五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2024/12/11 10:00ー
目次
帯状疱疹ワクチン接種費用の助成について
山田 これまで4年間、市民の心の声を大切に、大人には勇気と希望を、障がい者には思いやりと優しさを信念に議員活動に専念できた。職員の皆様、先輩議員方々に感謝申し上げます。住み慣れた地域で安心して暮らせるように、発展のため尽力して参りたい。昨年3月も質問した帯状疱疹ワクチンについて。水疱瘡のウイルスが加齢やストレスの免疫低下により発症するとされている。皮膚がピリピリ、赤みや水泡、就労が制限されて全身に発心が広がる、重い後遺症が残る可能性もある。帯状疱疹神経痛とも言われる。加齢により発症率が高くなり、80歳までには3人に1人が発症されるとされる。H28より帯状疱疹ワクチン接種で予防が可能となった。予防重症化を防ぐ効果が高いとされるので五島市独自の助成をできないか。
市長 予防接種法に基づく定期接種とはなっていない。厚生労働省の審議会の小委員会で是非を議論している。疾病負荷が高い事、安全性が確立している事から定期接種に異論はなかったが対象年齢を議論する事とされている。小委員会の上の基本方針部会で、対象年齢・ワクチンについて議論がされている。帯状疱疹の定期接種は65歳を対象に検討しているとの事。動向を注視しながら判断する必要があると考えている。
山田 前回の答弁も他市の動向を注視するとの回答だった。県内自治体では大村市、南島原市が一部助成に踏み切っている。国が来年4月から定期接種の方向で検討しているとの事なので期待したい。再質問した背景は、昨年質問した直後に最近ひどい帯状疱疹にかかって毎日辛かったと声掛けを頂いた。80代の高齢者をたまたま訪問した際に体中の痛みで苦しんでいる姿を見て、ワクチンで出来るならば早急に干渉すべきと思った。人から人に移るものではないと言っていた。感染する可能性があるとは指摘されているが五島市の認識は。
福祉保健部長 人から人に移るものではない。水疱瘡が係った事がない人に移す場合があり、唾液から飛沫感染する事もある。
山田 子供や赤ちゃんに移る可能性があり、乳幼児・高齢者・がん患者が感染する可能性もあるため日ごろ気を付ける必要がある。これまでの情報発信は。
福祉保健部長 実施していないが今後行いたい。
山田 前回の答弁ではHPを通じて発信したいと言っていたので正しい知識が得られるように情報発信に努めてほしい。
防災行政について
防災・減災対策のこれまでの取組について
山田 これまでに率先して取り組んで頂いた。これまでの取り組みは。
総務企画部長 全国的に激甚化の傾向がある。毎年被害が発生している。町内会・街協と協働して防災講話を実施して自助・共助の向上を図っている。備蓄ラジオ・発電機などの防災用品を配布している。防災行政無線は改修工事をしている。更新事業では音質向上、聞こえにくさを解消しようとしている。災害に強い街づくりを推進したい。
山田 特に防災無線が聞こえづらいという声がある中で、有難いと思う。避難訓練が行われており、H29に総合防災訓練が行われた。今後の取り組みは。
総務企画部長 長崎県総合防災訓練は有事に即時対応する事を目的に実施されている。H29に福江港下大津で実働訓練が行われた。R7度に5月31日に行う予定で準備をしている。中央公園で物資の輸送訓練を行う。避難所開設訓練は受付訓練・通信回復訓練をする。航空自衛隊・海上自衛隊と連携して行う。詳細は広報誌やHPで発信する。
山田 土砂災害警戒区域が1600箇所、年々激甚化する災害が不安と思うが対策は。
総務企画部長 指定箇所はハザードマップを作成し町内会経由で配布してHPにも掲載している。影響が大きい箇所は長崎県が対策工事をしている。
防災備蓄品の管理状況について
山田 全世帯配布のハザードマップを家庭で確認して頂き適切な避難が出来るようにしてほしい。五島市では水、6478本、五目飯、おかゆ、乾パンが在庫されているそうだが、管理は。
