昔の労働観
私が社会人になった頃は、
「とりあえず3年は頑張る」
なんていう通説が割と効力を持っていました。
石の上にもなんちゃらといいますね。
3年間という数字には特に根拠がないのですが、ひとまずの目安として3年間、労働者も職場に不平や不満を抱きながらも我慢をしてきました。
変わる労働観
ところが最近では、その「3年間」というまやかしの効力も薄れてきています。
「こんなロボットみたいな仕事、さっさと辞めてやる」
というような感じで、若者は楽しくない仕事からスグにいなくなってしまう傾向が強まりました。
特に日本では今、全国各地で深刻な「人手不足」に陥っています。過疎地に行けば行くほど、この傾向は顕著です。
深刻な人手不足を背景として、労働者は
「仕事なんて嫌なら辞めるよ?」
っていう感じの「売り手市場」です。
AIとかロボットとか、そういう技術革新の影響もあるのでしょう。若い人ほど、ロボット的な仕事に絶望する可能性が高いように思います。
都心では、新卒で働き始めた人間をいかに会社に繋ぎとめるか?が一番の課題となっています。
経営者の意識は?
しかし、変わっていく労働者の意識(特に若い世代)に対して、経営者の意識は追い付いていない気がします。
昔の経営者感覚で言えば、たとえ従業員にどんな仕事を依頼しても、
働くことはツライこと。ちゃんとお金を払っているんだから、いいでしょ?
という感じが強かったと思います。もちろん、お金は大事なんですけど、最近の若者は
お金だけじゃあ不満です
っていう感じがします。
もっとこう、自分のやりがいや、キャリアアップといった、「直接的な手ごたえ」みたいなものを求めている気がします。
だから経営者は、もう少し人材確保という課題を克服するために、
働きたくなるような労働環境
を作り出す工夫が必要ではないでしょうか。
どこかの格言で
人を幸せにするためには、自分が幸せにならなければ
と聞いた気がします。
飲食店で言えば、つまらなそうに働いている従業員がいるお店よりも、楽しそうに働いている従業員がいる方が良いですよね?
楽しい経営者になりたい
私もある意味では経営者ですが(冬場は活動OFF)、
スタッフが働いていて楽しいか?
という部分はなるべく意識して行きたいです。
スタッフだけではなくて、自分自身もそうですね。
楽しい職場作り
が結果的に
良いサービス
になるような気がします。日本人の労働観ってどうしても、
お金のためにツマラナイ仕事を頑張る
っていう固定観念が強いですからね。
そんな時代はとっくに終わりつつあるということを、経営者は特に意識する必要があると感じている今日この頃です。