五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。
そこで、議事メモを残しています。
※内容は正式な議事録ではないため、発話の全てを反映しておらず、必ずしも正確でない箇所もあります。
日時 2025/3/14 13:55ー
目次
市職員の人事について
人事異動のメリットとデメリットは
柳田 オオトリ。紅白歌合戦は名誉だが、今回はくじ運が悪かった。五島市の発展に貢献できるよう努力する所存です。岩手県大船渡市の方々にお見舞い申し上げる。再燃の恐れがない鎮火に向けて従事される消防団に平穏な日々が送れるように願いエールを送る。枯れ草を処理する場合は最新の注意を払うようにお願いする。様々な観点から人事異動は必要。メリットデメリットや必要性は。
市長 プロセス:希望や事情を把握するため希望調査を実施。各科の状況・意見書を求め、組織の能率的な運営を考慮している。業務内容や職務経験によるが3年を目安に移動。適材適所に配置して能力を最大限に発揮して市役所の機能を向上させキャリア形成・人材育成の面もある。定期的な異動により不正防止を図る。様々な職務を経験させることで、新たな知識を習得することができる。組織内で多方面に活躍できる人材が育つ。組織内の風通しが良くなる。デメリットは業務の引き継ぎで時間がかかること。異動先が希望通りでない場合モチベ低下やストレスもある。チーム分解により協力体制が崩れる場合もあり効率が低下する可能性もある。市役所の窓口に来た市民にすぐに対応できる人がいたら安心できるかと考える。より良い住民サービスを考える一方で働き方改革の時代なので家庭のことも考慮が必要。これ以上職員を減らすと住民サービス低下に繋がるので、うまくバランスをとりながら効率的にしていきたい。より楽しく気持ちよく仕事をしてもらうことも大切。
柳田 市長答弁の通り、業務効率が低下し行政サービス低下があってはならないとの思い。専門的な知識が豊富な人が中々育たないことも一つと思うがそれを補う方法は。
総務企画部長 人事異動は概ね3年の職員を異動対象者としている。現在1か所に10年勤務の職員もいる。どういった仕事をやりたいのか、今の仕事への思い、健康状態への配慮も考慮すべき。職務執行の状況、ジョブローテーション・人材育成を重視したい。
柳田 私の取引先の営業マンが3年で交代する場合がある。上司と話をする場合、勿体無いという。最初に2年は種まき。他の取引先に負けないようにする事が努めだが、その半ばで転勤とかになると勿体無い。後の年数が収穫というが、市の職員にも同じことが言えると思う。慣れてしまえば実力発揮できると思う。実力が発揮できる期間の延長や指導体制の確立が必要と思うがどうか。
総務企画部長 プロ職員が必要とは承知している。人事異動から連休明けにはちゃんと仕事ができるようにと指導を受けてきた。合併時には800名の職員がいたが、核はプロを育てる事だった。昨今の職員不足を考えると中々プロが難しい。長崎県は専門職採用が可能だが、オールラウンダーの職員を採用することが大事。担当に着いた時から管理・事業・民生部門という括りがあるが、まずはまわって経験を積んでもらいたい。管理職はより高度な知識を習得してもらいたい。
柳田 業務効率化で住民サービス低下が生じないように各課における協力体制を確立させて配置していただきたい。
選挙ポスター掲示板について
設置場所の見直しについて
柳田 2月9日の市議選挙の数は320か所だったが、設置基準はあるのか。任されているのか。
選挙管理員会事務局長 公選法の規定により投票所単位の人数と面積に応じて定められており設置している。五島市の場合、370か所になるが設置数は361か所で実施している。市議選挙は数が多く、他の選挙と比べて大きくなるため、掲示板の設置数は329か所としている。
柳田 目的は。
選挙管理員会事務局長 各候補者で公平な選挙運動を確保するためになっている。実際の効果は候補者がポスターを通した選挙運動をする事ができる。候補者の顔を確認して判断する周知方法の一つ。
柳田 選挙期間中に回った時に、こんな所に必要ないんじゃないかと思った。一方で然るべき場所に少ないとの意見もあった。見直す考えは。
選挙管理員会事務局長 歩行者や車の交通量を調査して見直しをしている。変更した事例もある。地域の皆様の声を受けている。国政との影響もあるので長崎県とも調整が必要。地域の皆様の声で見直したい。
柳田 市民の方々の判断材料になって欲しいので、国道沿いで掲示板を見ることは殆どない。往来が多い歩道は足を止めてみる人がいるのでは。スーパーや図書館など人の行き来が多い場所は設置しているが、県道・国道に設置しても殆ど意味がない気がしている。減らせといっているのではなく、判断材料として必要な箇所に設置すべきと考えているがどうか。
選挙管理員会事務局長 公選法ではポスター位置は特に規定がなく公衆の見やすい場所と書いてある。交通量も踏まえて考慮したい。
柳田 交通量が多いだけでは迷惑駐車になるので歩道がある場所に設置すべき。SNSで誰が出馬しているかみることもできる。SNSでそういうのを見ない方々を基準とすることも目安だと思うがどうか。
選挙管理員会事務局長 公衆の目につきやすい場所は有権者のために優先して判断したい。
選挙終了後の取扱いは
選挙管理員会事務局長 撤去後委託している産業廃棄物処理業者で処分している。
柳田 費用は。
選挙管理員会事務局長 2月の市議選挙の設置・撤去業務は975万7千円。設置及び撤去費用も含まれる。
柳田 旧郡部の岐宿は会計年度の方が対応するということで良いか。
選挙管理員会事務局長 撤去まで作業依頼している。
