地方議員のなり手不足
朝日新聞の記事によると、全国的になり手不足が深刻化しているとのことです。
https://www.asahi.com/articles/ASR2W5WC4R2ROXIE008.html
その要因の一つとされる議員報酬について、
「議員報酬が上がれば議会活動は活性化されるのか?」
という問題を考えてみます。
地方議員の報酬
地方議員の報酬は、自治体によって異なります。
五島市の場合、R4年時点で 議長 429000円 副議長 347000円 議員 331000円 となっています。
3月議会では、市長、副市長、教育長の給与と議員の報酬を約2%上げる条例が上程されました。
「議員報酬及び特別職給料審議会委員」の答申
増額は上記委員会からの答申を受けての提案ですが、その中身は以下の通りです。
上記の中で、五島市は自主財源に乏しく、今後も厳しい財政運営が予想されると述べられています。
そうした中でも、市長を含む行政職員には「大変だけど頑張ってほしい」という期待のニュアンスがあると考えられます。
上記中、(2)では
議員においては、地域活動における地域の課題や意見の集約に努められ、市民の代表として市民の声を市政に反映させるため、活発な活動や市政への議論を期待する。
と述べられています。大切な事なので抜粋しました。
議員は市民の期待に応えられているか?
下記のアンケート結果からも分かる通り、私は五島市議会が市民の期待に応えていないと感じています。
こうした結果を踏まえ、継続的に議会改革を訴えてきましたが、残念ながら議会全体としては成果を上げられていません。
①改革の提案 → ②各派で持ち帰り検討 →➂結果やらない
の繰り返しでした。
報酬増は活発な議論に繋がるのか?
今回の答申に基づく改訂が実行された場合、
議長は月額8,000円UP、副議長と議員は月額6,000円UPになり、年収はそれぞれ96,000円、72,000円増になるため、
議員全員(18名)の年間報酬額は、132万円増になります。
物価高騰により市民生活と市の財政が厳しいで、市民が受け入れられるでしょうか?
そして何より、今回の報酬増により、
増額の目的である「活発な活動や市政への議論」に繋がるでしょうか?
私の答えはNoです。
議員報酬及び特別職給料審議会委員の答申に応えるためには、報酬増よりも議会改革を優先すべきです。
まとめ
以上、まとめると
- 五島市議会への評価は低く、議会改革は進んでいない
- 市の財政状況は厳しく、市民生活も苦しい
- 議員の報酬増による活性化への効果は不透明
と考えています。
皆さんは議員の報酬に対して、どのようなご意見をお持ちでしょうか?