隠蔽体質社会~トップが替われば社会は良くなる~

隠蔽だらけの日本

公文書の書き換えが明らかとなり、益々窮地に追い込まれる安部政権。

でもよく考えてみれば、よくもまあ1年間以上に渡り、嘘を突き通せたな、とも思います。

オリンピック誘致のスピーチからも明らかなように、安倍晋三氏はペテンが常套手段です。

ふと、最近の日本社会を振り返ってみると、

  • 自動車メーカーの燃費偽装事件
  • 家電メーカーの粉飾決済
  • 電力会社の「安全神話」

など、「大きい人たち」は皆うそつき体質になっています。トップがコレですから、もう日本全体が「隠蔽体質社会」と言っても過言ではないでしょう。

なぜ隠蔽が横行するのか?

もっと情報がクリーンで、ずるのない社会がいいな、って思いますが、どうしてこんな風になってしまったのでしょうか?

答えは単純で、

組織の風通しが悪いから

です。

動物で例えると、新陳代謝が悪くなって、無理が祟っているような感じです。

それでも頑張って、あれこれと延命措置を繰り返してはいますが、無理をすればするほどボロが出ると言うか、まあそんな感じです。

今回の件で言えば、色々な人が色々な形で必死な隠蔽工作に関わっていたのでしょう。ただ、やはり嘘に嘘を重ねるって言うのは、論理的にどこかで自壊する運命にあります。

なぜ組織の風通しが悪いのか?

日本で言えばこれ、組織的な「鎖国」状態ってことです。

で、どうして「鎖国」なのかと言えばこれまた単純で、

「エライ人」が外の世界に触れるのが怖いから

です。怖いと言うのは具体的に、

  • 自分の利益を脅かされる
  • 自分の立場を脅かされる
  • 自分の名誉を傷つけられる

というような、心理的な要因です。だから意図的に組織の扉を閉ざしてしまい、結果的に風通しが悪くなってしまいます。

やっぱりトップの考え方っていうのは面白いもので、知らず知らずのうちに同じ集団の個人にも伝播していきます。近頃の若者がリスクを取らずに安定志向を求めるのは、一つには

「日本のトップがチキン野郎」

という面もあるかと思います。やっぱり空気っていうか雰囲気って、同じ社会には蔓延しちゃうものなんですね。

まとめ

日本の社会と組織は、どうしようもないくらいに「隠蔽体質」です。そうなってしまった順序をまとめると、

  1. 組織のトップが抱く心理的な恐怖から、保身に構える
  2. トップの意向を忖度し、組織全体の風通しが悪くなる
  3. 隠蔽体質・リスク回避体質が下々にも伝播する
  4. 社会全体の活力が削がれる(低欲望・チキン社会)

各フェーズにて改善する部分は勿論沢山あるかと思いますが、一番はやっぱり「組織のトップが替わる」ことではないでしょうか。

特に大きなお金と権力を有する政府や大企業ですね。こういうときはあえて大きなリスクを取っちゃう人が勝つと思います。