【2023.6/五島市市議会メモ】草野議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2023/6/30 11:00~

五島市の不登校について

現在の状況は

草野 子供を取り巻く問題を取り上げるので保護者に分かりやすい明快な答弁を。24万人の小中学校の不登校生徒がいる。中途退学は 38981人。引きこもりは推定115万人。我が子が不登校の場合の親の不安は大きいだろうと思う。不登校になっても幸せを掴めることを実感している。引きこもりでも毎日一生懸命働いている子供もいる。一方で不登校を引きずっている子どももいる。関東在住の家族との出会いを紹介。移住担当者に色々説明を頂いた。内容は五島に移住を考えているが2名が不登校で引きこもっている。ネットで検索すると島留学、夢トライコースがあり、不登校に手厚い政策を行なっていると思った、とのこと。五島市の不登校の支援を詳しく聞きたいとのことでお会いして現状を話した。南高校でも説明を受けた。このとき、不登校に対して理解のある自治体と発信だが、実際はどうだろうかと思っている。不登校は悪いことではない。行かない選択肢もあって良いと思う。五島市の不登校の現状は。

教育長 不登校の人数は心理的・情緒的・社会的状況により登校しない・できない状況で年間30日以上欠席した者の中で、病気や経済的理由を除いた数。R 4は62名で2.7%となっている。全国との比較で全国2.6、県が2.2、市が2.1となり少し少ない割合だが増加傾向にある事は国や県と同じ。

草野 R 3までしか全国の数字は出ていない。小学生は81000名、77名に1名。中学生で160000で二十人に1人。高校生は59名に1人。64名という答弁だが、小中学校の内訳は。

学校教育課長 小学校14名。0.9%。中学校が48名。6.1%。

草野 30日以上登校していない数だが、五月雨登校を入れるとすごい数になるが、どのくらいになるか。

学校教育課長 週に何度か投稿する五月雨登校は正確に把握できていない。ただし、毎月不登校傾向の児童調査を行い早期の対応を心がけている。

草野 推測で言えば、100名近くになるのではと思う。行きたくなくても我慢して登校させられている苦登校を含めれば200くらいいるのでは。以前は教育問題だと言われたが、今や大きな社会問題になっていると考えるが、教育長の見解は。

教育長 私が小中学校の時は山学校と言われたが、教員になるまで知らなかった。当時は登校拒否と言われて無理やり連れてきた場合もあった。何回めかの時に教育問題だと知り、色々な支援をしながらやってきたが中々減ってこなかった。一時期はいじめが原因と言われてきたが、現在は理由が分からずにどの学校でも起こると定着している。1つはコロナの影響で家にいることが増えたと言われているが、教育界だけでなく、市民の皆様と一緒に考えていきたい。

草野 保護者がどこに相談をしているのか。R 3は学校外に相談が36%。学校が45%。どこにも相談していないが36%。五島市はどこにも相談できない人も多いのでは。

学校教育課長 (途中聞き漏らし)学校が1番の相談先になれるようにしていきたい。

草野 繋がらないのが1番辛いと思う。不登校で中学校で卒業した後の把握ができているか。

学校教育課長 卒業後の状況把握は、高校生は連絡協議会の中で共有しているが、個別の生徒がどうなったか細かい把握はできていない。面談を実施した事例も聞いている。今後も連携していきたい。

これまでの支援の内容は

草野 長崎県では442名が引きこもりになっている統計がある。是非とも義務教育が終わった後の追跡・関わりが欠けていると思う。不登校は3ヶ月で退学となりそこで終わりとなる。また引きこもって苦しい思いをしているので、単独で把握してほしい。生の声を聞くために開催したこどもサミットに参加した。学校教育課長も参加してもらった。大変勉強になった。

子供と親の声を聞くことが大事と考えて五島市でも毎年開催しているので参加をお願いします。教育課長の感想を。

学校教育課長 不登校の見解を深めたいと思い参加した。不登校に対する見解を深められた。

草野 五島市の不登校の支援策は。

学校教育課長 30日の欠席になる前の傾向を毎月調査し、色々なところと繋がる対策をしている。不登校児童生徒は7日以上の欠席・30日以上の不登校している生徒。欠席0の月が3ヶ月継続した場合に外れる。調査を受けてカウンセラー・教育機関と繋がり欠席に繋がらない取り組みをしている。

草野 大村市ではサポートルーム「こんね」で居場所を提供している。復帰を目的とせず活動内容は自由としている。生徒の支援に取り組んでいる初めての施策。背景には生徒児童の増加がある。コロナで幾分増えるのが収まったとのことだが、相変わらず増えている。大村も適応教室を開催しているが数が増えないために「こんね」を開設したとのこと。学校登校を前提としない取り組みも必要と思うがどうか。

新たな支援の計画は

教育長 たけのこ支援教室があるが、若干は増えているが不登校の数に比べて支援教室は増えていない。担当が二人いるが、学校にいけない子供を預かり、色々な立場の方と学校に行けるようになればいいなという形で支援している。高校に進んだ場合もある。私も学校にいくことが全てだとは思わないが、学校に行った方が切磋琢磨、社会性が育つので行った方が良いと考えている。強引に学校に行かせることを目的とするのではなく、教育行政も関わるべきと考える。

