一人旅のすゝめ

グループか一人旅か

私は一人旅が好きである。

友達にその事を話すと、「一人旅って一体何が楽しいの?」という人もいる。

彼らの意見としては、旅行でいい景色や美味しい食事を食べた時に、一人ぼっちであるというのは寂しいし、何よりも一人では話す相手がいないから「つまらない」と言う。

確かにそういう側面がある事も否定できない。一人旅とは時として孤独なものである。

どうせだったら、気の合う仲間とワイワイしながら楽しむのが良いはずだ。

その意見は十分わかるし、私も常に一人旅ばかりをしているわけではない。

しかし一人旅には一人旅の良さがあり、グループ旅行とは別の良さがある。言うなれば、ラーメンかつけ麺かという違いである。そもそも楽しみ方の質が異なるのである。

今回はその「楽しみ」の理由を3つほど紹介したい。

1. 失敗ウェルカム

旅先では結構な頻度で「失敗」をする。特に海外では道を間違えたり、間違ったバスに乗ってしまう事が多い。それが原因で目的地にたどり着くまでにやたらと時間がかかったり、運が悪いと到着できない場合もある。

そんな時、グループで旅行をしていると、どこか不穏な空気になってしまう。誰かの手違いを手厳しく攻めるようなことはないのだが、何となく気まずい。

どれだけ「失敗」した人のフォローをしたとしても、その「失敗」によって少なからず嫌な思いをする人がいるのも事実だ。

グループ旅行は、そんな「失敗」が極力起きないように、綿密に旅行の計画を立てる必要があるのである。

一方で、一人旅の場合は、殆どの事が「成り行き任せ」である。そこには必ずと言って良いほど予想外のイベントが発生するし、時として不快な思いを強いられる。

しかし経験としてみれば、そんな体験もウェルカムである。

「もうこんな事は懲り懲りだ。」

という経験ができれば儲けものである。話のネタにもなるし、何より苦労するのは自分一人だけである。

命の危険さえなければ、大抵の失敗は笑い話になる事が多い

2. 自由気まま

グループ旅行では、どうしても最大公約数的な旅のプランになってしまうため、個人のワガママは基本的に許されない。

休みの日まで誰かの予定に合わせるのは、時としてウンザリするし、ツアーを申し込んでしまったら嫌でもそれに参加しなければいけない。

一方で、一人旅の場合は、全てが自分の思い通りである。疲れたら何処でも休めばいいし、歩きたければ地平線の彼方まで歩けばいい。

誰にも指図されずに、ルートの変更も可能である。つまり、一人旅は圧倒的に「自由」なのである。

「自由」であるからこそ柔軟に旅のプランも変更できるし、そこには予期せぬ出会いが待ち受けていることさえある。

そう考えると、筋書きのない展開に対する「ワクワク感」が生まれ、旅をするということへのモチベーションも上がる。

計画づくめのグループ旅行では、「ここに行って、ここに行って・・・」という事が見通せてしまうため、「ワクワク感」は発生しづらい。

3. じっくり考えられる

一人旅では「会話」が発生しない。

ただその分だけ、自分自身の考えみたいなものを自由に泳がせる事ができる。

時として偏屈な考え方にもなるのだが、だからと言って他人の気分を害するものではない。

(大体は下らない事ばかりであるが)

それでも旅を重ねるにつれて、「自分なりの考え方や嗜好」に気がつく事が出来る。

よく修学旅行とかに行くと、普段仲良く接している友達の、「違った側面」が見えてくる事がある。

それと同じように、一人旅をしていると、自分自身の「普段は見えない側面」が、ヒョッコリと顔を出してきたりするのである。

一人旅には、そんな率直な自分自身と向き合いながら、普段考えないような事を考える、贅沢な機会がある。

 

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