五島市自転車活用推進計画(案)に対する中西コメント

トライアスロン2年連続見送り

折角買ったロードバイクが家で泣いている中西です。

本日は、五島市自転車活用推進計画(案)へのパブリックコメントの紹介です。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s068/030/010/010/20210216170205.html

1トライアスリートとして、1市民として、そして1議員として、意見を紹介します。

そもそも論

目標設定が3つ掲げられていますが、「そもそもどうなの?」と思う事が多いので、紹介します。

1. 五島市の自転車事情

現在の五島市は「狭くて見通しの悪い」枝道が多いため、市街地での自転車利用は、都市部と比べ危ないと感じています。(郡部は逆に交通量が少ないので安全)

街中は高齢化率も高く、ウィンカーを出したまま走ったり、スピードを出すドライバーも少なくないため、ロードバイクの利用も怖いと感じる事があります。

2. 市民の意見

結論ありきで「自転車促進」の目標を掲げる前に、その前提となる都市計画の段階から「市民からの意見」を聞いた方が良いと感じます。

道路やインフラを整備したとしても、市民の利用が広がらなければ意味がありません。

3. 公益性への疑問

計画書の案では「3つの目標」が定められていますが、これを達成する事によって、

「誰が喜ぶのか?」

という点が疑問です。自転車の利用を促進するためには、広範囲の工事を伴う「道路の整備」が必要となります。

既存の道路を自転車用に拡張するのであれば、必然的に自動車の道幅が狭くなります。

そうなったとき、

車の方が移動手段として便利なのに、なぜ五島市は大金を投じて不便な乗り物の路線を拡張するのか?

と感じる市民が多数ではないでしょうか。

4. 健康増進の手段への疑問

五島市は人口減少で高齢化率も高いため、市民の健康増進手段としては、自転車よりもウォーキング等のスポーツが適していると感じます。

5. 計画推進の体制

観光目的で自転車を推奨するのであれば、「目標設定の前に」宿泊や飲食で働く観光事業者から意見を聞いた方が良いと感じます。

また、行政主体で進めるのではなく、日常的に自転車を愛用している「自転車大好き市民」の方を中心メンバーとして進めた方が良いとも感じます。

6. 上位計画での位置づけ

五島市として自転車利用の促進を促すのであれば、

「カーボンニュートラルの実現に向けた排気ガスの抑制」

など、総合計画レベルでの位置づけが必要ではないでしょうか。

まとめ

現在のプランと体制で計画を実行した場合、

自転車用の道路が拡張されたけど、結局誰トクなんだっけ・・・?

で終わってしまうような気がします。