政治家に当選させて頂いて5か月。
本日は、地方議員に対する定数削減の声が大きい理由を紹介します。
人口減少が避けられない中、地方議員は定数削減の声に晒されています。
その大きな理由は、有権者と議員の接点が少ない事ではないかと感じます。
理由1. 顔を見せに行かない
地方議員は高齢者が多く、中々長い距離を歩くことが困難です。
特に夏は、外に出ると汗が止まりませんので、外出する意欲も減退します。
その一方、地元の高齢者の多くは、
「議員が顔を出してくれること」
を首を長くして待っていたりもします。
私も先日、とある集落のお困りごとを聴いて回る中で、私に投票してくれた人から
いつ来るか、ずっと待っていたんだよ
と安堵の表情で迎えられました。
もっと地域を回らなければ。。。
と思う一方、地方議員は圧倒的に「足を使わない」事が常態化していると感じます。
議員は選挙の前だけ挨拶に来るが、当選後は来ない
という話は、とても多く耳にします。
確かに、1軒1軒回るのは骨が折れます。
しかし、普段通りの生活をしているだけでは、どうしても市民との接点は少なくなります。
理由2.ネットに不慣れ
地方はどうしても、高齢世帯が多いため、ネットに不慣れな方が多いです。
そのため、議員の普段の活動や考え方が伝わっていないと感じます。
ネットを通じたやり取りが少ないため、
議員は何をしているのか分からない=何もしていない
というネガティブな印象に繋がっていると感じます。
理由3.報告会が少ない
議会の活動報告は、実施の有無や頻度が自治体によって異なります。
五島市議会では、議会としての報告会がないため、私は会派としての報告会を行っています。
しかしそれも任意の活動であり、必須ではありません。
ましてやチラシを印刷してポスティングするという行為は、あいさつ回りと同様に「選挙前の」限定的な活動になる場合が殆どです。
コロナ前であれば、運動会や体育祭など、議員が顔を見せる機会は頻繁にありました。
ところがコロナになってからは、軒並み集会が中止となり、議員が顔を見せる機会も減りました。
こうした事もあり、議員が有権者に存在や仕事をPRする機会が減っている状態です。
まとめ
議員の定数削減が叫ばれる背景には
- リアルな場で顔が見えない
- ネットでも活動が見えない
- 報告活動もない
という状態が殆どであるため、
議員=存在しているのかどうか分からない存在
だと感じます。「1」と「2」は議員個人の努力の問題かもしれませんが、
「3」については議会全体で考えていくべき問題であると感じます。
五島市議会では、議会基本条例の制定に向けて、現在各会派で検討を行っています。
議会のルールとして、報告会や対話の会を定期的に開くことが理想的だと感じます。