【就職活動】野村総合研究所(NRI)の年収や会社の制度を紹介

就活生に向けて

私は4年間くらい、NRIでSE(システムエンジニア)として勤めていました(2016年に退社)。

※「激務」「年収」という検索キーワドでよく引っかかる会社です

今回は就職活動中の方々に向けて、私が大企業(グループも含め1万人以上)に勤めて良かったなあと思えることを、いくつか紹介したいと思います。

会社を辞めてみて、改めて「どうだったの?」を考えてみました。

  1. 全然良くなかった
  2. あまり良くなかった
  3. どちらとも言えない
  4. まあまあ良かった
  5. スゴく良かった

と聞かれた場合、私は「5」を選択すると思います。

ただ勿論、同じ会社でも部署によっては違う会社のように見えることもあります。雰囲気だとか仕事の進め方だとか、結構違います。だから私も全ては知りません。

今回は、NRIの「最大公約数」的な部分で、ここがいいよねーって部分を3つほど紹介します。

①年収が高い

まず何よりも有名なのが年収の良さ。私は4年で辞めちゃいましたが、入社年次に比例して年収は着実に上がっていきます。

ご参考までに、4年目までの私の年収(学卒)を紹介しておきます。(額面の金額=基本給+ボーナス+残業代)

  • 1年目・・・360万円
  • 2年目・・・480万円
  • 3年目・・・560万円
  • 4年目・・・720万円

ちなみに大学院卒の場合だと、学部卒よりも少なくとも100万円は上ではないでしょうか。4年目の副主任の同期に冬のボーナスを聞いたら230万くらいとか言ってました。

上記の金額に加えて、一人暮らしをしている場合は「住宅補助」が支給されていました(副主任になると無くなる)。

この金額は、住んでいる場所に関係なく、月に6万円支給されるので、私の場合だと社員寮(月に1万円)を離れた後、一人暮らしをしていた3〜4年目に上記+6万円が給料として毎月振り込まれていました。

更には創立50周年ということで全員20万円のお祝い金を貰えちゃったり。とにかくバブリーな会社でした。

年収に関しては、他の会社に比べてかなり高かったというのが実感です。

ただし、入社して間もなくすると「残業代」は基本的に支給されなくなりますので、残業するだけ時給単価は下がります。

②長期休暇が取りやすい

会社では年に1回ずつ、「夏季休暇」と「リフレッシュ休暇」が奨励されていて、5連休が取得可能でした。

5連休を取るとどうなるのでしょうか?

