【2020.9/五島市市議会メモ】三浦議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

記載分は、2020年9月28日の内容です。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01

※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください。

台風9号及び10号について

停電に伴う断水に至った要因について

Q.冨江地区では9号接近の19時ごろ、3日の6:00~断水してから復旧。さらに5日の17時ごろまで停電と断水が繰り返され、31時間30分の断水。末端は更に遅れ断水が解除された。この事態を招いた要因は何か。

今回、避難した事がない多くの住民が600人を超え、通常の20倍以上に達し、避難所の手配・停電や断水による問い合わせに追われた。被害を最小限にすることが市長の責務であると思う。

市長.台風9号による断水は多大なご迷惑をかけた事をお詫びします。冨江地区は水源の確保に最も歴史があり、努力をしてきた施設であると承知。2日19時ごろの停電により翌日断水。その後4日に小田給水場で再び停電して断水。高台の地区で水が出たのは深夜になってから。5日の早朝に大雨洪水警報が発令され、豪雨に見舞われた。水の濁りが処理能力を超え、計画的に4時間断水を実施。合計31時間30分の断水。

通常、水源の濁りが処理能力を超えた場合、茂繁で給水しているが、農水菅が修繕中であったため、長時間に及ぶ断水になった。

停電と断水の関係については、黒瀬地区の小田浄水場では、電気を必要としない形だが、濁り対策としてH26から電気を使う方式となっている。

早急に対応策を検討したいと思っている。避難所の確保・運営を今回の反省を教訓としたい。

Q.停電と断水はやむを得ないと思っているが、長時間の断水と停電には市民が苛立っている状況。市の方から丁寧に説明をする必要がある。福江は断水はなかったそうなので、旧郡部の人たちは苦い思いをしている。この差を少しでも和らげるのは情報の提供にある。どんな方法があるか早急に検討していただきたい。

市長.生活が便利になる中で電気への依存度が高くなった。停電と断水は結び付いているが、長時間に及ぶ場合の広報については、沢山お話を頂いた。回せるだけの情報は回したが、もう少し早めにしておくべきだったと反省している。復旧見込みが立たない中で、中々目途が言いづらい部分もある。停電・断水が来ることを前提に備蓄を購入して対応していただきたいと思っている。

停電と断水の関係遮断のためには発電機が必要だが、高額なので手を付けていなかった。今回は業者に協力してもらったが、市の方でリース契約で確保、又は購入を考えなければと思っている。停電になると水洗トイレが使えなくなる。中央公園体育館(600人収容)が停電したらどうしようと思っていた。起きる可能性があった事を検証し、予算をお願いすると思うので、その際はよろしくお願いします。

Q.停電と断水の関係は理解しづらい部分がある。どんなシステムになっているのか、分かりやすく説明して全世帯に配布して全員が理解しない事には、収まらないと思う。支所は電話対応でてんやわんやの状態。この災害は未だに尾を引いており、建設業者が少なくなっている。屋根に上れない左官もいる。従業員が多い建設業者を動員して台風の処理は間に合わない。誰にも頼る人が居ない状態で、応援する企業も役所の方で把握してほしい。

市長.建設業界の方とは、道路の交通止めを早急に解消する事や公的機能の対応は既にお願いしている。個人の家屋については、この段階では答弁できないが、建設業協会にはお伝えしたい。

Q.昭和57年の大水害では、県が五島市の業者を全部調査した。今後迅速な復旧の体制を敷く必要がある。今回の台風では、木造住宅の弱さが露呈した。鉄筋を奨励する町として、助成金なりを見つけて、議長も発言し、鉄筋に補助金が出る制度を作ったらどうかと思うがいかがか。

市長.木造かコンクリ化は最終的に施工主が決定する問題。それぞれの長所はあると思う。木造もメリットはあるので一概に言える話ではない。二者択一を行政で選択するのは慎重を要する問題だと思う。

Q.台風はまた来る。沖縄は家の作りが違う。避難場所を学校の教室にすることは可能か?

市長.今回、福江小学校の体育館が雨漏りとなったので、待避所として教育委員会に理解いただき、校舎の教室を使った。指定避難所は長期の避難を想定して活用している。最初から指定避難所とすると子供たちの学習に影響が出る。一時的にはいる分には、教育委員会と臨機応変に対応したい。

Q.アメリカのような台風が来たらひとたまりもない。最悪の場合を想定して、宜しくお願いします。

避難所の定員について

緊急な災害復旧工事等に協力した建設業者に対する公共工事の工期への配慮を

Q.数えきれないほどの家屋が被災し、身寄りのないお年寄りも含まれ、ブルーシートで精いっぱいという人もいた。補修も手つかずのうちに10号が襲来し、屋根のシートは吹き飛ばされ、為すすべなく、公共工事の業者の諸事情により見つからず、今でも頼り先が見つからず、途方に暮れている現状。

台風などの復旧工事に対し、公共工事の工期延長は出来ないか。

市長.従業員の皆様には多大なご協力を頂いた。受注者の請求による工期の延長に該当するので、担当部署に相談していただければ柔軟に対応する。

五島市国土強靭化地域計画について

策定された計画の内容について

Q.最悪な事態に備え行政機能や地域の社会経済を作り上げようと、国・県・市の相互の協力の元作成するもの。国土の地理的・気象的特性の故、数多くの災害が繰り返され、多くの命を失っている。昭和32年の竜巻で死者6人重症者8人軽症者17人の被害。昭和42年7月には福江川が決壊し、死者11人の災害が発生している。経済的損失も計り知れない。

復旧復興対策を繰り返してきたが、今の時代は台風も含め激甚化する災害を想定し、最悪の自体を念頭に災害の備えをしなければ手遅れになる。国は国土強靭化計画を作成した自治体に優先的に予算を配分する方針。9月現在では、策定済みは35.8%の自治体が作成し、長崎県は15の自治体で作成済み。五島市の内容はどうなっているか?

市長.各種の4つを基本目標に、37項目設定し、リスクの対応方針をまとめている。毎年2月の防災会議で進捗状況により見直しを行っている。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s003/030/010/010/010/20200331155342.html