こちらに参加してきました。
長崎市の田上市長のお話や、スタートアップされている方との対談のメモです。
最近の長崎市の取り組み
田上市長.造船・観光・水産という長崎の基幹産業が、今までのやり方では「未来がない状況」になっている。既存産業が新しい形を求める中で、新しい産業を作る事がテーマになっている。
大都市を中心にスタートアップが活発になっている。新しい時代を切り開きたい。
大きく二つの手法を取っている。
①既存企業の力を活かしたオープンイノベーション
田上市長.長崎は西の端にあり、高齢化率が高く離島も多い。地域課題の解決はマイナスだけでなく、未来を切り開ける宝でもある。長崎市に新規進出する企業とのコラボを起こし新しい産業を起こそうとしている。県や金融機関とも連携して動いている。
②スタートアップの支援
田上市長.起業家を支援して、連続して生まれる環境を創れないか考えている。今年度から支援を始めた。長崎市でスタートアップセミナーを開催している。キャピタリストが直接対話しながら進めている。
株式会社イグアス 代表取締役CEO 中村 あきら氏
女性のためのカウンセリング&トレーニングを展開。
離婚や破局を防止するカウンセリングを行っている。
元々女性支援をやりたくて、自己肯定感やコミュニケーションから人生に寄り添って活躍しながら子育てのパートナーシップを組めることを目指している。長崎を世界最先端の女性活躍都市にしていきたい。
長崎市が女性活躍都市宣言を行い、世界に発信し優秀な女性が集まる都市にしたい。
従業員数は10名前後。起業家を育てるためにシェアハウスをしている。
株式会社コミュニティメディア 代表取締役 米田 利己氏
船の技術を使って自衛隊の護衛艦を作り、企業内の新事業を作り出すために、船の技術を活かした情報通信を活かして創業した。システム開発が中心だったが、対馬のケーブルテレビを運営する事になり、全家庭に光回線が整備されており、通信と防災放送を行う事を運営している。シリアルスタートアップとして、地域で企業活動をする際に人材が必要。ハローワークに出しても人材が集まらない状況の中で、デジタルハリウッドスタジオ対馬で人材を育成し、ここで働くために整備した。放送事業から広告まで多岐にわたって事業展開し、人材育成とコワーキングスペースを作りサイクルを作った。
創業するに当たって「長崎」を選んだ理由
中村氏.長崎出身で東京や世界を回り、どこで命を使うかとなったとき、生まれ育った長崎の閉鎖感を肌で感じ、もっと盛り上げていければ時間を使う価値があると思った。上場企業がないというのは大きなところだった。上場企業になったら採用が有利になる点や、長崎は何もないと感じるが、逆に何もないから何でも作れる夢を感じた。
Q. 他の都市と比べて長崎はどうか?
米田氏.島の人間からすると都会で、福岡とかは違うコンパクトさ、人との繋がりがあり、長崎だったらパフォーマンスを出せるとの話があり、毎月行っているが、拠点となると長崎以外は考えていない。
市長.課題が沢山あるのは大切なポイントだと感じる。仕事のために暮らすというのが形だと思うが、生活の近くから課題を見つけるというのを見れるのは、これから益々大事になって来るのでは。生活の感覚を離れずに得れるというのは、これから選択肢として好まれる可能性があると感じた。
課題もあり、技術があればチャンスだと感じる。
長崎に足りない部分
Q. 資金調達が難しい?
難しい。将来的には会社の上場を目指すか、会社の将来も考えないといけない。
Q. 採用は大変?
優秀な人を取らなければいけないが、バリバリの年収1000万の人材が月30万で入ってこれるか。
スタートアップと言っても想像が出来ない事が多く、20代の採用になってしまった。
福岡や東京でやった人からするとハードルが高いかも。
Q.起業家シェアハウスの話は採用と繋がるのでは?
亀山社中スタートアップを運営し、世界を変えるような事業を創ろうというコンセプトで集めている。今まで7~8人住み、企業を目指している。
市長.行政の課題では、「やり方が見つかっていない」部分もある。やってみる事でやり方が分かって来るので、一歩進んでみる事が大事な時代だと感じる。
都市のブレンディングとして、市が持っているポテンシャルをどう作るかが色々な分野で重要なテーマだと思う。知名度を進めるブランディングが大事。まずは機会を作る事が大事。
(長崎市)R3年度支援事業
https://www.city.nagasaki.lg.jp/jigyo/360000/364000/p025670.html
- 機運醸成イベントの開催
- スタートアップ起業家による実践的プログラムの実施
- 支援人材配置による起業家コミュニティの活性化支援