長崎県議会選挙の投票率の分析

長崎県議会選挙の投票率

2023年4月9日に投開票された選挙の投票率の分析です。

参照データ

https://www.pref.nagasaki.jp/shared/uploads/2023/04/1681044811.pdf

本記事では、主に2019年との比較に基づき行われていますので、

  • 2019年に無投票だった選挙区
  • 2023年に無投票だった選挙区

を除いています。こうした自治体は、直近の別の選挙と比較すると、見えることがあるかもしれません。

全体の傾向

長崎県全体の投票率は下がっていますが、地区ごとにばらつきが大きいです。

投票率の変化(2019ー2023県議会選挙)

(市町名)
五島市 -14.05 -14 -14.02
松浦市 -6.02 -9.35 -7.75
大村市 -7.8 -6.84 -7.3
小値賀町 -3.48 -6.34 -5.01
島原市 -7.03 -6.28 -6.62
佐々町 -6.61 -5.51 -6.02
時津町 -2.44 -2.95 -2.71
佐世保市 -3.95 -2.93 -3.4
長与町 0.77 1.19 0.99
長崎市 1.64 2.93 2.35

投票率が下がった選挙区

上述の通り、ほとんどの自治体では投票率が低下しています。

長崎市の人口が多いため、全体としてみると投票率は46.58%で前回を1.44ポイント下回る形でした。

中でも五島市は前回と比べてー14%と、低下率が著しく高いです。

直近の県議会選挙補欠選挙の時は投票率が59.56%でしたので、それと比較しても8%近く低下しています。

この要因として

  • 新人候補の知名度不足
  • 政治活動の影響力不足

が大きかったのではないかと考えられます。

著しく投票率が下がった五島市と、投票率が向上した長崎市、長与町を除く市町村を平均すると、

投票率は5.7%低下しています。

投票率が上がった選挙区

投票率増加は長崎市と長与町のみでした。

中でも、長崎市は定数14に対して23人が立候補するという乱戦でした。

選挙活動が盛り上がり、投票率向上にもつながったと考えられます。

投票率と人口規模

人口5万人以下の選挙区では、人口が多いほど投票率が低くなる傾向にあります。

相関係数:ー0.48

(市町名) 有権者数 投票率
小値賀町 1,976 71.26
西海市 21,851 61.04
南松浦郡(新上五島町) 15,476 58.9
波佐見町 11,752 53.75
川棚町 11,181 53.47
五島市 29,723 51.46
松浦市 17,742 50.53
東彼杵町 6,458 48.14
南島原市 36,309 46.69
長与町 32,906 45.97
島原市 35,826 44.88
佐々町 11,205 41.71
時津町 23,543 39.62