【災害対策の先進事例】大牟田市の防災情報収集システムとリアルタイム配信を視察してきた

  • 2023年10月20日
  • 2023年10月20日
  • 防災

長崎県五島市議会の中西大輔です。

本日は、2023年10月18日に五島市議会の総務水道委員の研修で行った福岡県大牟田市の防災情報収集システムとリアルタイム情報配信の紹介をします。

防災対策を強化したいけど、どうすればよいか分からない。

災害対策の先進地では、どのような対策をおこなっているの?

そうした方向けの情報を整理しました。

大牟田市での水害

大牟田市では、令和2年7月に大規模な豪雨がありました。令和2年の7月6日から8日朝にかけて、梅雨前線が九州付近にかけて停滞。6日には線状降水帯が発生し、毎時100㎜近くの雨が2時間以上も続きました。

これにより、市内では、広い範囲で浸水が発生し、2,300件以上の家屋が浸水被害にあい、一部の地域では、孤立した人がボートで救出され、土砂災害や道路被害、農地の被害が多数発生しました。

詳細はこちら

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00314551/5_14551_61753_up_YAABVKZ1.pdf

検証委員会の立ち上げ

この災害を受け、大牟田市では検証委員会を立ち上げて、課題の抽出と提言が行われました。史のHPによると、『大牟田市では、今回の事態を重く受け止め、市域で発生した豪雨災害について検証を行うこととしました。検証にあたっては、検証委託業務の受託者を事務局として、専門的知見を有する第三者による「大牟田市令和2年7月豪雨災害検証委員会」を設置し、豪雨被害の発生状況の把握、災害対応の原因と課題の検証を行い、今後の防災・減災に向けた対策等を取りまとめた提言を市に対して行っていただきます。』との事です。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00314774/index.html

防災システムの運用開始

提言への対応の一環として、大牟田市では防災情報収集システム構築リアルタイム情報配信が構築されました。

防災情報収集システムは、

  • 被害現場で活動する市職員や消防団からLINEで現場画像を収集
  • 水位計や監視カメラ、気象庁からの気象情報を一元管理
  • 災害対応の判断に活用するため防災情報集約システムを導入

こうした情報をもとに、災害情報を速やかに市民に伝達するため防災情報配信システムを導入しました。

防災リアルタイム情報の構築は、災害対策本部で収集した被害現場の画像や避難所の状況をリアルタイムで市民に周知を図るため防災専用ホームページ「防災リアルタイム情報」を構築したとの事でした。

https://omuta-bousai.trims-cloud.net/omuta/

大牟田市の災害対策が優れている点

以下は、大牟田市に視察に行き、私が良いと感じた点の紹介です。

①多様な手段による防災情報の発信

五島市ではLINEやXを通じた情報発信はされていませんが、LINEの活用は便利な情報手段です。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00315366/index.html

各種SNSにも情報発信をしています。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji0036011/index.html

それだけでなく、希望者には電話やFAXでも情報発信をしているきめ細かい対応です。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00312791/index.html

②災害ガイドブックの配布

各家庭に配布するしおりですが、非常に細かく記載されており、もしもの時に助かる資料だと感じました。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji0035830/5_5830_79019_up_ZLJKQ3SO.pdf

③学校での減災教育

担当の職員が学校に出向き、減災の考え方や方法論について、学びを深める機会を提供しています。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00316863/index.html

④オンライン防災講和

市民に対して、防災講和の動画を公開しています。

https://www.city.omuta.lg.jp/kiji00315154/index.html

まとめ

大牟田市は、大規模な水害を経てから、格段に市民の防災意識と行政の防災力が高まりました。

日本全国、いつどこで大規模な水害が起きてもおかしくない状況です。

自治体間での情報共有を深め、優れた取り組みは横展開していきたいですね。

それでは。