【2021年衆院選】山田勝彦氏はなぜ、当選できたのか?

衆院選挙結果

私が五島から応援していた山田勝彦さんが、見事に比例で当選されました。

本当におめでとうございます。

一緒に選挙を戦った立場として、非常に嬉しく思います。

知人の方から、

比例復活ってどういう事? なんで当選できたの?? 長崎3区って特別なの??

という声が聴かれたので、

山田勝彦さんがなぜ比例で当選できたのか?

という事について、詳しく紹介します。

本人の努力

山田勝彦さんは3年間、大村、佐世保、壱岐、対馬、東彼杵、五島、波佐見、川棚、小値賀という広範囲を丹念に回っていました。

 

私も市長選挙の前から五島をくまなく回っているから分かるのですが、毎日回るのは本当に大変です。

 

この努力を3年間続けて来られたことが、当選の一番の要因です。

小選挙区と比例代表の仕組み

小選挙区は1枚目の投票用紙に候補者の名前を書く選挙です。

各選挙区で1番の人のみが当選となり、僅差で谷川候補が当選しました。

しかし、小選挙区で落ちた人でも比例復活があります。

これにより、敗者復活で当選となる事が出来ます。

比例復活の仕組み① ドント方式

比例の投票用紙に書いた政党名は、全国11のブロックで集計され、九州ブロックは定数が20でした。

これをドント方式という計算に基づき、政党に配分します。

ドント方式とは、簡単に言うと「票数の多い政党から順番に議席を割り振っていく計算方法」です。

ドント方式で計算を行うと、立憲民主党には4議席が与えられている事になります。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2021/00/hsm11.html

【実際に計算した結果】

概ね投票数の多い政党に議席が配分されていますが、比例の1議席(260,189票)を巡ってはかなり惜しい政党もあります。

比例復活の仕組み② 名簿順位と惜敗率

次に、この比例の議席を政党内で配分する事になります。

比例区名簿では、重複候補者を同じ順位に並べることができます。

今回立憲民主党では、小選挙区に出馬する比例名簿の順位を全員1番としていました。

同順位の場合、小選挙区での当選者に対する得票率(惜敗率)が高い人、つまり惜しかった人から当選となります。

九州ブロックの結果

今回、山田勝彦さんは96.4%の惜敗率(僅か2038票差)であり、

九州ブロックで上位で3番目の惜敗率であったため、比例復活の対象者となりました。

https://www.nhk.or.jp/senkyo/database/shugiin/2021/00/hmb11_195.html

九州ブロックでは以下の結果となりました。

  1. 小選挙区当選:6名
  2. 小選挙区落選&比例区当選:4名(惜敗率上位者)
  3. 小選挙区落選&比例区落選:12名

ご覧いただいて分かる通り、比例復活は必ずしも全ての人が対象になる訳ではありません

まとめ

いかがだったでしょうか?

ドント方式や惜敗率など、聞きなれない用語を解説しましたが、

山田勝彦さんが当選した理由を端的にまとめると、

地道な活動によって現職候補と大接戦となり、惜敗率による政党の比例議席を得る事が出来たから

という事になります。