長崎県議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、時間がかかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
1.本県の財政状況について
(1)中期財政見通しを踏まえた今後の財政運営について
西川.これまでの成果を評価しているが、歳出面は社会保障費の伸びと、公債費が増加基調になる事に伴い、財源不足が生じるなど厳しい状況が続く見通しとなっている。長期シミュレーションではR5年度以降負担が増加する事が懸念されている。新型コロナ対策、物価対策、人口減少対策、産業の振興など、必要な事業の財源確保には歳入・歳出の収支を図り財政の健全性を確保する事が大事。財政助教の認識と見通しは。
知事.今回策定した見通しは不透明なものの、これまでの取り組みにより、R4~6年は不足が生じない見込み。R7以降は大型事業の償還に伴い基金を取り崩し厳しいと考えている。物価高騰による影響を注視し着実な収支改善に取り組むことが大事。関係経費の増加に備え、地方の課題に対応するための地方税財源の充実を訴える。持続可能な財政運営に努めていきたい。
2.ふるさと納税について
(1)個人版ふるさと納税について
西川.7月29日にR3の総額が発表され、過去最高の8000億円。132億円と過去最高を記録し貴重な財源となっている。2億8千万円と倍増しているが、要因や人気の返礼品にどのようなモノがあるか。更なる増収に向けた対策は。
総務企画部長.5年間の実績として増加傾向。要因の一つの返礼品は旅行クーポン、波佐見焼、茶わん蒸し、カステラなどが人気。引き続きパートナー事業者と連携し新たな開発に努めていきたい。ふるさと納税のサイトを3つ増やし窓口の拡大をしている。
(2)企業版ふるさと納税について
西川.地方創生に取り組む企業を応援する制度であり、寄付しやすくなる見直しが示されている。R3の寄付実績は前年より大きく増加しているが5か年の同行は。財政が厳しい中での貴重な財源であるため、どのように考えているか。
企画部長.実績は5年間累計1億は全国上位8位。企業経営者との交流の場での呼びかけは難しいが、可能な限り呼びかけている。370社に対して文書で案内を行い企業のPRをしている。子育て支援・長寿に関する取り組みを加え、様々な機会を捉えて働きかけていきたい。
3.雇用対策について
(1)佐世保重工業退職者の支援状況について
西川.昨年2月に希望退職者を募集し1年半が経過。離職を余儀なくされた方が再就職して頂き活躍する事を願っていたが、大きな混乱なく再就職が進んでいるが、成果は。
産業労働部長.希望者の就職支援をしており、関係機関の対策会議を実施。再就職に向けた掘り起しなどの支援を行い、8割を超える方が再就職し、佐世保市内の県内に再就職した。半導体・サービス業など幅広く、当初懸念された人材の県外流出は最小限に抑えられたとされている。連携し支援をしていきたい。
(2)人材確保及び育成について
西川.日銀長崎支店では、景気は緩やかに持ち直しているが、コロナ下では物価高騰が懸念される。人材不足がネックとの声も聴かれる中、維持発展させるためには企業の生産性向上が不可欠。人材育成・支援が必要と考える。スキルや意識を持つ労働者を増やす事が喫緊の課題だがどのような取り組みを行っているか。
産業労働部長.付加価値を生み出せる人材の育成を進めている。成長分野の企業の人材育成・支援をしている。IT関連企業向けに先端技術講座の実施・訓練の同行を注視しながら関係機関と取り組んでいく。
4.農業の振興について
(1)農産物の輸出について
西川.2022年の輸出が1兆円を突破し、上半期として過去最高となっている。輸出目標額を掲げて取り組みを強化している。本県は輸出についてどのような状況になっているのか。
農林部長.H26に関係団体が設立した協議会で、海外でのフェア開催に取り組み、R3の輸出額は6億になり、鶏卵、イチゴ、牛肉が多い。主要品目で評価が高い品目に重点的に行い、シンガポール・マレーシアに対する商談を実施しルート開拓をする。アメリカも可能性調査を実施し、所得向上に繋がる支援をする。
(2)燃油・飼料・肥料価格高騰対策について
西川.昨今の不安定な国際情勢により資材価格が高騰し経営が圧迫されている。原油価格総合緊急対策により、補填などの支援を行い、農家経営の安定のため上昇分の7割を支援する取り組みがされている。県における燃油・飼料価格の対策状況は。
農林部長.セーフティーネットで24%増加している。重油を抑えるヒートポンプの導入支援をしている。機械の導入は希望の声が多かったので提案。県としても機械の導入効果の支援が来年以降になる事から、早急に検討したい。
(3)全国和牛能力共進会に向けた準備状況について
西川.5年に1度の和牛共進会に向けて、内閣総理大臣賞を受賞している。知名度が高まったと感じている。第12回の鹿児島大会に置いて優勝する事は大きな効果をもたらすと思う。7月以降、代表牛が決まっているが選考状況などの準備は。
農林部長.7月7日、8月14日の牛21頭が出そろった。壮行会が開催され、決意表明が出された。生産者の皆様には最後の仕上げに望んでおり、鹿児島での目標達成に取り組む。
5.災害時の情報共有について
西川.8月豪雨では雲仙で3名、西海で2名の命が奪われ農林漁業に甚大な被害が生じた。関係機関との間での情報共有手段・通信確保手段の確保は。設備の更新は適切に行われているか。