総務企画部長 飲料水ご飯は備蓄品ごとに数量・消費期限の管理をしている。切れるものは防災講話で活用している。
山田 食料などの備蓄は廃棄をなくそうと利活用がされているがフードバンクに提供する考えは。
総務企画部長 飲料水は期限が過ぎた後でもトイレを流すなどの使い道があるため別の場所で保管している。食料は一部を防災講話で使用している。まずは災害対策を最優先として活用している。ひとり親世帯のフードバンクも始まっているので、余剰が生じた場合は視野に入れながら活用したい。
山田 五島市備蓄計画では、乳幼児の紙おむつミルクを購入するとあったが、現在備蓄されていない理由は。
総務企画部長 3日分を備蓄するとしている。食料を優先して調達してきた。ミルクは液体ミルクを注文したが補充できていないのが実体。備蓄計画にも記載されているので、改めて備蓄したい。
山田 避難所などでも不織布マスクの管理はされていないのか。
総務企画部長 災害発生初期の段階で届くまでの間の物資、最低限必要な物品の中から優先的に備えている。本部の方で別途管理しており必要に応じて配る体制は整えている。
山田 不織布マスクも使用期限があるので取り組んでほしい。公的な備蓄に質問したが、食料飲料水・備蓄にも努めてほしい。
避難行動要支援者名簿の作成状況について
山田 災害時に自力で避難が困難な方の情報を名簿に載せる事になったが現状は。
福祉保健部長 同意率は70%。個別計画は373名で作成率は97%。
山田 690名となっていたので、昨年と比較して対象者が減少している要因は。
福祉保健部長 146名減少している要因は同意の返送がなかった方が施設入居したり転居したり、居住していなかったので削除。施設入所・死亡・転出が要因となっている。
山田 544名のうち同意を得ていない方が3割いるが同意しない理由は。
福祉保健部長 162名。118名が不同意。44名は新規の確認手続き中、又は返事がない人。
山田 制度を理解していなかったり個人情報の提供に抵抗があるのでは。避難行動の名簿を活用できたとの話もあった。避難所で活用された事例もあるので必要性・重要性を説明して作れるようにしてほしい。
福祉行政について
子育て世帯への支援について
福祉保健部長 18歳以下の世帯は1626世帯。339世帯がひとり親世帯。
山田 切れ目のないサポートをしているが精神的な不安・経済的な負担もある。軽減策の取り組みは。
福祉保健部長 子育て世帯への経済支援策は児童手当・扶養手当・医療費の助成などがある。中学生までが高校生まで拡充され、第三子が3万円に拡充。経済的な負担軽減に繋がる改正となった。定められた基準で助成している。子供を産み育てやすい環境を作るため、H27年10月から拡大して幅広くきめ細かな支援をしてきた。育児支援では保育料を22%軽減して多子世帯の支援として基準を緩和して第二子を半額、第三以降は無料。
山田 医療費の拡充を提案させて頂き、完全無償化に取り組んできたことを感謝。ひとり親世帯も多く経済的な負担が大きい。現在も20代の子供をひとり親で育てているが、財布を開けると僅かなお金しかない経験もしてきた。貧困対策はどう取り組んできたのか。
福祉保健部長 総合的に推進するために推進計画を作成。全ての子供が夢と希望を持てるために、生まれ育った環境に左右されない貧困対策を理念としている。経済対策の支援を実施中。新たに孤立世帯の増加・物価高対策として事業を実施。民間団体が子供食堂・居場所づくりの場合の支援をしている。ひとり親世帯のつなぐバンク事業をしている。関係団体と連携して支援の輪を広げたい。
山田 総合的に推進して頂きたい。障碍者の支援について
障がい者の共生社会実現のための取組について
山田 出来る限りの力で社会に出ても困らないように、という願いがある。ノーマライゼーションの実現が必要。共生社会実現の取り組みは。
福祉保健部長 障がいの特性を知り交流する事が大切。毎年合奏の披露・小物販売イベントを実施。将来を担う子供の講話を行っている。
山田 幅広く参加を促し見てはどうか。
福祉保健部長 一般団体の参加以外は、関係機関のみが利用している。生活の違いや障がいの有無に関わらず一緒にイベントを作る事が大切。
