五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2024/6/24 13:15ー
目次
福江空港の特定利用空港指定について
市民の安全は守られるのか
草野 一般質問は市政一般を質問し、市長・教育長の政治姿勢を明らかにさせたり政策を変更させたりすることができる。長い間議員をしてほぼ毎回質問しているが、H24年6月議会は質問しなかった。その議会は中尾市長が勇退を表明されたから。市長、教育長に行うものと思っているので、勇退する人に質問しても責任ある回答はもらえないということでしなかった。本当にご苦労様でした。質問するのがいかがなものかと思ったが、どうしても聞きたいことがあるのでその点だけ質問する。福江空港の特定利用空港指定について、政府が北海道や沖縄など16ヵ所の指定方針を固めた。訓練の拠点を確保する形で閣僚会議で決まり、初年度予算は350億円程度と言われている。3月27日に決定した。台湾有事への懸念が背景にあり、物流に活用できる一方、有事に攻撃目標になる危険性があると報道されている。福江空港もその一つであり心配する声もあり、意義なしと判断した市長として市民への詳しい説明を。
市長 自衛隊、海上保安庁が港湾の管理者との間で円滑利用の枠組みを設け、自衛隊や海保が円滑に利用することを目的に、管理者の同意のもと、国が指定する。長崎空港、福江空港と11ヵ所の港湾が指定。年に数回の訓練を想定している。決して武力攻撃を想定するものではなく、新たな基地を作るものではないとのこと。災害時に自衛隊や海保に要請するので、災害時の安定的な活動、市民の安全確保に繋がると考えている。
草野 3月に国から大村、五島市に説明があったが、どのような形で説明を受けたのか。
総務企画部長 3月7日、TV会議で説明を受けた。内閣官房、防衛省が参加。国から防衛体制の強化の資料の説明を受けた。その後意見交換があり、大村市と実施。会議の開催は以上。
草野 福江空港は県の管轄。意義はないけれど同意は県が同意をしたと。意義がなしと言ったから県が同意したことに間違いないか。
総務企画部長 私から国に、長崎県、五島市のスタンスがどうなるか聞いた。あくまでも長崎県の意向が重視されるのか、当市がバツと言っても長崎県がOKすれば良いのかと聞いた。国からは、長崎県の判断をいただきたいと言った。民政利用の促進に当市も協力していきたい、国防の重要性も理解していると述べた。担当者会もあり、オンラインの協議であり指定に異論があるのかと確認があり、県に対して五島市としては県の判断を尊重すると述べた。
草野 昨日県議会で立憲の議員が同じ質問をしている。県はそこまで答弁をもらえなかった。諸々報告を受けて市長は最終的に意義なしと判断したのか。
市長 災害時の対応、福江空港の整備も併せて、県の意向で進めて結構だと、部長に伝えさせた。県は地域の基礎自治体にはきちんと説明してくれとの要請があり、市町村の意見に耳を傾ける意向だったっと。
草野 最終判断を意義なしと市長が判断したのか。
市長 その報告を受けて、判断をした。
草野 自衛隊の訓練が増えるのか。
総務企画部長 国の説明によると年に数回程度させて頂きたいとの事。実施するときもあればないときもあるとの事。
草野 増える必要がないならば、なぜわざわざ指定するのかと思った。防衛庁との勉強会も行った。連携・整備体制を強化するということだったが、今まで通りだと。その都度県に許可を取る必要がなくなりスムーズになると。使用頻度は変わらない、米軍をそこに入れることはないと。なぜ指定が必要なのか。
市長 防衛省からの説明として、空港利用の必要な時はその都度調整していたが時間がかかったりする事もあったので、利用調整の枠組みを作りスムーズに行いたいとのこと。
草野 16ヵ所だけではない。32ヵ所に指定したいと、説明をしていったが、鹿児島・熊本は全部拒否。沖縄も2ヵ所しか許可していない。同じ説明をしたと思うがいかがか。
総務企画部長 よその自治体にどのような説明をしたか分からないが、どのような確認を求めたかは分からない。
草野 他の自治体では、指定することにより危険性の心配があり、説明不足ということで断ったと聞いている。なぜそういう心配があるということで、どこをもとに意義なしと言ったのか。市長は全員協議会を開き、コラムで説明をした。指定空港になることで、給油施設などが設置できるのではないかとコラムに書いた。長崎空港には19億、福江に2億だが、2億でできるのか。
市長 規定予算を使う中で、民生が主となる中で防衛省に側面的な支援をお願いする。他の都道府県では指定が進まないのになぜ五島市は、という話だが既に孤立した状態で存在している。住民の避難はできない、元々孤立している中で物資の輸送や救助の際には船と飛行機に頼るしかない中で、こういった話は安心・安全に繋がると判断した。福江空港の機能強化を要望する道筋ができたという意味で前向きに捉えている。
草野 災害時の対応強化は必要と思うが、今のあり方でも対応はできるはず。福江空港に給油所が必要と思っている。給油所は民間が設置すべきだと。今後ということで誤魔化されたが、防衛予算でどれだけ予算化できるのか不安になった。今後もし色々なことがあったら、市民にわかりやすい説明を要望したい。
子供の遊び場確保について
ふくえ児童館の開館日拡大の状況と今後の予定について