危機管理監.県庁と振興局・市町村間での防災通信、防災無線やFAXで情報共有をしている。警察との専用回線・防災無線で共有を図っている。振興局も一定時間対応可能。民間事業者と燃料の優先協定を結んでいる。設備の更新は情報システムの再整備をしており、衛星系無線は2か年で更新。県と市町の情報共有の迅速化を図る。システムの高度化を図る。
6.道路行政について
(1)平戸市内の幹線道路の整備について
西川.春日集落が多くの観光客が訪れているが、アクセス向上や道路の整備が重要。西九州自動車道と一部では改良が進んでいる。渋滞・混雑する箇所があるが、観光客の更なる増加が見込まれる。進捗と混雑緩和に向けた取り組みは。
土木部長.平戸田平線の平戸ICと田平工区は来年度完成に向けて整備している。こうべつ工区はトンネルを今年度。このほかも早期完成に向けて取り組んでいる。朝、夕の通勤混雑している事から、左折レーンも追加も検討している。今後も整備に努めていく。
7.教育行政について
(1)今後の県立高校の在り方について
西川.授業料の無償化の影響により、2割以上減少している。県立高校では15高が2クラス以下。8割が定員割れで高校がなくなるのではとの声がある。地域が衰退すると危惧しているが、特色ある教育を展開する必要があると思うがどのように取り組むのか。
教育長.離島半島の小規模化が進む中、活力低下が懸念されるため、あり方について意見交換をしている。高校を核としてビジョンを明確にした上で協議し、地元の資源を学びの場に活かし、外部と連携した学びにより地域の活性化にも結び付けていきたい。
(2)県立高校運動部活動の活性化について
西川.多くの運動部が輝かしい成績を収めている。運動部の活動や大会が厳しい状況になっている。青春のエネルギーを発揮する事が大事だが、部活動への支援が必要。継続的な支援を考えているか。
教育長.合宿や遠征の活動費を助成している。経済的負担が大きい離島地区は県内であっても活動費を助成している。全国で活躍できる人材育成を図る。
(3)水泳授業について
西川.昔は高校では海や川で泳いでいたが、近年はプールが減っている。維持管理の問題・負担も理解しているが、全国で水難事故が相次いでいる。泳ぐ経験が少なくなっているからではないか。水難事故防止に取り組むことが大事では。小中学校の水泳に関して、取り扱いは。県立高校の取り組みは。安全対策の取り組みは。愛知県で事故のパニック症候群が発生している。取り組みは。海に面した県で遊ぶ機会が多いが、先生方の指導力の向上も必要だが県の取り組みは。
教育長.小学校から中2までは必修。水泳の事故防止などを取り扱っている。中3、高校は選択して履修する。県立高校中、7校で水泳が実施されている。安全対策は、事前の健康観察などを実施。6月には薬剤師・赤十字社と一緒に衛生管理・心肺蘇生法などの講習をしている。水泳授業の充実に向けて、角運動の指導内容・留意点をまとめたHPに記載している。
8.その他(追加質問)
西川.農業問題について、9月補正でも提案があったが、今後の肥料・飼料価格は不透明でありJAから要望が合っていると思う。県の講じた飼料対策の主旨は
農林部長.国の制度において、生産者負担金の見直しが行われ負担軽減が行われた。県は積み増しを実施。資料高騰対策は国で緊急対策が実施されたので、県として必要な対策を講じる。
西川.更なる高騰対策を含めた知事の考えを。
知事.離島半島が多い本県において基幹産業であると認識している。安心して営農できるよう必要な対策を講じていきたい。
西川.教育文化福祉には精通していると思うが、まだ何せ就任1年も経っていないので、そういう知事の発信を遠慮なくして頂ければ、一次産業も安心して県政に協力できると思う。輸出の事について聞いたが、東南アジアの中で規制が緩和されている国への輸出攻勢はどうなのか。アメリカへの和牛輸出は。
農林部長.HACCPとかハラルとか条件によって輸出先が限られてくる。香港を中心にしているが、シンガポール、マレーシアを対象に売り込みをしていきたい。アメリカも和牛が伸びており、円安も追い風。しっかりマーケットを見据えて取り組んでいきたい。
西川.全国和牛共進会が心配。宮崎鹿児島の勢い・応援団がスゴイと思った。農林部長との心持は。
農林部長.長崎和牛の牛舎を回って状況を見ているが、良い仕上がりとなっている。日本一奪還とは約束できないが、能力を発揮できると思っている。和牛の質がくちどけが柔らかいとかオレイン酸が高いとか、油の内容まで評価が進展しているので、長崎は強みを持っている。高い評価を得られたら有難いので気を抜かずにやっていきたい。
西川.少し安心した。先ほど土木部長から国道・県道の整備の話があったが、更なる整備促進を続けると思うが、土木部の中でも影きり、選定について、叱咤激励される。維持管理的な剪定・除草の仕事は今後とも宜しくお願いします。
県立高校の運動部活動については支援するとの事だが、3年ぶりに国体が栃木県で開催される。国体を見据えた高校生の強化支援も大切だと思うが状況は。
教育長.全国で優秀な成績を収めている人には支援をしている。優秀な選手の育成強化に努めていきたい。
西川.長崎新聞でもアスリートを育てる記事が載っている。ソフトボールの男子出場が叶わないかもしれないが、長年活動をしているチーム。国体に出られない場合メンバーは県内の高校の就職先となって支える事に繋がるので、県内の高校生の活躍は素晴らしいので、出来るだけバックアップをして頂きたいと思う。高校は文武両道なので各分野で活躍して勇気と感動を与えている。高校生の指導を宜しくお願いしたい。