五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2024/3/5 11:00ー
目次
ふるさと納税の現状と今後の取組について
今年度の納税額は
荒尾 昨日12年での勇退を表明された。驚くと共に戸惑いを感じている。常に同じ方向性で携わってきた。国境離島新法制定時、当時議長だったが、互いに苦労を分かち合い、奔走したことが思い出深い。変わらぬ信念で取り組んでほしい。五島市へのふるさと納税額の増額が見込まれることから、増額が提案された。国民が好きな自治体を選べる制度。地域と都市部の地域感格差是正が目的とされている。より手軽に始められるようになった。五島市での納税額も増加していると認識しているが、TVの影響でふるさと納税も増加している。R 5の年度末、今年度と比較していくらなのか。残高はいくらなのか、活用法、PR戦略は。
市長 国境離島新法制定の際には二人で状況していろいろ陳情して活動を一緒にさせていただいた。全国議長会の会長という立場もあり、お世話になった。一生忘れないと思う。R 5とR4の比較で、R5は6億8千万円。R4の6億4千万年を超えて、7億超えと見込んでいる。舞い上がれ、ばらかもん効果により知名度向上が後押しとなった。
今年度の活用実績と残額、今後の活用は
市長 モバイルクリニック、英語教育など34事業。 5億を活用している。R5末で8億8千万円を見込んでいる。奨学金など支給補助金など48事業で 5億円を活用予定。寄付者の意向を踏まえて活用したい。寄付金の使い道をお知らせして賛同いただくことが大事。直接PRが近道であると考えている。ふるさとサイトでのPRで新規を図っていきたい。
今後のPR戦略の考えは
荒尾 昨年度比較で増えており有難いことである。露出度を高めることで比例していることもわかる。まだまだその制度を理解していない人も意外と多い。例えばの話でわかりやすく説明を。
総務企画部長 年収400万円。独身者の想定だと、限度額は44000円が限度額。寄付した自治体の数に関係なく、2000円で42000円控除額となる。自己負担がく2000円で8000円控除。寄付額の合計が3万円、自己負担額2000円で控除される。
荒尾 もっとわかりやすく言えば、限度額内であれば二千円で相応の寄付ができる。返礼品の中で最も人気のある返礼品のトップ5は。
総務企画部長 R 5の1月現在の件数、ビトン餃子、ごとうGIN、あごだし食べ比べ、食えなべセット、季節の天ぷら
Goto GIN、食えなべ、極上一夜干し、近代まぐろ、
荒尾 2020件で一位の美豚餃子は食べたことがないが、どこで製造販売しているのか。
総務企画部長 諫早の食品製造会社で製造されている。
荒尾 地元で生産されていない商品だが地場産品として認められるのか。市民も食することができるようにすべきではないか。
総務企画部長 返礼品の取り扱いができるために、総務省の承認が必要。原材料が区域内で生産されればOKなので、生産現場が外でも認められる。
荒尾 市内店頭販売もぜひ実現してほしい。返礼品などの経費を差し引き手数料の差し引きも必要。五島市から流出した分の差し引きは幾らになるのか。
総務企画部長 R 4の実績だと、6億4千万に対して、経費や手数料で3億754万円と、流出分は2660万円の合計で差し引きは3億程度。
荒尾 約半数が経費だと。寄付を増やすためにテレビCM、ポイント還元に膨大なコストをかけているのが現在であり、448自治体がトータルでマイナスになっている。横浜市は278億円流出している。ボータルサイトの契約者数は。
総務企画部長 6社と契約している。各社の手数料は11ー6%を支払っている。R5年 4月から4426万円の総額を支払っている。
荒尾 多くと契約すればその分経費もかかる。本来ならば行政サービスに使われるお金が流出した金額もある。 5年間の控除額は。
市民生活部長 過去 5年間の控除額はR1が1015万円、R2が1133万、R3が1677万円、R4が2147万円、R5が2660万円で合計8634万円。
荒尾 746人で年々増加の傾向だが止めることはできない。各自治体ではますます魅力ある返礼品に力を入れてほしい。マイナスにならないためにも対策が必要。制度は色々変わってきている。納税額増えれば人口減の税収減を埋めるものである。これからの力の入れ方を聞かせてください。
