2024年時点の五島市政の現状について、データを基に解説していきます。
五島市は、総合戦略という市の計画の中の大きな柱に
- 五島の宝・子どもが育ち、輝く“しま”をつくる
を掲げていますが、市民アンケートによると、満足度は年々下がっている結果です。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s007/040/010/090/03actionplankennsyou.pdf
合計特殊出生率・出生数も年々減少傾向にありますが、
これは上述の「子育て支援・教育環境満足度」が少なからず影響していると考えられます。
それだけでなく、不登校の件数も微増しています。
私は議会に就任した当初から、
雨の日に子供が遊べる場所が少ない事
が、子育て世帯の最大公約数的な不満であると、繰り返し議会で訴えてきました。
しかしながら、有効な対策は何ら打たれないまま3年が経過し、市長は2024年3月議会にて
僕がこういう年齢(68歳)であり、子育て世帯との接触が少ないと反省している。
最近の子供は遊び方を知らないのかなと思っている。
などと発言しました。こうした認識では、子育て世帯の満足度が向上しない事も無理はありません。
子どもの遊び場の整備には、使われていない校舎や体育館を活用すれば、
それほど多額な予算が必要ではありませんが、中々重い腰が上がらないのが現状です。
また、給食費の無償化(約9000万円)についても、財政的に厳しいという立場を示している五島市ですが、
一方では毎年、国境離島新法の雇用拡充・滞在型観光の促進に約1億円もの予算を投じています。
こうした数字からも、「財源が厳しいから無理」というのは不適切な表現であり、
本当は「(子育て支援は)市としての優先順位がそれほど高くない」というが実体です。
雇用を増やす・市外から観光客や移住者を呼ぶ > 住民の生活満足度を高める
というのが五島市の方針であり、それがこの4年間の実績(住民満足度の指標が向上しない)に表れているのだと考えられます。