のっぴきならないリスク社会で生きる若者へのメッセージ

現代社会とリスク

私は現在の日本社会が、今にも崩れそうな「ジェンガ」だと感じています。

ジェンガのイメージ

状態としては、立っていられるのが不思議なくらいのレベルで、「いつ崩れてもおかしくない」と思っています。

それは国と言う存在自体もそうですし、それに付随している地方公共団体や企業についても同じです。

一蓮托生で、皆リスクが超高くて危ない、「沈みそうな船」の上で生きています。

リスクとは?

具体的に言えば

  • 国債のクラッシュによる社会・経済の崩壊(金融不安)
  • 関東大震災による社会・経済の崩壊(地質学的不安)
  • 北朝鮮の核攻撃による社会・経済の崩壊(政治不安)

などなど。

私たちは、こうした超影響度の大きなリスクに囲まれています。どれか一つでも起こった場合、東日本大震災を超えるレベルでのパニックが引き起こされるのは、まず間違いないでしょう。

国債に関しては「物理現象」であると大前健一氏は述べています。

大前研一氏の向研会はこちら。(1時間で見れます動画:8分~から国債について)

日本で生活をしている以上、大なり小なり皆、リスクとは無関係ではいられません。そして確実に言えることは、

何がいつ起きてもおかしくない

と言うことです。

上記に書いたこと以外にも、世界に目を向ければありとあらゆるリスクが大きな口を開けて待っています。

若い人に向けて

私は決して、いたずらに若者の不安を煽りたい訳ではありません。

ただ、そういう「のっぴにならないリスク」が発生したときに、今のうちから準備をしておいた方が良いですよね。

備えあれば憂いなし。

今生きている高齢者よりも、確実に「若い世代」の方が、こうしたリスクに直面する可能性が高いわけですから。

今回はそんな目線で、3つメッセージを送りたいと思います。

ちなみに、私が言う「若い人」とは、年齢ではなくて気概のことです。何を始めるにしても遅すぎることはありません。

①好きなことがない=人生最大の不幸

あなたは日々、どれだけ

「自分の好きなこと」

に時間を割いていますか?

多くの人は、

「そこまで没頭できることがない」

と言うかもしれません。あるいは

「そんな時間はない」

と言うかもしれません。それはある意味で正しいですが、そもそも日本の社会で暮らしていると、学校に追われ会社に追われ家事に追われ、

「好きなことを見つける時間」

が与えられないですよね。

だから自分で探すしかないんです。

それは一つとは限らないし、沢山あるかもしれません。

いつか必ず迎える死の間際に、

「好きなことできた?」

と聞かれて、答えがNoだと、寂しいですよね。

スティーブジョブズじゃないですけど、貪欲に探していきましょう。夏目漱石さんもこの問題には頭を悩ませたそうです。

「個」として生きよう

先程も述べたとおり、国も企業も存続できるかどうかは極めて怪しいです。

例えば東京電力、SHARP、東芝といった「大企業の神話崩壊」は枚挙に暇がありません。

だからこそ、「特定の組織の中でしか通用しない人間」になってしまうのは危ないです。そしてこれからの時代、益々

「組織への信頼」<「個人への信頼」

の比重が大きくなっていきます。

それはFacebookやTwitterで拡散される情報の影響度を見れば、一目瞭然です。トランプ大統領は「アメリカの大統領」としてよりも、「影響力の大きな個人」として世界に波紋を広げています。

特に日本の場合は、「大本営」が発表する情報は全くあてになりませんし、会社も大きな組織ほど、あてになりません。

良くも悪くも、世界中のどこに言っても通用するような、「個の力」を磨きましょう。「個の力」が強まれば、そこに「重力」が生まれます。

そうすると、自然にそこに「人」、「情報」、「カネ」が集まってきます。一度そういう流れさえ出来てしまえば、現代社会を生きていくのはすごく簡単だと思います。

「個として生きていく」

という自覚があれば、自然に必要な情報を集め、必要なアクションを取る、という行動習慣が身につくはずです。

情報収集と発信の重要性については、ほりえもんも述べています。(堀江氏スピーチはこちら

③「こなす力」よりも「気づく力」

先程の話とも被りますが、組織の中で大事なのは

「こなす力」(=業務遂行能力)

です。一方で、個人として大事なのは

「気づく力」(=問題発見力)

です。出来るだけ多くのことに気が付けば、出来るだけ多くのチャンスが生まれます。

日々生活をする中で、

  • 毎日同じ場所に行き
  • 毎日同じ人と合い
  • 毎日同じ話をして
  • 毎日同じTVを見て
  • 毎日同じスマホゲームをする

ようなことを繰り返していては、「気づく力」はあまり身につきません。

すぐに全てを一変に変える事は難しいのかもしれません。

そういう場合は、環境を意図的に変えてみるとか、そういうことが必要なのだと思います。

特に小学生や中学生、高校生は、外の世界に出て

「今まで見たことのないものに触れる」

ことが大事ではないでしょうか。

私はアジアを中心に10カ国くらい回りましたが、それぞれの国で何かしらの「気づき」がありました。

人間とコンピューターの一番大きな違いは、この「気づき」があるかどうかです。

まとめ

いかがだったでしょうか?

まとめると、

  1. 現代社会はリスクが山積みです。
  2. 今後益々「組織」よりも「個」の時代となります。
  3. それに備えて、「個」で生きれるようにしよう。
  4. そこで大事なのは、「気づく力」です。

一番危ないケースは、「将来安泰」と思われているような組織でしか通用しない人間になってしまうことです。

人工知能がにゅるにゅると日常生活に触手を伸ばしている時代でもあります。

「人間らしく生きる」

とはどういうことか?

それも意識しながら、人生を楽しめれば、現代社会では

「大津波の中でサーフィンができる」

と思います。

私は少なくとも、津波が来てから慌てふためくのではなく、その中で楽しめるような人生の方が楽しいと思います。