なぜ大村市は人口が増え続けているの??
これについて紹介をしていきます。
本記事では、長崎大学のオンライン講義で園田市長から直接伺った話を参考に、その理由を紹介します。
これからの「地域政策・人口減少対策」を考える参考になれば幸いです。
西日本新聞によると、大村市は
1970年から50年近く連続で増加し、2005年以降も年間500人増のペースだ。
とあります。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/551711/
長崎県全体で見た時、人口減少する中で、大村市は「一人勝ち」状態です。その理由を5つの点から深堀してみます。
1.大村市は交通アクセスが良い
大村市は圧倒的に立地が良いとされ、
- 空港
- 高速のインターチェンジ(2か所)
- 新幹線(予定)
という都市の「三種の神器」を持っています。
博多・大阪・東京と言った大都市圏へのアクセスが良いのは大きな魅力です。
新幹線が開通すれば、更に利便性が向上します。
2.大村市は地価の相場が安い
長崎県内の他の自治体と比べて安いそうです。
実際に地価を比べてみると、2020年の「坪単価平均」は長崎市の3分1以下です。
https://tochidai.info/nagasaki/
家を建てたり借りたりする世帯にとっては、非常に大きなポイントですね。
3.大村市は買い物が便利
大村市の中心部には、イオンやスーパーエレナなど、大型のスーパーが集まっています。
長崎県は山間部のへき地が多いため、買物に不便を感じる方が少なくありません。
しかし、大村市は広い平野にスーパーがひしめいていますので、生活上困る事は少なそうです。
4.大村市は福祉が充実している
大村市には競艇という大きな税収源があり、売上と利益を伸ばしています。
https://this.kiji.is/502296298299950177
ナイター化する事により大きな柱となり、一般財源として住民福祉の向上に寄与しています。
しかし、園田市長曰く、
現在は県内の自治体も福祉を充実させて横並びの状態になっているので、(大村市が)突出している訳ではない。
それよりも大切な点は、「福祉が充実しているというイメージだ」
と述べています。
5.大村市は全国に先駆けている
コロナの感染拡大を受け、大村市は全国に先駆けて「事業者への30万円給付」を実施(4月13日に市長の専決処分)し、その後に全国のスタンダードとなりました。
その背景には、地元の商工会議所との密なコミュニケーションを図る条例づくりや体制づくり(中小企業振興会議)があるとの事でした。
第1 弾の給付(事業者向け)が30万円となった根拠として、
平均10万円の家賃代を3か月分として応援をしてもらい
と、事業者から要望があった事があると紹介されました。
迅速かつニーズに即した対応が出来るのも、こうした事業者との連携がうまく図られていたからです。
まとめ
大村市の人口が、長崎県内でも増え続けている背景を一言でまとめると、
長崎の不便さを感じさせない快適さがある
事ではないでしょうか。
それを分解すると、長崎県の他の自治体と比べて
- 都市部へのアクセスが最高(交通の利便性)
- 地価が安く住みやすい
- 山間部が少なく、平野が広くスーパーも多い
- 競艇の税収源による福祉の充実
- 若い市長が危機的状況へスピーディーに対応
という部分がありそうです。