柳田 処分は市の職員が持って行ってると言うことか。
選挙管理員会事務局長 運び込んでもらったから後に処分している。
柳田 勿体無いと思う。7月には参議院議員選挙・県知事選挙・県議会選挙・市長選挙がある。そういう市議会議員選挙が終わった後の選挙に再利用した方が良いのではと思う。ただ保管場所の問題・管理など、はるかに手間暇がかかると理解している。ただそれを加味してもやはりご時世、SDGsという言葉を耳にする時代に処分するのはどうかと。ベニヤも材木も扱っている。毎日続いた場合は弱くなるが材木は雨くらいでは傷まない。1000枚あるうちの綺麗なものを使い回しすれば保管して3年くらいは持つと思う。市議会議員選挙のたびに制作して、それ以降は使えばSDGsの観点からも勿体無いと言われないが如何か。
選挙管理員会事務局長 作成費用は975万円だが、廃棄は別の74万で別途契約している。再利用はコスト削減、環境負荷への低減には繋がるが、市議選挙は候補者が増えて180cmが3枚必要で1000枚保管する場所が必要。雨風によってカビが生えたり腐食する恐れがあることから湿気対策、画鋲の処理など新たな業務も必要。現在の掲示板は破砕チップになっているので慎重な判断が必要。
柳田 各支所ごとに保管すればコスト削減できるし、岐宿旧町の時は地下に保管し都度再利用していた。制作から撤去までを業者に委託しているのでそんなに手間暇は変わらないが、制作業者には考えるところはあるが、個人的には再利用すべきと思っている。ご検討をお願いします。
藻場再生プロジェクトについて
これまでの進捗状況は
柳田 初日の質問と同じだが、再度説明を。
産業振興部長 食害対策としてアクションプランに基づき内海・外海の対策をしている。玉之浦・水の浦で対策をしている。網内での藻場再生に至っている。食害魚駆除事業をしている。いすゞみやアイゴを買取り搬出費用を助成。
柳田 玉之浦・水の浦はガンガゼ、崎山は仕切り網をしていると。成果は。
産業振興部長 久賀でも同じ取り組みを行い海藻類の復活している。富江・奥浦にも広げている。事業継続後の成果に期待している。ブルーカーボン算定業務をしている分析から21.5HAの回復を認めている。
柳田 食害魚駆除事業を開始して成果を上げているが、飼料会社への搬入費用を助成してるとのことだが、市内の食用消費を進めて費用を抑える考えは。
産業振興部長 搬出費用がかかり食用として市内で消費できれば費用面でも有効と考える。食用として人気がなかったが、民間事業者に委託ができればと思っている。試作品が完成して試食をしている。今後調理方法を普及させたい。
柳田 1月29日イベントに参加して試食して美味しかった。ガンガゼが特にウニと変わらずに実用化できるのではと思った。食害魚を地元で消費できるように民間事業者と協力して消費拡大に尽力いただきたい。公費の支出も減る。地元経済も活性化して税収も増えるので継続してほしい。
AIを活用した実証実験の成果と課題について
柳田 磯焼けバスターズの方と話をしたが、AI活用で省力化がすごいと言っていた。事業内容は。
産業振興部長 総務省の事業を活用してAIの対策として実証実験を実施。水中カメラで撮影してガンガゼをAI解析して生息密度のヒートマップを作成。効率化に繋がるか検証する。
柳田 崎山モデルの網にも担っていると思うので、成果と課題もあると思うが課題は。
産業振興部長 海のみえる化は成功している。システム開発により駆除の効率化に期待できる。水中カメラの設置が煩雑であり、簡単に運用できない。しけに対応できないなどがある。効率化に繋がるというので実用化を望む声もある。
柳田 この先ロボットを活用したガンガゼ対策もやるかもしれないと聞いたがその辺に関しては
産業振興部長 省人化を目的にロボットを活用する。自動化の可能性を検証する。ロボットの活用についても進めてまいりたい。
柳田 ピンポイントで駆除できるメリットがあるので労務省力化してほしい。1回1回潜るよりも意識的なものも違うと思うので、実証実験やってほしい。
ブルーカーボンの取組と今後について
柳田 単に漁業者の収益が上がるだけでなく、カーボンニュートラルへの貢献がある。公費負担軽減、波及効果が大きい事業。持続可能な事業になるように取り組んでいただきたい。
産業振興部長 水中の炭素の取り込み。R4に県内初の認証・ジャパンブルーエコノミーに認定申請を行い11トンの認定を受けた。3者から55万円で購入してもらっている。促進協議会で財源として活用している。新たに18トンを出している。
柳田 都道府県別の削減量。壱岐市が全国2位。五島市21位。30分の1です。壱岐市は食害魚に対する補助を出していて成果を出していた。甲子園出場で有名になっているが壱岐市に追い越すような意気込みを持っているか。
産業振興部長 壱岐市は早くから入手していた。いすゞみは広域回遊するため疑問符だった。壱岐を参考に取り組みを開始した。
柳田 10倍増になるようにお願いしたい。企業が削減できない二酸化炭素に対してうめ合わせることをカーボンオフセットになるが、現在は地元で購入できる仕組みがないので、地元企業はCO2をゼロにするのは難しい。今後企業価値を高めるために必要なオフセットを五島市でも広められないか。
産業振興部長 自社で削減できない分を購入する考え方。企業側には価値ある取り組みとなり、財源に充てることが出来る。カーボンオフセットに活用できる。認証が必要な事なのでそちらに応札は地元企業も活用いただければと思う。グリーンカーボンも行っているので買っていただきたい。
柳田 全て再エネを目指すRE100の認定会社がある。広く周知して地産地消に繋がる経済好循環を生み出す。ぜひ地元団体に購入していただきたい。