草野 雨の日に遊ぶ場所がない、喫緊の課題ということで要望をした。福江児童館の日曜開館を提案して、早速5月に日曜開放された。試験的に下記の日程で開放されますと掲載された。実績を。
福祉保健部長 3日間あり、5月19、合計18名。6月2日、合計5名。6月16日、合計26名の利用。
草野 2回くらい見学に行って良いスタートだと思った。今後どうするのか、市長に答弁を。
市長 3日間で波があると言うことで、試験的な調査を見ながら最終的に判断されると思う。
草野 今後も試験的に開けるのか。
福祉保健部長 今後は暑い時期に向けて日曜開館を本格的に始めたい。土日を開館するが、日曜日は隔週。7月13日以降を予定して進めていきたい。
草野 市長の在任中に決定していただきたいと思う。児童館内でのスマホの利用を禁止するのはなぜか。
福祉保健部長 スマホを写真を撮ってSNSに拡散される可能性もあるため、今の所それくらいしか思いつかない。
草野 学校とか保育園と同じような感覚で書いているのかなと思ったが、保護者からすればスマホを見るのは当たり前のことだと思うので改善を要望する。
久賀島へき地保育所の再開について
草野 これまでの経緯と現在の状況は。
福祉保健部長 入所者がH27年に閉鎖。5歳以下の子供がいなかったが、先月末は9名。市のさまざまな取り組みと評価している。
草野 子供の数が少なくなり、閉めたという事だが、現在の5歳未満の子供が何名いるのか。
福祉保健部長 合計9名。
草野 H25と変わってきた。UIターンが増えた成果で子供が増えたのは喜ばしい事だと思う。これに応える必要があると思う。今後も増える要素がある。市長の判断で来年から僻地保育所を開園する答弁が欲しいがいかがか。
市長 地域の方からも要望を頂いているが、保育士が確保できず、事業者の選定が困難、施設整備に多額の費用が掛かることから、再開に至っていない。継続して3年を再開の条件としている。保護者の中には児童数が多い施設を希望する人もいる。どれだけの数の人が望んでいるのか見極める必要があると思っている。
草野 保育士がいない。まだ実態調査もしていないことにびっくりした。要望があるけど調査すらしていない。早急に実態調査をしてもらい、野口市長の手で保育所を開いてほしいがどうか。
市長 市も何もしていない訳ではなく、一定情報を掴んでおり、現時点では継続的な利用は望めない。今のままであれば難しいと判断している。
草野 子供が政策によって増えた。これに対応しなかったら行政の責任放棄。子供達のために何かをすることを要望する。
公共交通について
高齢者フリーパスへの助成について
草野 最も大きな問題。幹線については五島バスを想定しているが、あまり議会で論議されていなかったと反省している。免許返納と大きく関係すると思う。免許返納者は昨年26万人。164件が五島市。返納して良かったか、都市部では89%が良かったが、過疎地は67%がよかったと回答。不便さを感じたのは都市部では25%打が過疎地では60%が不便を感じている。五島では生活が不便になる。自主返納して、バス利用で24万円安くなったと。過疎地ではバス利用で100万の増加があったとの回答があった。五島市も買い物・病院に通院するのであれば大きな負担があると思う。五島バスが高齢者フリーパスを出しているが、説明を。
産業振興部長 65歳以上を対象に、各エリア内は乗り放題3000円で路線バスが利用可能。エリアを超える場合は料金が必要。
草野 非常に良い事業だと思う。三井楽から福江まで通うとなれば1回1000円。玉之浦では1500円。フリーパスを利用すれば1ヶ月で6000円。これはよその自治体ではこの制度で補助しているが、今後免許返納していくためには、五島バスにも補助すべきと思うがどうか。
市長 昨年値上げをした。以前は2000円だった。やむ無く運賃を変更したが、その分を行政が補助金を出すのはいかがなものかと思っている。
草野 五島バスではなくて、高齢者に補助をすると。2000円が3000円になっている。買っている人は必要だから買っている。高齢者に対する補助として必要なのでは。五島の高齢者に対しては。
市長 制度設計する上では五島バスに対する補助になろうかと思う。五島バスは赤字が1億近くあるが、最終的には市が埋めている。そうした中で赤字を解消する努力をしているので、そこに市が補助するのか、という話になる。
草野 立憲の泉代表が五島バスの組合と話をした。対馬は赤字の100%補助をしている。数多く存在するが、なぜ五島市が8割7日という話もある。もっとごとうバスを利用するためには、行政と一体となって各支所でフリーパスを買えるようになれば良いと思うが、優しい気持ちになってほしい。
大浜地区ごみ焼却施設の将来的な安全対策は
草野 最も時間をかけて質問したのが大浜のゴミ焼却場問題。大きな反対の声があった。大部分は安全性に関するものだった。以前の事には触れないが、今後大浜の焼却炉は安心安全なのだということを答弁して頂きたい。
市長 大浜住民の方には大変ご心配・ご迷惑をおかけして申し訳ないと思っている。今後もしっかりと公害防止基準を遵守していくものだと思っている。
草野 次の市長にも繋いで頂きたい。市長交代は監督が決めるのではなくて市民が決める。五島市民に五島の未来を託すのは誰なのか、一人一人の判断で決めてほしい。じっと見守ってバトンを渡してほしいと要望する。