2泊3日で宇久島、小値賀の行政視察に行ってきました。
同じ五島列島でありながら、まだ行ったことのない宇久島から講演の依頼があり、行政視察も兼ねて訪問しました。
初日は「決意した移住 島民との共存共栄の実践」という演題にて、宇久行政センターの職員の皆様にお話をさせて頂きました。
島の書道家の方がわざわざ垂れ幕を用意して下さり、感激しました
移住に至るまでの話や、五島市の町づくりに関する補助金の使い方を説明させて頂きました。
講演の前後で宇久島の景勝地や文化的な背景を福井さんから聞けました。
五島家のルーツは、遠い海を隔ててたどり着いた平家盛を地元民が助けた事に起源があるそうです。
印象的だったのは、客観的な資料が乏しいため、古い歴史の解釈は一定ではなく、その時々によって変化し、見方も様々であるという事です。
人口減少、高齢化、担い手不足という離島共通の課題に加え、宇久は平成の大合併に伴い佐世保市の一部となったため、政治力が失われてしまった事も大きなハンデです。
着々と進みつつあるメガソーラー発電、風力発電に対しても、賛成・反対の立場によって様々な想いがある事をお伺いしました。
発電事業に伴い、飲食や宿泊施設、地権者には経済効果な恩恵がありますが、それによって失われる景観や自然、住環境の変化は取り返しがつきません。
本来であれば政治的な判断が求められるにも関わらず、それが十分に機能していない事には危うさを感じました。
五島列島は行政区分が佐世保市、小値賀町、新上五島町、五島市と4つに分かれていますが、地理的・文化的な関係性が強い地域です。
五島列島全体での繋がりや相乗効果を高める取り組みも可能ではないかと思いました。