2020年9月の台風9号・10号では、大きな被害と経済損失が出ました。
かつてない規模の台風が迫る中で、通常の20倍以上の4,000名以上が避難所に避難し、ホテルも満室となりました。
9月の五島市定例会では、一般質問した12名の全員が「災害について」を取り扱いました。
その中で挙げられた指摘をまとめ、五島市が今後、災害対策として検討すべき項目のまとめです。
目次
1.災害前の備え(ソフト)
防災計画の改訂
- 今回の教訓を活かし、いかに防災計画の改訂をするか?
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s003/010/020/060/010/096_01.pdf
ハザードマップ
- ハザードマップに対する認知度をいかに高めるか?(知らない市民も多い)
災害弱者に対する備え
- 「避難行動要支援者名簿」を基に、支援が必要な方に対するアプローチをどうするか?
(名簿には高度な個人情報が含まれていて、国から厳重な管理が求められている)
防災訓練の実施
- マンパワーが足りていない中で、どう防災訓練を実施するか?
避難情報の周知
- 台風時に二次離島の欠航が予想される中で、どのタイミングで避難情報を出すか?
- 避難所を利用した事がない市民に、どう避難の仕方を伝えるか?
- 避難所の空き情報を、いかに分かりやすく市民に伝えるか?
買物弱者支援
- 台風前の買い占めで食料品や備品を購入できない人をどうサポートするか?
2.災害前の備え(ハード)
河川の改修
- 流木や雑木の流入を防ぐために、どう維持管理をしていくか?
市道の樹木と草刈り
- 台風時の倒木をいかに減らすか?
- 農業関係者が高齢化する中で、いかに草刈りを定期的に実施するか?
トイレの改修
- 小中学校の体育館のトイレを様式化をするか?
危険な空き家
- 台風時の被害をいかに減らすか?
3.避難所の備え
避難所ごとのマニュアル作成
- 備蓄として何を確保すべきか?
- 夏場の暑さ対策をどうするか?
- 災害弱者向けにどう対策をするか?
- 受付時の体調確認をどのように行うか?
- 密を防ぐコロナ対策はどうするか?
- 避難所での心身的な負担をいかに軽減するか?
- 停電時への備えをどうするか?
- 定員になった時にどう市民を誘導するか?
新たな避難先の確保
- エアコンが設置されている教室の活用は出来ないか?
- 被災者向けにホテルなどの活用は出来ないか?
- 届出避難所に対する備蓄をどの程度確保するか?
4.停電・断水時の備え
- 断水情報と復旧見込みをいかに分かりやすく市民に伝えるか?
- 復旧用の発電機をどう確保するか?
5.台風後への備え
- 被災者世帯向けの住宅をどの程度確保すべきか?
- 農業者・漁業者への災害補償を市独自で行う必要はないか?既存の保険制度で賄いきれるか?
- 災害時応援協定をどの事業者と締結するか?
- 台風後の倒木をいかに迅速に撤去するか?
- 海岸の漂着ごみをいかに撤去するか?