「就職に不利」は嘘!心理学部卒業生が語る就職先のリアル

心理学を学びたいけど、就職は大丈夫かな・・・?

そんな不安を抱える方も少ないないと思います。

実は私も、2008年に大学に入学するとき、同じ悩みを抱えていました。

他の多くの学生が選んだように、経済や法律と言ったメジャーな学部を選んだ方が良いのかと思いました。

しかし、心理学が学びたかったので、就職の事はそこまで考えず、立教大学の現代心理学部に入学しました。

結論から言うと、心理学部だからと言って就職が不利になる事はありません

実際、私も心理学部をを卒業して、希望の会社(野村総合研究所)から内定を頂くことが出来ました。

この記事を読むと、就職先は沢山あるし、就職の事まで考えなくても良いと分かるかと思います。

就職先の可能性は広い

心理学部の就職先は、公立・私立学校、医療・福祉関係、一般企業(サービス・人材ほか)など多岐に渡る進路があります。

その中でも、「心理学の分野での進路」と「心理学以外の分野」での進路に大別できるので、それぞれ紹介します。

私が卒業した立教大学では、「心理学の分野での進路」が1割程度で、残りの9割は民間就職でした。(2012年)

心理学の分野での進路

心理学部を卒業した後に進路は、進学か就職かで分かれます。

(進学)大学院・研究職

大学移行、さらに専門的な分野について学びたい場合は、大学院や研究職という進路があります。

各大学での進路実績は、HPから参照することが可能です。

心理カウンセラー

心理カウンセラーは広い意味で「心の相談員」です。

心理カウンセラーを名乗る事には資格はいりませんが、臨床心理士の場合は資格が必要です。

「臨床心理士」「認定心理士」、「スクールカウンセラー」、「産業カウンセラー」など、

さまざまな資格の保有者が心理カウンセラーに含まれます。

心理学以外の分野での進路

一見すると関係のなさそうな進路を選ぶ人もいましたので、その内実を紹介します。

民間企業

進路としては、民間企業への進路が最も多いです。

気になる大学がある場合、卒業生の進路をHPで閲覧できますので、確認をおすすめします。

公務員

大学によっては心理学部で教員免許を取得することが出来ます。

例えば消防士になる人や、教員としての進路を選ぶ人もいます。

心理学の魅力とよくある誤解

心理学は面白い学問です。

私は大学で心理学を専攻していましたが、学んでよかったと思います。

もしも興味があるなら、就職の事なんて考えずに進学してほしいです。

しかしながら、世間の一般的なイメージ(?)とは幾分かけ離れている所があります。

心理学部は終活に不利?

結論から言うと、不利ではありません。

企業側の目線で考えれば分かりやすいですが、新卒した人はすぐに即戦力となる事を期待されていません

(最近はその傾向も若干変わりつつあるかと思いますが)

そのため、いわゆる「学部フィルター」は意味がありません。

たまに終活サイトで「心理学部は不利」という見出しで

「経済学部の内定率」と「心理学部の内定率」が比較されたしますが、

学部の問題ではなく、そもそも「学生の能力値」が違うからそういう結果になっていると思います。

私の周りにも、就職がうまく行った人と上手くいかなかった人がいました。

上手くいかない人は「学部が悪いから」という感じでしたが、

そもそも「学部のせいにする」発想が間違っています。

分野がやたら多い

心理学には様々な分野があり、扱っている内容も様々です。簡単に例を挙げると、

  • 認知心理学
  • 社会心理学
  • 産業心理学
  • 発達心理学
  • 児童心理学
  • 恋愛心理学
  • 深層心理学

など、⚪︎⚪︎心理学の例は枚挙に暇がありません。それゆえ、一口に「心理学を学んでいる」と言っても、異なる分野の専門家同士では話が通じない、なんてことはよくある話です。

逆に言えば多彩なテーマを選べるから面白いのですが、一口に語ることができない学問です。

私は3年次から社会心理学のコースを専攻しましたが、1、2年次は幅広く色々な分野の講義を取ってました。

大学によって違いがあるのかもしれませんが、一般的には3~4年次間でに専攻する分野を決める場合が多いのかもしれません。

事前に大学のカリキュラムを確認しておくと良いでしょう。

文系<理系

これは正直に言って驚きました。私の大学では、「統計学」が必修科目とされていて、Σの記号が出てきた時は少なからず焦りました。

と言うのも、現代の心理学の基礎は科学的であることを一つの条件としているためです。

そのため、数理的な処理はどうしても必要となってきます。

「あれ?文系科目に進んだはずだけど?」

そんなギャップが生まれるかもしれませんので、数字を扱う覚悟が必要です。統計学に興味がなくても、これは必要なので学ぶことになるでしょう。

心理学が理系の学問であることが分かると、次第に「血液型性格診断」のようなものに対して嫌悪感を抱くかもしれません。あれは科学的根拠がないですからね。

人の心は読めない

当たり前かもしれませんが、心理学を学んだからといって、人の心が分かるようにはなりません。

私に関しては、自分の心さえもよくわかりません。笑

よく飲み会の席で、

「心理学学んでたの?じゃあ今、何考えてるか当てて!」

と冗談半分で言われることがありますが、そんなことは出来るようになりません。

大学の講義でも、いわゆる読心術のようなものは学べないと思って良いでしょう。

それよりは恋愛をする事をおすすめします。

心理学に興味がある人へ

最後まで記事を読んで頂き、ありがとうございます。

少しでも、就職や進路についての考えが広がれば嬉しく思います。

最後に、心理学に興味がある人向けに、個人的におすすめの本を紹介します。

森林がサルを生んだ