資本主義のルール
この本を読んでみました。
何となく、頭の中でもやもやってしていた事柄が、
「ああそうそう、こういう感じ!」
っていう感じで理解できました。実際、お金の中心地ともいえる都会から島に来て、
お金の大してかからない生活
を実践されている方もいまして、お金以外の価値を提供している方もいます。今後の変化を考える上でのポイントは、
- 今まで:何だかんだ言ってもお金がないと生活できない
- これから:お金なくても生活できる
っていうことです。
「お金」からの解放
ではどうしてそんな劇的な変化が起こるのか?
その理由を端的にいうと、「個人が価値をダイレクトに発信できるようになったから」です。
考えてみれば当たり前ですが、これは結構大きな変化だと思っています。
言ってしまえば、「お金」という唯一絶対的な価値基準から、人が解放される訳です。
それでもまだ、多くの人が「お金」の呪縛に縛られている、という実感です。
- お金がないと生活できない
- お金をもっと沢山稼ぎたい
- お金がなくなったらゲームオーバー(=死)
私も会社を辞める前は、そういった不安がありました。
しかしこれからは、国家が価値を担保する「お金」の役割は相対的に低下し、逆に個人がダイレクトに共感を得られる世界です。
もはや論理的に不可能なことなんてないのでは?
そんな風にさえ思えてしまいそうです。
国家以外の信用・経済の創造
現在のところ、「お金」が唯一絶対的な価値だと思われているのは、国家がそれを担保しているからです。
しかし遡ると、それ以前は「ゴールド」が信用を担保していたはずです。現在はその担保はなく、国家のみです。
そう考えると、国家という存在だけで成り立っている「お金」が、コレだけ信用力を持って流通していること自体、ちょっと不思議ですよね。
古代で言えば貝殻。少し前まではゴールド。そして現在は紙幣や電子マネー。
多くの人がそれを「信用」していれば、それは共通の価値となり、経済の循環を生むことが可能です。
そうであるならば、今後の世界では
宗教・哲学・音楽・アート
といった、お金に換算出来ない価値も、ネットを通じて経済を形成することが可能になります。