【2024.6/五島市市議会メモ】相良議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。

日時 2024/6/25 11:00ー

モバイルクリニック事業について

玉之浦地区の医療体制の現状について

相良 医療法に基づき医療機能の分化と連携を通じて、良質かつ効率的な医療を図ることを目的としている。超高齢化、人口減少社会における医療体制の構築のために目標設定されている。これらの内容を含めて、五島の医療を高めるために質問する。

市長 診療所は医師が10月に退職して民間の医療機関からの医師の派遣で行なっている。自家用車で通院できない人は困難であることから、4箇所の診療所と通院補助を行なっている。モバイルクリニック事業も行なっており診療を行なっている。

相良 現在も常勤医師がいない。医師確保の状況は。

福祉保健部長 人材支援センターを通じて行なっているが確保できていない。

相良 医師の確保としても計画、非常勤医師を続けていくのか、早急に見つけていくのか。

福祉保健部長 医師を確保したいが、人材センターを通じて行う。

相良 総合医を確保してほしいと要望。モバイルクリニックの運用方法は。

福祉保健部長 4つの医療機関で299名に利用してもらっている。医療機関までの移動手段がないなど、医療機器を搭載した車が出向き、サポートを受けながら診療を受ける。患者の重症化予防・管理栄養士の指導の検討をしている。

相良 患者が巡回診療を使用するにあたっての規定は。

福祉保健部長 原則1ヶ月に1回。3ヶ月に1回は対面診療している。

相良 3ヶ月に1回、歩行困難な方はどうやって診察に行っているのか。

福祉保健部長 家族の支援やタクシーで行っているのかなと。

相良 3ヶ月に1回診療に行くのも大変だと思う。モバイル診療車の中に小型機器を搭載して結果を医者が判断して治療ができれば患者も助かると思う。回数も減らしていけると思うが。

福祉保健部長 まずは医者の判断が大きいが車両内で完結すれば利便性は向上するが、今後の動向を注視したい。

事業の運用方法について

事業実績報告会での要望について

イ 車両の階段の改善を

相良 5月20日から3日間見学させて頂いた。事業の有効性・報告会を企画して6月11日に実施。市長は不在だったが資料は届いていると思う。推進協議会として集ったのだが、行政はどう考えているか。

福祉保健部長 調整会議を行ってきた。関係者で協議会を作る考えはない。

相良 モバイルクリニックも一部の人しか知らない。関係する人たちだけでなく協議会も必要と思う。行政指導でやってほしい。

ロ 患者搬送用車椅子の搭載を

相良 乗車の際に段差がきついという声もあった。

福祉保健部長 足元の不自由な方には車内誘導を行なっている。できるだけ段差を少なくする配慮をしている。車椅子用のスロープもあり、乗車も可能。現状のまま利用していただきたい。

相良 家から車まで歩行器で行くのが辛いと。患者さんに介助用の車椅子を準備してはどうかと思うが。

福祉保健部長 車椅子の搭載は階段が困難な方がいるので検討したい。

ハ 診療所に電子カルテ導入を

福祉保健部長 玉之浦診療所は常勤医師の確保ができてから、検討したい。

相良 いつ決まるのか。

福祉保健部長 確実なことは言えないが、常勤の意向を伺いながらしていきたい。

相良 今医者が困っている。常勤医師がそれを使えばいいだけの話。

ニ 処方薬の受け渡し方法の改善策は

福祉保健部長 看護師が休診している時間帯に配達している。

相良 常備薬以外はどう対応しているのか。

福祉保健部長 対応できていない状況ですので、調剤薬局がないのでない場合は取り寄せる。

相良 患者の立場では早く届ける体制を作ってほしい。郵送もあると思うしドローンも検討していただきたい。

ホ 特定認定看護師の育成・確保を

相良 MCの活用も多く登場すると思うが処置・診療が行える認定看護師の確保は。21の分野で特定されているが、特化した看護師も増えてくると予想している。

今後の事業拡大について

相良 長大の先生のまとめと考察がある。通院が困難な方には患者情報が得られる。遠隔専門外来の人が大きい。疾病の栄養指導、薬剤指導の可能性もある。医療情報の通院を防ぐことができると。課題として出されているのが、ランニングコストの問題。モバイルクリニックで検査や処置が行えると。薬剤の配送をどうするのか。

市長 色々な問題・課題がある。薬の指導・受け渡しの問題・コストの問題。多くの医療機関に利用していただき広く知っていただき、内容を見直して負担軽減に繋げたい。運用地区も限定されるので、広範囲に活用していただく事に取り組みたい。

相良 北海道からも問い合わせがあり、検討はされている。増えてくると思う。

独居高齢者に対する支援について

地域包括ケアシステムでの対応は

相良 人口戦略会議が行われて消滅可能性自治体が示された。世帯数の推計では、2050年に2330万世帯が一人暮らしとなり、20%の割合になる。一人暮らしの高齢者が急増して多様なサービスを充実させた課題になると。人口が横ばいで75歳が急増する大都市もあるが、総人口は減少する市町村では大きな地域差が生じる。重要な手立てとして早急な対応が必要。2025年をめどにシステム構築を目指している。五島市の状況は。