土日を前後に挟むことになるので、合計で9連休、更に祝日を挟めばそれ以上のスーパー連続休暇に。

社会復帰すら危ぶまれる長期休暇ですが、9連休もすると国内にいてやることがなくなっちゃいます。

私は4年間でラオス、台湾、ベトナム、タイ、カンボジア、スリランカ、ハワイなど、海外に沢山行くことができました。

普通の会社であれば、まず「9連休」などという長い休みは取れない場合が多いですよね。

海外旅行が好きな人にとっては、とても魅力的な制度であると思います。

③「デキる」上司が多い

私は4年間で、4回もチームの配属変更がありましたが、どこに行っても、

「この人はすごいなあ・・・」

という感じのスーパーマンがいました。

そういう「デキる」上司は社内でも一目置かれている存在で、楽しそうに難しい案件をこなしてました。

若手でペーペーの私から見ても、

「この人の頭の中の処理装置(CPU)はどうなっているのだろうか?」

という疑問を抱かずにはいられませんでした。

プラス思考で考えれば「憧れ」の上司、

マイナス思考で考えれば「絶対追いつけない」上司、

という存在が身近にいるのは、刺激的でもあり一方では無力感に苛まれる職場でした。

個人的な見方ですが、「デキる」上司は知的好奇心が旺盛で、飄々と楽しそうに仕事に取り込んでいる印象でした。

「激務」について

以上、良い点を3つほど紹介しましたが、ネガティブにな評判についても少し紹介しておきます。

『NRIはスーパー激務』

これは私が入社する前からネット上によく流れている情報でしたが、少なくとも私の実感としては、「それほどでもない」というのが印象です。

と、言うのも、ちょうど私が入社した年次(2012年)あたりから「労務環境の改善」が声高に叫ばれていて、具体的な対策も施されていたからです。

  • 残業上限を80時間→65時間に短縮
  • 労務管理のできない管理職の減給
  • 長期労働者への社内カウンセラーの導入

などなど。

会社としては「脱激務&労働環境の改善」に本気で取り組んでいる感じが強いです。

ただどうしても、SE(コンサルも)の仕事には忙しさの「波」があり、更に言えば配属されたチームやプロジェクトによって、忙しさの度合いが異なります。例えば私が

(今日は残業しすぎて疲れたなあ・・・)

と思いながら社内のエレベーターに乗ると、たまたま別の部署に配属された同期がいて、

「お、今日は早いね!仕事は暇なの?」

と尋ねてられたり。

(いや、今もう夜の10時ですけど・・・)

と思いながら、彼と一緒に仕事の話をしたり。

そして社内研修で違う部署に配属された同期の話を聞いていると、やはりチームや部署によって、忙しさの度合いは違っていることが分かります。

社内の忙しさをざっくり分けると、

  1. かなりラク(残業 25時間以下 /月)
  2. 結構忙しい(残業 25〜45時間 /月)
  3. かなり忙しい(残業 45〜80時間 /月)
  4. 激務(残業 80時間以上 /月)

って感じで、私は運良く「2」と「3」の間を行き来していましたが、別の同期の話を聞いていると、ずっと「4」の状態に近い人もちらほら居て、思わず

「大変な会社なんだね・・・」

と言ってしまうこともありました。同じ会社ですけど。

ただ、昨今は過重労働に対する社会的な風当たりもあるので、より一層、社内での労務管理が改善されるでしょう。

こんな人は要注意

就活生に向けてのアドバイスです。

「お金」や「休暇」もスゴく大事ですが、何よりも大事なのは、言うまでもなく、体の健康です。

私と同じ年次で入社した同期の中には、運悪く身心の体調を崩してしまい、休暇を取っている人も何名かいました(同期が300名近くいたので、率としては低いでしょうけど)。

NRIに限らず、SE業界では「品質」という単語が頻出します。

だからこそ、こういう性格の人は要注意な気がします。

  • 真面目「すぎる」人
  • 要領が悪い人
  • 勉強が嫌いな人

真面目「すぎる」人は、「品質」という檻の中で、無限ループの「やることリスト」から抜け出せなくなってしまう可能性が高い気がします。

先ほどの労務管理の話で言えば、今の時代はどれだけ労務管理を厳しくしたところで、「職場の外」で仕事ができちゃいます。

そうすると、「職場の外にいても仕事のことばっかり考えちゃう」感じになってしまい、リフッレッシュしていても心が安らぎません。

要領が悪い人は、「品質」を担保するために必要な仕事を捌ききれずに、パンクする可能性が高い気がします。

勉強が嫌いな人は、IT業界にそもそも向いていない気がします。

ITの技術は、日進月歩で進化していくので、「勉強が嫌いな人」ほど、どんどん置いていかれてしまい、変化の波に対応できず、居心地が悪くなってしまう気がします。

逆に言うと、知的好奇心が高い人にとっては、山ほど学べる機会がある魅力的な環境であると言えるでしょう。

私の場合は、

  • どちらかと言うと真面目
  • 要領は悪すぎず
  • 勉強は好き

な感じだったので、そこまでヤバイことにはなりませんでした(それでも時には忙しくて、危なくなりかけた時もありましたけど)。

まとめ

4年間、大企業でSEとして働いてみて感じた良いことは、

  • 年収が高い
  • 長期休暇が取得できる
  • 「デキる」上司が多い

と言うことです。

ただ、真面目「すぎる」人や、要領の悪い人、勉強が嫌いな人にとっては、不幸な事態になる可能性が高いので、あまり入社はオススメしません。

就活生の参考になれば幸いです。