「ふるさと五島を守る」ための情報発信を

市長選挙に敗北した中西です。

本日は、台風10号についての情報発信の在り方について、市長目線で考えてみます。

人的被害の最小化を

2020年の台風10号は、けた違いのレベルです。

最悪の自体を想定する必要があります。

「市長の目」で見て最悪の自体とは、

人的被害が最大化する

ことです。

幸いな事に、台風9号では人的被害は軽症者が1名だったようです。

しかしながら、今回の台風10号の規模を考えると、人的被害を0にすることは、かなり希望的な観測です。

そこで考えるべきは、「人的被害の最小化」です。

そのための手段としては、「密」よりも「疎」を避ける事です。

五島市は高齢化率が4割に迫り、独居高齢者の率も高い状態です。

平成30年3月の五島市議会によると、

75歳以上の高齢者のニーズ調査を行っておりますが、調査したうちの36.6%が独居の高齢者でありまして、これは世帯数で見ますと、高齢者のみの世帯というのは43.1%

多くの高齢者が災害で「疎」になると、消防を中心とする「公助」が間に合わなくなる可能性が高いです。

そこで各地区に設置されている「自主避難所」を最大限に活用する事が求められます。

自主避難の割合が低い?

私は台風9号の際、上大津の住民センターに避難しました。

避難所を利用する市民の割合はごく少数だと感じました。

市の職員の方から聴いた

持ち家の方は、家の心配もあるから。

という理由は確かに納得できます。しかし、もし独居高齢者の世帯が

停電し、断水し、雨漏りや窓が割れたりしたら

本当に生活は大丈夫でしょうか?

少なくとも、台風10号ではこうした損害が起きる可能性が大です。

台風9号の恐怖を考えると、

少なくとも1人の状態は避けるべき

です。

もちろん、今回当選された野口市長も「避難の呼びかけ」をTwitter上で行っています。

このつぶやきがどれだけ多くの市民の方に届いているかは分かりませんが、私だったら市のHPやYouTubeに情報を掲載します。

今なら、市民の皆様も当選したばかりの「市長の声」に関心が高いはずです。五島市は

  • 避難所の利用率が低い
  • 独居高齢者の割合が高い
  • 断水・停電のリスクが高い
  • 台風10号は過去に例のない規模の可能性が高い

という状況を踏まえると、

皆様、今回の台風は最大級の警戒が必要です。

出来る限り、「避難所への早めの非難」をお願いします。

というメッセージを、市長自らあらゆる媒体を通じて発信すべきではないでしょうか?

更に言えば、今回の台風は前代未聞の事態ですので、公的なサポートとして、

  • タクシーによる高齢者への避難所までの移動支援
  • 避難所への寝具提供
  • 指定避難場所の解放(特例)

くらいをしても良いはずです。