草野 たけのこの先生方は頑張っているが、適応教室では対応できない状況に来ているので「こんね」の話をした。五島市は島留学を発信しており、不登校の支援に長けた自治体と見られている。ならば、中々難しいが独自で苦しんでいる子供と保護者を支援できる何かを作っていただきたい。

しま留学・離島留学について

現在の受入れ状況は

草野 壱岐市で生徒の死亡事件があった。死因は県警から発表されていないが、離島留学制度の問題を指摘する声もある。誰が責任という問題ではなく制度の改善を考えるべき。全国から学生を公募して留学生として受け入れる制度。五島も同じように島留学・離島留学もあるが、壱岐の事件の会議に参加したが、思いは。

市長 壱岐の件は報道を受けて最初ショックを受けた。島留学で島に入り事件になったと。五島市でも同じように進学してもらいたい気持ちがあるが、事件がありショックだった。今検討会を開いて議論をしている。何が原因だったのか、同じことを繰り返さないためにどうすれば良いか、考える。人ごとではなく五島市の問題として検討したい。

草野 離島留学と島留学の現状は。

教育長 R5、小中学生の島留学。久賀11名。家族2名の13名。奈留島は合計6名。南高校は、23名。奈留○名。

草野 離島留学は国交相が担当しているが、文科省が所管すべき。壱岐の事件でアンケートを取ったと。五島南、奈留のアンケートをみたが教育長の見解は。

教育長 生徒・保護者・ホストファミリーのアンケートを見た。高校生の多くが満足して有意義に過ごしていると感じた。南と奈留で高かった。何らかの困りを持ってやり直そうと思ってきている。ホストファミリーの献身的な対応で成り立っている。連携を深めて丁寧な対応が必要。

里親への支援について

草野 保護者への連絡体系が充実していない。情報が開示されていれば、もっと色々な支援ができるという意見を聞く。情報開示の件はどうか。

教育長 里親は大きな存在なので個人情報もあるが、関係を密にすることが大切だと考えている。県や高校、自治体と一緒になって検討を始めている。精神的な支援強化が課題として挙げられているので、支援をしていきたい。

離島留学に関するアンケートの結果について

離島留学生に係るホームステイの補助について

草野 ホームステイの補助金は校区外の者に出される補助金となっている。上五島も校区内となる。奈留島で英語を学びたい人も対象外となる。五島南高校には上五島から入っている子供もいる。この事業を行う五島市として区域の拡大を要望してほしい。

教育総務課長 今後も引き続き話をしていきたい。

草野 元年の6月議会では、五島市も離島留学にお金を出してスタートしたばっかりだという答弁だった。当事者の五島市から声を上げないと突破できないのでよろしくお願います。

学校統廃合について

スクールバスの運行について

草野 昨日の答弁で、保護者は納得しただろうかと。来年通い始めるのに遅すぎると思うが、再度。

教育総務課長 統合を決定して1年かけて準備する予定だった。通学手段の検討期間を踏まえると少々タイトなスケジュールになるかと。通学手段については重要な条件であるので、なるべく早い段階で示して理解をしてもらいたい。

草野 まだ検討中では遅すぎる。今までに統廃合した学校の登校手段を詳しく。

教育総務課長 スクールバスになっている。

草野 三井楽の小学校を考えたとき、スクールタクシーが学校の中まで行っている。なぜ今回だけ路線バスで検討しているのか不思議でならない。なぜスクールバス・タクシーではなくて検討しているのか。

教育長 これまでに統合した地区は路線バスがない。崎山からは朝2便だが殆ど乗っていない。利用した方が会社にも、五島市にも節約になるので考えられるんじゃないかなと、考慮している。

草野 近頃保育園の送迎バスで置き去り事件があって厳しい規制がされている。来年1年生は厳しい規制で安全に通っているが、路線バスで安全が確保できるのか。バス停から自分たちで学校まで歩く。部活を考えれば自転車も有り得ると思うが、小学生は安全安心を言われる中で、路線バスは場違いではないかと思うがどうか。

教育長 そういうご指摘があることも承知している。スクールバスにしろ路線バスにしろ、同じような運転手が運転するだろうという中で、路線バスだから安全ではないとは考えていない。これからの五島を支えくれる子供の育成をしていきたい。バスに乗る経験をさせる中で成長していくとおもう。都会ではバスや電車を乗り継ぐ中で逞しさが身につくのではないかと。保護者の心配も理解しているので、出来るだけ早く調整して交通手段を探って統合に繋げたい。

草野 今ままで統合した学校はスクールバスだった。せめて小学生に対してはどうにかしていただきたい。財源も確保しなければいけない。

校区外通学特定地域選択制度について

草野 大規模校に通うことができない子供に対して小規模校に通う生徒には良い制度だと思うが、実数は。

教育長 小学生が14名。福江、緑小から校区に通っている。中学校は福江中校区から奥浦、翁頭、など10名が利用している。合計24名。発達段階として小規模校が良いという生徒もいると理解。反面、小規模校から大規模校も校区外通学している生徒もいる。

草野 大浜小学校が3名。大規模校に通う形になり、奥浦では5名。せっかく良い制度が、大規模校に通わなければいけなくなる。のびのびふれ合い事業を利用していた保護者に十分な聞き取りをしてほしいと要望する。

 

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