山田 長崎ピース文化祭が開催されてイベントを予定しているとあるが、障がいを持つ方が気軽に参加できるように働きかけてほしい。モニター導入など取り入れてはどうか。
福祉保健部長 五島市でもR7年12月に文化祭を実施する。わいわい祭り・芸術作品の展示会をする。事業所の利用者以外も利用できるように働きかけたい。手話通訳を配置・モニター提示を予定。
高齢者世帯の見守り、防犯対策について
山田 高齢化率・独居高齢者は
福祉保健部長 高齢者は42%、推計では今後減少するが、2035年までは増加する。単独世帯・高齢夫婦のみは40%。
山田 高齢者世帯の4割が夫婦と単独のみという事で、安心して生活する上で大切と思うがこれまでの取り組みは。
福祉保健部長 市独自では公的機関・民間で見守りネットワークを組織。急病や緊急に対応する事業。シルバーフォンを登録して家族に緊急通報。GPSやカメラの機器導入の交付金。名前や特徴を登録してQRコード事業。定期的に食事を届けて安否確認する事業など。
山田 実績については
福祉保健部長 見守りネットワークは交通事業者と連携し、年に1回開催して事例の情報交換をしている。昨年度29件、支援が必要な高齢者への適切なサービス提供に繋がっている。緊急通報装置を配布して生活安全確保を謳っている。65歳以上が対象で41名利用。見守りは介護負担の軽減のために1万円を上限に補助。昨年10件で今年度4件。GPS機器でスマホ確認、冷蔵庫の開け閉めや遠隔見守り。SOSネットはステッカーを読みこんで早期発見に繋がる。98人が利用。配食はバランスの取れた食事を届ける事で定期的な訪問、安否確認を行っている。
山田 地域の皆様、事業者には困った高齢者を温かくご協力頂き感謝。出口市長は猛暑の最中、徘徊している高齢者を無事に送り届けて助けたと聞いている。高齢者に対する思いやりを忘れないでほしい。
男女共同参画社会、女性活躍推進の取組について
山田 今だに理解しづらいのではないか。男女共同参画とはなにか。
市民生活部長 法定計画である計画を作成している。4つの基本目標を柱に取り組んでいる。基本目標1は、5つの方向性を示し女性の登用、基盤整備、防災講話、男女協働社会の認知など、具体的な施策に取り組んでいる。
山田 市はどういった取り組みを
市民生活部長 R8を最終として44項目を設置。R5の実績は既に達成。管理職割合は女性比率が5.7%
山田 管理職未達の要因は。
総務企画部長 人事担当としては目標達成に向けて積極的な登用をしている。中々早期退職もあり登用できていない。
山田 精神的肉体的も負担が大きいと考える。女性が安心して活躍できる職場づくりにも注力してほしい。女性活躍推進は目的と対象が異なる。職業生活における活躍を推進し活躍したい女性が対象。五島市ではどのような取り組みをしたか。
市民生活部長 不安を抱える女性を対象に居場所づくり・セミナー開催・キャリアコンサルタントを実施。3か年で940人の相談を受け就職希望者が9名就職。
山田 今後とも女性の悩みを解消するように求める。ピンクリボン・権利を護る事を目的としたリボン運動。パープルリボンの説明を
市民生活部長 1994年米国発の市民運動。暴力の被害者の運動で国際的に広がっている。暴力をなくす期間と定めている。パープルリボンを活用して啓発ポスター、ツリーの展示、暴力をなくす運動の啓発をしている。
山田 女性職員を始め来庁された方の想いを込めて、市長の想いを。
市長 国では男女共同参画局が行っている。東京でもライトアップされている。私もツリーを見かけて2Fに展示されている。ぜひご覧いただけたらと思う。パープルリボンのチラシを見ていたら、暴力性犯罪、インターネット、セクハラは重大な人権被害であると書かれている。再三、大人による暴力、SNSの嫌がらせを根絶していきたいと考えている。明るい五島市を1人1人と力を合わせて取り組んでいきたい。
山田 初日でも草野議員からハラスメント対策の訴えがあったので五島市からハラスメントがなくなるように取り組んでいけたらと思う。縁起の良い年になる事を願ってます。