ぴんぴんころりが理想系
日本の社会では、空前絶後の高齢化率を背景に、
高齢者がいかに健康寿命を伸ばすか?
が大きなテーマになっています。
本日は、その社会的な要請を受けて、私たちの
「健康に対する管理方法」
がどのように変化していくのかについて、考えてみます。
今まで:体重測定
日本人にとって、身体測定は子供の頃からおなじみですね。
体操着を着て並び、体重と身長を測りますね。最近では無意味な数値である「座高」と言うのは廃止されたそうですが、体重を計る習慣は、子供の頃だけでは終わりません。
体重は生涯に渡って変動する余地が大きいため、現代人の「健康管理指標」として重要な役割を担っています。
これから:「心の重さ」も測定
体重は食事のたびに上下しますが、これからの時代は、「心の重さ」もタイムリーに把握する必要性が高まってきます。
実際、心の重さはあらゆる場面で変化します。例えば大人の職場に目を向けてみると、スタッフが抱える悩みで一番多いのが、
人間関係
であるとよく聞きます。
嫌な仕事であっても、好きな仲間とだったら楽しめるし、逆に楽な仕事であっても気の合わない人間と一緒だったら疲れます。
可愛い子と同じシフトだったらテンションが上がるという、あの感じです。そのほかにも日常生活では
- 職場で厳しく叱られた
- パートナーから心無い台詞を浴びせられた
- カラオケに行って思う存分騒いで踊った
などなど、様々なライフイベントで心の重さは敏感に反応し、上下します。
都市生活と心の管理
私は千葉から五島に移住してきましたが、よく言われるように、
田舎は都会よりのんびりしている
これは事実だと思います。その理由の一つは、社会全体がそれほど目まぐるしく動いていないからです。
逆に、自然の少ない人口的な建造物に囲まれて、息苦しいルーティーンの中で暮らしている人ほど、そういう「気だるさ」に苛まれる機会が多いと思います。分かりやすくいうと、
田舎生活:心にかかる重力が弱い
都市生活:心にかかる重力が高い
ということだと思います。
都会の人が熱心にヘッドフォンを装着しているのは、都会と言うきつい重力で沈んでしまう心をどうにかこうにか引き上げようと、賢明に足掻いているようにも見えます。
ウェアラブル端末のリアルタイム健康管理
スマートデバイスが普及してくると、ますます私たちの「身体」の近くで「健康を測定する装置」が働きを始めます。
具体的にいうと、
- 腕時計:脈拍数と血圧を計測
- シューズ:歩数と体重を計測
- ベルト:呼吸の状態と腹部の温度を計測
- めがね:瞳孔の活動から生理的な活動リズムを測定
といった形で私たちの「健康」に関わる身体のデータが収集可能となます。
そして、こういったデータを統合することにより、「心の重さ」をリアルタイムで数値化することが出来ます。
そうなると、年齢・性別・社会的立場など、あらゆる立場にいる人間のデータを統計的に組み合わせることで、一人ひとりに対して
心が重くならない時間の過ごし方
が提案できるようになります。
まとめ
現代社会は、高齢者の健康寿命を延ばすことが大きな課題です。
そして健康寿命を伸ばすためには、「心重」を軽くすることが大事となってきます。
そのため、「心重」を軽くするための情報をウェアラブル端末から収集・分析し、提案するという活動が増えてくると思います。
そういったスマートな機会に頼らなくても、私たち一人ひとりが楽しい人生を送るために、
私はどういった場面で「心重」が軽くなるのかな?
って考えることも必要になってくるかと思います。