市長 賛否両論ある。県内を含めて五島市は良識の範囲内と思っている。当面努力は続けたいが、大都市では収支がマイナスになっている。都市部の国会議員、専門家、マスコミ含めて疑問を呈する声が上がっている。元々は都市部でそれくらいの程度であれば、ということだったが厳しくなっている。闇雲に増やすと制度が見直されると思っている。基準財線需要額には反映されない制度だが、ふるさと納税がなければ、福祉に使われるお金が地場産品対策に回っているので、財政上の問題もある。都市部の国会議員が増えている事もあり、五島市はそれほど目立っていないが、必ず制度の見直しがある。廃業に追い込まれているケースもある。アンテナを立てて国の状況を見ながら良識ある対応を取りながら、当面取り組んでいきたい。
荒尾 これからもどう変わるか分からないが、競争が加熱するのも如何かと思うが、PRの仕方次第では、税が増えて政策の幅が広がる。紋別市、根室は2万人足らずだが、昨年度は250億になっており、年間100億自由に使える。人口7千人足らずだが、93億円がふるさと納税で賄っている。乗り遅れるわけにはいかないと思うが、もう一度考えを。
市長 乗り遅れまいと加熱すると、必ずしっぺ返しを喰らう制度であると認識しながら進めた方が良いと考える。
専用のグラウンド・ゴルフ場の設置について
閉校する学校グラウンドを活用できないか
荒尾 384名の登録者数がいる。練習グラウンドの確保には苦慮されている。五島市に登録クラブはいくつあるのか。練習場は確保されているのか。
地域振興部長 登録団体数はR5の件数は27団体。練習場は27団体のうち23団体が確保している。維持管理は奈留木場公演は長崎県が整備して市が委託を受けている。それ以外はそれぞれの団体が行なっている。
荒尾 維持するのが中々大変と思うので、専用グラウンドを確保できないか。R6は21回の大会が計画されているとのこと。多目的広場は他の競技もされており、日程調整にも気を使わなければならない。専用のグラウンドゴルフ場があっても良いと思うが、
地域振興部長 R6は21大会がされるとのこと。日程調整は各団体から次年度のスケジュールを提出していただいている。多くが平日開催なので、他と重複はないので、現在専用施設の設置は考えていない。
荒尾 これだけの頻度があれば専用のグラウンドがあっても良いのではと考える。4つの学校の校舎の跡地計画も進めなければならない。計画は。
教育長 R六年 4月から市長部局の管理となる。教育委員会での活用計画はない。
荒尾 地域に学校がなくなると衰退を招く。ぜひ学校グラウンドも候補地として検討してほしい。公認グラウンドゴルフ場にしてほしい。大会にも拍が付くし技術向上にも繋がる。公認はいくつあり、手続きはどうなるのか。離島の公認グラウンド場はあるのか。
日本グラウンド・ゴルフ協会認定のゴルフ場の設置について
地域振興部長 長崎県内に雲仙2ヶ所・1ヶ所は市の施設で民間に委託している。認定の条件は専用コースであること。標準コースの確保できること。マップが数だけ常備されていること。事前に協会からコースの審査を受けて、認定を受けようとするものから申請して承認を受ける。費用は新規更新認定料、視察旅費が必要。新潟県佐渡1ヶ所がある。
荒尾 そんなにハードルは高くなく、九州では初となる。現在も工夫しながら練習をしている。いつでもどことでも切磋琢磨して交流することができる。情報交換の場としても最適だと思う。
五島市公式LINEの活用について
防災行政無線の放送内容及び火災発生の情報提供ができないか
荒尾 イベント案内も随時入って来ている。どの分野の情報も得ることが出来る。必要不可欠なツールとなっている。登録者数は何名か。
総務企画部長 R 6年12389名。
荒尾 かなり多い方だと思う。有効に利用しやすくするためにすべきだと思う。火災発生の状況はできないか。一瞬で見れる発信が見れないか。
総務企画部長 着信表示はされるが、非表示の場合は鳴らないので注意を。
荒尾 防災無線は近くの人がうるさく、遠くの人が聞こえないと、それでも完全解消には繋がらない。火災発生の状況にしても、テロップで流れるが分かりづらい。インフォカナルの登録を進めているが、利用者と経費は。
総務企画部長 3220名。運用保守料 687万 5千円。
荒尾 同じ情報発信ツールは二つもいらないと思う。LINEでの防災無線の内容を検討していただきたい。
五島市洋上風車夢基金の活用について
設立の経緯は
荒尾 漁業振興の基金に加えて洋上風車基金を活用するとあった。漁業振興と地域振興の二つは大変有難い。設立に至った経緯は。
総務企画部長 崎山の海域占有料の低減化が図られたことから、基金設立が図られた。教育と環境保全を行う。
