令和5年臨時議会
本日は臨時議会でした。
総額4億7千万もの予算がわずか1時間の会議で採決される事に対して、スピード採決に慣れてはいけないなと思っています。今回は特に
- 国の予算で使い道がかなり限定されている
- 物価高によるバラマキ的な予算であり反対する余地は少ない
からと言って、大した審議もせずに議員がスルーするのは間違っていると思います。
中身の紹介はこちら
- 本当に今、必要な支援なのか?
- バラマキによる市民生活への公平性は保たれているか?
- データやエビデンスに基づいた意思決定なのか?
などなど、しっかりとお金の使い方を審査しようとすればいろいろな疑問が湧いてきます。
今回はその中で、私が議場で質問した項目に絞って紹介します。
漁業生産活性化緊急対策事業
中西 令和4年11月の臨時議会では、施設利用者への電気代の転嫁の確認をしなければならないという答弁でしたが、本日までに、電気代高騰による利用料の値上げは起きていないのか?
A. 起きていない
ガス料金高騰対策支援事業
中西 今回、電気代の高騰分は漁協施設への補助が行われる中、一般の事業者にはガス代高騰分が適用されている。ガス代金のみを絞った理由をお伺いします。
A 電気代の補助は国から一律でされているため。
中西 420事業者とあるが、周知はどのように行うのか?
A 商工会、広報誌、チラシ、新聞折り込みを想定。12月までの分を受け付ける。
陸上交通運行事業者支援事業
事業概要に「燃料価格高騰により厳しい経営環境にある市内陸上交通事業者に対する支援」とあり、R4年9月の補正予算でも同額の算定基準で台数に応じた額の補助をしている訳ですが、市はそもそも、バス会社やタクシー会社の経営をどのように把握しているのか。
A すべてを確認している訳ではない。
中西 前回の事業概要では「利用者は回復傾向にあるものの、コロナ禍前の水準を下回る状況が続いている。」とありますが、利用者の実績について、市は現状をどう把握しているのか?
A 把握していない
中西 今までの補助金が本当に経営課題の解消のために使われているのかという観点でお伺いします。運航会社には燃料の高騰だけでなく、ドライバー確保という課題もあると聞く訳ですが、市はこの補助金がどのように使われているのか、実体の把握をされているのか。或いは使い道を限定せずに、運行会社に振込をしているだけなのか。
A 使い道は指定していない
富江温泉センター設備改修事業
中西 五島市が自然減の解消を目指す中で、温泉センターは健康増進の施設として市民に利用されています。多くの方から聴くのはいつになったら従来通りに営業が出来るのかという事ですが、再開のめどはいつになるのか?
A 12月末、1月を予定。
事業者支援の在り方について
理事者のいうように、厳しい経営環境にある市内陸上交通事業者に対する支援は必要だと考えられます。しかしその中身に関しては
- どのくらい厳しい経営環境なのかは把握していない
- コロナ後にどれだけ利用者が増えたのかも把握していない
- 補助は赤字補填ではなく台数ベースで補填する
- 使い道の指定はない(会社が自由に使える)
という事であり、議場の質疑では自分の意見や主張は述べることができないので言えませんでしたが、
ハッキリ言って雑な支援の仕方だと感じます。
反対の討論こそしませんでしたが、どこか釈然としない感じがしました。