福祉保健部長 要介護状態になっても自分らしい生活を送れる支援体制の仕組み。五島市の高齢者の構築状況は8つからヒアリングを行い、在宅死亡者が32%で県内で最も高い。本人や家族の意向を踏まえた対応ができることが要因。在宅介護医療は重要だがマンパワー不足が課題。要介護率は全国よりも高く待機者も多い。サービスへの依存度が高く喫緊の課題。五島市は生活習慣の見直しが必要。保健指導にも繋げられていないことも課題。住宅改修が適切となっていない事例もあり、専門的な意見を反映させることが大事。単身高齢者の早期発見が重要。早期発見の事例もあり、異変に関する呼びかけも必要。医療介護との他機関連携が必要。

相良 本庁がセンターだが、8つの分野をやるには人材が必要。地域との繋がりも、包括的な支援をする中で啓発・認知をしてほしい。

相良 家族介護支援の現場は。

福祉保健部長 家族に適した介護サービスの提案をしている。くみ合わせも可能。介護保険サービス以外では、家族介護慰労金などの負担軽減事業もある。一定の条件を満たせば受けられる配食・補聴器購入もある。家族介護教室は14回。心の支援としてオレンジの会を実施している。

相良 受けたくても受けられない人もいると思う。支援体制を強化して頂きたい。医療介護の情報共有をしてサービス適正化を図る必要があるのでは。

福祉保健部長 益々強化が求められる。自宅・老人ホーム・介護老人施設など。他職種の連携が図られているとの評価を受けているが、人材に余裕があるとは言えない状況。

相良 医療と介護の仕事の分業だけでなく、連携しながら支援することは大事。きめ細かにしてもらいたい。地域ケア会議の設置が要求されているが、現況はどのようになっているのか。

福祉保健部長 地域包括ケアシステムの会議。5つの機能が期待されており、他職種が話し合いを行う。支援が必要な高齢者の有効な対策を協議している。歯科医師、薬剤師、言語聴覚し、市民ケアマネなど他職種の助言をいただいている。連絡協議会部会で解決策を検討している。重要な課題は連絡協議会に報告することで計画に反映する。

相良 連絡協議会が相当すると思うが、地域ケア会議は地域の中に作っていくものと思う。社会福祉協議会、民生委員が吸い上げて全体で取り組むのが支援センターだと思うが、こういったシステムを作っていかないと、それぞれの高齢者にサービスが行き届かないと思うので、検討を。

五島市の独居高齢者世帯の実態は

福祉保健部長 14499人で推計では減少するが、高齢化率は高くなる。

相良 20ー50代の人口が減少することが喫緊の課題だと思う。国勢調査をもとにしっかり分析して今後の対応を考えていただきたい。支援の現場は。

福祉保健部長 R2の調査では県内2ばんめに多い。アンケートを送付して個人情報把握に努めている。名簿を民生委員に共有して戸別訪問、家族からの情報提供を行い見守りの強化に努めている。

相良 公明党が46都道府県にアンケート調査している。一人暮らしの高齢者について、自治体の現場で求められる支援策を。日常の見守り・安否確認や交流の場、移動手段の確保が69%。身寄りがない高齢者の課題があれば。

福祉保健部長 3つの状況に分けられる。家族や親族に連絡がない方。支援が得られない方。共通するのは身元保証人の手続き、死亡時の手続きに誰もいないこと。H30に厚労省がガイドラインを作成して事例集を出している。対応策が記載されているのでこれをもとに対応したい。

相良 身寄りのない高齢者の支援体制強化もお願いします。

孤独・孤立対策推進法とは

福祉保健部長 日常生活における支援についての基本理念、国や自治体の責務を定めている。社会全体の対応の必要性が述べられている。当事者が感じざるを得ない状況に至ったものであり、社会全体で対応しなければならない。当事者の目線や立場になって、困難な課題・ニーズを理解した上できめ細かい対応が必要。当事者や家族が相談できる人と繋がりを持つことが重要。

相良 4月からスタートするが、推進法を理解した上で取り組まなくてはいけない。孤立死の方々も耳にしたことがある。孤独をしばしば、時々感じた人は4割もいると。こうしたデータをもとに対策が設置されたと思う。地域協議会の設置を自治体に求めるとあるが設置状況は。

福祉保健部長 新たに会議を立ち上げることは考えていない。地域ケア会議、複合的な場合は支援会議がある。既存の会議体に追加して活用すると思う。

相良 報告ケアシステムと、高齢者に関わることが増えてくると思う。行政サービスだけではやっていけなくなるのでは。五島市の人材を今から育成して構築しなければいけないと思う。部屋を作ってケア会議、作っていくべきではないか。

市長 2050年に20%という話だが、既に2020年に22%であり30年先を行っている。支援措置が講じられると思うが、今の独居高齢者に対して30年前の施策で対応している。竹槍で対応していると。市役所だけで対応できるものではない。保健師の確保ができない状況。片方ではケアシステムを担う医療・介護も人材不足。ご指摘の通りだと思う。認知症の話もあり、複合的な形になるので難しい状況になる。お互い意見を出し合いながら体制を作らなければ対応できないと思う。

相良 今後は地域連携が鍵。町内会も含めて補いやすい体制づくりが大事。神戸大学の家族看護支援構想担当の法橋教授から手紙が届いた。五島市において期間限定の家族お悩み相談室を設置した。家族のお悩みはいつでも良いとのこと。ぜひ大学の研究としても支援協力をいただければと思う。看護学生を五島に連れてきて介護の知識を勉強させる、という話もある。研修に参加してほしい。