今だ!五島へ行こう!
五島市では、1億円をかけて観光客の誘致キャンペーンを行っています。
https://goto.nagasaki-tabinet.com/feature/gototabicamgpaign
五島に沢山観光客が来てくれることで、市内経済もV字回復が期待されます。
が、今回の1億円キャンペーンは、市政の優先順位で考えた時、間違ったお金の使い方だと考えています。
議会では反対しましたが、賛成多数で可決されました。
その効果もあり、GW以降も沢山の観光客が訪れています。
ただし、観光需要が爆発するであろう7月以降を前にして、今五島市では深刻な「ガイド不足」が起きています。
五島市では
- 定期観光バスガイド(五島バス主催)
- キリシタン物語ガイド(観光協会主催)
- キリシタンクルーズガイド(五島バス主催)
- 星空ツアーガイド(観光協会主催)
- 旅行会社主催の旅商品
など、様々な旅行商品でガイドが必要とされています。
ガイドの後継者不足
ガイドが不足も問題ですが、その継承も問題になっています。
なにしろ、今現役でご活躍されている方は70歳前後の方が多いです。
その技術・ノウハウを継承する必要がありますが、他の産業と同様に「後継者不足」が起きています。
この状態が続くと、折角整備したカトリックの世界遺産や、日本遺産を語り継ぐ方が存続の危機です。
市の予算の使い方
私自身も、ガイドとして五島の各地を巡ってお客さんを案内する仕事をしています。
その中で、後継者不足は非常に大きな問題であると感じています。
議員としては、五島市全体の経済状況を見た時、
1億円を観光客にバラまくのは間違っている!!
と反対したわけですが、ガイドとしては、
観光に予算を付けるならば、観光客を受け入れる体制づくりに予算を使うべき!
と感じています。その最たるものがガイドです。
そもそも、ガイドの後継者不足が生じている原因は、職業として安定していない事です。
観光客は夏場にどっさり来ますが、冬場は閑散としています。
そうした事情があるため、ガイドの仕事は職業としても安定していません。
そのため、「時間とお金に余裕のあるシニア」の方が担う事が殆どです。
行政の関与と戦略性
このまま民間任せにしていては、ガイドの後継者はいなくなると考えられます。
観光を推進する五島市は、
観光客に何を期待するのか?
という方針が不明確です。
1億円キャンペーンでは、雑な経済効果の試算(1人37,000円くらい使うだろうという予測)に基づき事業を推進したわけですが、
単純に、お金をばら撒いて観光消費額を増やせば良いのでしょうか?
それはあまりにも短絡的な発想でしかないように感じられます。
長期的な発想で大切なのはリピーターを増やす事であり、そのためには人材育成が必要です。
お金のばら撒きなんかしなくても、
五島にまた行きたい!
という人が増えれば、関係人口に繋がる観光客は増えていくはずです。
逆に、「安いから来ました」というお客さんはリピーターにはならず、一度きりで終わってしまう気がします。
その辺りの事についても、6月議会で質問項目にしてみようかと思っています。