【令和4年3月/五島市議会】施政方針5.五島の宝・子どもが育ち、輝く“しま”をつくる

五島市では、議事録が公表されるまでに数か月かかりますので、

3月2日に市長から公表された「施政方針」をご紹介します。

4五島の宝・子どもが育ち、輝く“しま”をつくる

【結婚・出産・子育ての支援】

国は、子ども政策の司令塔となる「こども家庭庁」の基本方針を閣議決定し、令和5年度4月の創設を目指しています。五島市では、出会い・結婚・出産・子育てまでの切れ目ない支援を行うため、来月から「こども未来課」を設置します。

また、「子ども家庭総合支援拠点」を設置し、児童虐待へ迅速に対応するとともに、要支援児童や要保護児童など、特別な支援が必要な子どもやその家庭に対する支援を強化してまいります。

出会いの支援については、結婚を望む独身男女に出会いの場を創出するため、引き続き民間メディアと連携して婚活イベントを開催します。また、昨年4月に開設した「結婚支援センター」では、婚活カウンセラーや縁結び隊が結婚に関する相談に対応しております。そのほか結婚支援として、新婚世帯に対し、家賃や引っ越し費用等の助成を行ってまいります。

 

出産支援については、4月から不妊治療が保険適用となりますが、これまで実施していた治療費に係る市の助成については、国・県の動向を踏まえて検討したいと考えております。なお、治療に係る宿泊費や交通費の助成については、継続して実施してまいります。また、令和4年度から、妊娠している方を対象に歯科健康診査等を行う事業を実施したいと考えております。

子育て支援については、幼児教育・保育の無償化により保育施設等の利用の需要が高まっていることから、引き続き保育士の確保など質の高い保育を提供するための環境整備を行ってまいります。

令和4年度から、就学前の子どもに係る国民健康保険税の均等割額を5割軽減し、子育て世帯の経済的負担を軽減します。

【教育のしまづくり】

児童・生徒数の減少により、市内の小中学校では、複式学級の増加や、体育などの授業における集団学習の実施が困難となる場合が増えております。

学校には集団の中で切磋琢磨しながら学習し、社会性を高めるという役割があり、本来は一定の規模を確保することが望ましいとされております。平成29年には岐宿地区、平成31年には三井楽地区及び玉之浦地区において、関係者の皆様のご理解とご協力をいただき、小中学校の統廃合を行いました。五島市教育委員会は、「五島市立小学校・中学校における規模の適正化と適正配置の基本方針」を策定しており、この方針に基づき、1学年の平均が小学校では8人以下、中学校では10人未満になった学校については、統合を検討することとしております。現在、この基準に該当する学校において、児童・生徒、保護者等を対象としたアンケート調査を実施しております。

今後、関係者のご意見を伺いながら、子どもたちの学習環境を整えるため、学校における適正規模・適正配置の検討を進めてまいります。

 

五島南高等学校と奈留高等学校の離島留学制度については、財政的な支援や課題となっているホームステイ先の確保などに県と連携して取り組み、県立高校の存続及び地域活性化を図るため積極的に推進してまいります。

なお、新年度の離島留学生の内定者は、五島南高等学校が11名、奈留高等学校が6名となっております。

 

久賀島と奈留島で実施している「しま留学生受入事業」については、問合せや現地見学の希望者数が増加傾向にあり、令和4年度は久賀島に10名、奈留島に2名を受け入れます。家族留学制度では、奈留島に1世帯3名を受け入れます。留学生やしま親の不安・悩みの解決と軽減を図るためスクールカウンセラーを配置し、相談体制の充実を図ります。また、しま親研修会を開催し、養育や子どもとの関わり方等について学びを深め、留学生との安定した関係づくりの構築につなげます。

 

プロジェクトGについては、市内の全ての小学校を教育課程特例校に位置付け、小学校1年生から英語教育を推進するとともに、外国語指導

 

助手(ALT)をエリアごとに配置し、ネイティブな英語に触れながら学べる環境を充実します。また、小学校6年生と全中学生を対象に外部検定試験を実施することで、「読む」「書く」「聞く」「話す」という4つの領域の学力状況を把握し、日常の英語指導に活かす取組も進めます。新たに著名な講師をプロジェクトGサポーターとして研修会に招聘し、指導力を向上するほか、保育園や認定こども園等の園児が英語に親しむための取組について検討してまいります。

 

学校施設については、長寿命化計画に基づき、計画的に老朽化した施設の改修を行ってまいります。

 

新図書館整備事業については、今年9月の工事完成を目指し工事が進められておりましたが、全国的な鋼材需給のひっ迫により鋼材の価格が高騰し、また納期が長期化したことにより、工期内の工事完了が極めて困難な状況となりました。

今後、全体の工程を調整した上で、必要な工期延長を行いたいと考えております。

なお、工期を延長した場合であっても、当初の予定どおり令和5年4月に開館できるよう着実に準備を進めてまいります。

 

文化の振興については、多くの子ども達が優れた文化芸術に触れる機会を提供してまいります。

令和4年度は、古典芸能、演劇などの舞台芸術を提供する「青少年劇場」や吹奏楽指導者を招いての音楽セミナーと合同演奏発表会の開催を予定しております。

また、古くから五島列島で唄われてきた民謡や椿に関する歌などを披露し、保存・継承する機会として「五島の唄フェスティバル」を開催する予定としております。

今後も引き続き、市内文化団体への活動支援や一流の文化芸術に触れる機会を提供し、文化芸術の振興を推進してまいります。

次に、4つの基本目標以外の項目について、ご説明いたします。

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