島市ではどうか?
五島市の財政規模は327億ですので、新上五島町の1.5倍以上あります。
そして市長選挙では全ての候補が雨の日に遊べる場所問題を訴えていたので、何かしらのアクションや方向性は3月議会で示されるのだと思います。
市長の9月の議会答弁では
給食費の無償化・雨の日の遊び場づくり・給食センターのリニューアルをこれからやっていかなければならないが、優先順位をつけなければならない。
予算をみると3つを同時に進める事は難しいのではと思っている。皆様の意見を聴きながら方針を決めていきたい。
これら3つの項目をテーブルに並べ、優先順位に基づき判断する、という事でした。
意見を聴く事、優先順位を付ける事は政策を進める上で大事だと思いますが、
政策実現に何よりも大事なのはトップの熱い思いではないかと思います。
市長のスローガンである「護る」というフレーズの中に、「子育て世帯の想い」はどれだけ含まれているのか、3月議会を注視したいと思います。