政治的な意思決定のプロセス

大浜問題

先日は、大浜へヒアリング活動をしに行きました。

例のごみ焼却場について、地元の人からこんなお話を伺いました。

  • 5年前からごみ焼却場の話があるが、市は一方的に押し付けてくるだけで、議論は平行線
  • 市長は話を聴こうとする姿勢がない
  • 公害防止協定の締結に関して、町内会でも審議する予定

などなど。市長は財政問題の一点張りで、議会でも沢山追及がされました。

https://nakanishidaisuke.com/2019/08/26/finincial-4/

今回は、その内容を踏まえて、「これからの自治体の意思決定はどうあるべきか?」について考えます。

過去の経緯

過去のゴミ施設は、地元住民との合意の問題で、紆余曲折しています。少し長いですが、H27.12月の橋口議員の質問によると、

旧福江市では、建設経費などを考慮し、最適だとしたところは、最初の候補地は本山財産区の山端地区でした。

長い間、地元の方と協議しましたが、同意が得られずに白紙撤回になりました。

第2の候補地は、猪掛地区です。ここでも長い間の交渉でしたが、結果的には用地の買収が無理ということで、計画を撤回しました。

3カ所目は上崎山でした。町内会への説明にも私も同席し、当時の市長は、これまで候補地の方々と交渉したけれども、同意が得られなかった。

地元で受け入れてもらえないかと懇願しました。

町内役員の方々は、受け入れてもよいという方向になり、私はそのとき、まず1つ目には、鐙瀬海岸の展望所からごみ焼却施設が見えないように対策を講じてもらいたいと要望し、そのことについては万全な対策を講じるという説明でした。

2つ目には、建設予定地の地権者は上崎山の方ですが、地域としては下崎山になるので、下崎山町内会にも並行してそれも早急に相談する必要があるということを提案しました。

しかし、この提案は受け入れられず、結果的には下崎山の方々の猛反発を受けて、建設計画は白紙になりました。

このように、ごみ焼却施設の建設においては、細心の心配りをしないと地元の同意は得られないという過去の事例があります。

とあります。

合意なければ事業なし

さらに橋口議員の指摘によると

この3カ所とも建設を強行しようと思えば可能だったかもしれません。

しかし、当時の市長は、地元の同意、市民の結集を大切にしていたのです。

とあり、過去においては地元の同意を尊重してきたことが分かります。ところが、大浜のゴミ焼却場を巡っては、地元の同意を得ないまま、進められています。(来月に着工式の予定)

問題の本質は、

住民の意思が政治的な意思決定のプロセスに乗らない仕組み

であるため、

市長の一存で、事業の決定が出来てしまう

状態になっている事です。そのため、橋口議員が指摘するように、

地元の合意が得られなくても着工するということは、ごみ焼却施設建設に限らず、ほかの事業においても、市長は強行するのではないでしょうか。これからの五島市政に不安でなりません

と市民の声が紹介されています。

この部分の「意思決定のプロセス」を改善することが出来れば、市長の独断に左右されない、住民の意思に沿った政治的意思決定が出来るのではないでしょうか。

 

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