荒尾 基金はどのように積み立てられるのか、どこで管理していくのか。
総務企画部長 ごとうフローティングファームから毎年500万円を基金に充てる。人材育成400万円を審議していただく。中学生7名をシンガポールへの国外体験学習。クリーンエネルギー100万もある。EV購入費の補助もある。基金活用は各担当課にて
荒尾 シンガポールがメインだと思うが、海外研修場所はなぜシンガポールなのか、毎年同じか、参加対象者の基準は。
教育総務課長 シンガポールは県内自治体で研修先としている実績がある。奈留高校の研修でも利用しており、身近な研修先となっている。コスト面をアメリカと比較した場合に抑えることができる。定員の枠を広げることができる。治安が良い。他民族国家である。候補地であり今後プロポーザルを実施してその中で決定したい。毎年かは未定だが、プロポーザルを実施したい。条件として研修の目的を達成するためにある程度の語学力が必要なので、英検 4級あたりの子供達を条件にしたい。もし応募が多数の場合は面接などを実施したい。
基金の規模及び事業内容は
荒尾 ベトナムも候補の一つと思っていたので伺った。誰が先行するのか、学校か教育委員会か。
教育長 海外は毎年国内体験学習をしている。実際どれだけ学校から希望者が来るのかわかっていない。全ての学校から出来れば応募があればと思っているが、各学校から多すぎる希望者があった場合は学校で選抜してほしいというのがあると思うが、最終的には教育委員会で決めたい。
荒尾 漁業振興の基金も設置された。概要と活用方法は。
総務企画部長 漁業との共生を図る。ウィンドウファームから当てるほか、一般財源からも積み立てる。3漁協、巻網漁協からも。漁船保険、餌代、ボーリング経費、燃油代の支援を考えている。
荒尾 目的に沿った2つの基金の活用にしてほしい。風車の不具合で二年延期となっているが、不具合の原因はわかっているのか。
総務企画部長 製造中に不具合が見つかり、検査したところ、長期にわたる健全性を確保するために再構築するとのこと。運転開始時期をR8の1月とする申請を行ったが、再構築となっても運転開始時期に影響はないとのこと。発電事業者からは寄付の意向が示されている。地域や漁業との基金条例を制定して環境保全、育成に活用したい。
荒尾 五島市も事業者に対してできる限りの支援を。
空港ビルのボーディング・ブリッジの設置について
離島で設置済みの空港は
荒尾 ターミナルビルから旅客機から登場させる設備。フェリーの再利用もしている。飛行機への乗降は屋外を利用しなければいけない。体が不自由な方は苦慮されているが、市長の考えは。
市長 あれば雨が降っても濡れずに済む。しょうがいがある方は1階から乗れるようになっているので負担はかけていないと思う。整備するには莫大な費用がかかるので難しいと考えている。
荒尾 緊急性を考えれば、今のような答弁になると思う。エレベーター設置で利便性向上に繋がっている。離島で設置している空港はあるのか。
産業振興部長 那覇を除き36空港があり、28ヶ所稼働。7空港設置している。対馬、福岡線のQ400に使用。ATRは使用せず、地上を移動している。
荒尾 離島空港にも設置されている場所がある。五島と同じ対馬にも設置されている。ある程度のジェット機が着陸する条件をクリアしている。対馬に設置されているのに五島にないのが不思議。
産業振興部長 2000m以上は11ヶ所。ボーディングブリッジ未設置は種子島などごとうを含めると5ヶ所。
荒尾 FDAで観光客増加に力を入れると思うが、インフラ整備が遅れているのは今後のごとう観光に影響が出るかもしれないので検討課題にしてほしい。
オリジナルの移動式雨よけ通路が設置できないか
荒尾 雨天時に不便をきたしているのは間違いない。オリジナルの移動式雨除け通路を設置できないか。
市長 ボーディングブリッジは設置者が福江空港ビルディングが作るので赤字黒字の話になる。1日3便使うが、対馬は 5便。耐用年数が二十年で成田では2億 5千万円で国の補助もある。管理や点検の保守もある。ビル自体が36年の建物。その時にどうするかは議論になると思うが先の話になると思う。収支の話になると思うので、福岡船内の状況がどうなるのか。
産業振興部長 五島市独自の移動手段ということで、愛知県の名古屋飛行場はターミナルビルに直結したコンコースがある。出口から飛行機まで伸縮式の通路を利用可能。安価に設置できるがかなり高額。エプロンルーフでも 6千万円必要。ターミナルビルが主体となるので、要望があったことはお伝えして情報共有を図りたい。