地域づくりとしてのエネルギー問題
本日は久しぶりに、エネルギー関連のお話です。
https://nakanishidaisuke.com/2018/10/19/energy-policy/
国としては可能な限り、「再エネ比率を22~23%にする」としていますが、まだまだ脱炭素化の実現に向けためどはたっていなそうです。
そうした中で、全国的にエネルギーの地産地消に対する機運が高まっています。五島市もその流れの中で市民電力の会社が発足しています。
https://nakanishidaisuke.com/2018/12/19/goto-energy/
私は移住して3年目になりますが、大型の風車建設は、非常に時間が掛かるプロジェクトだな、と思っています。
記事にもある通り、現在は風車は立って、今後はそれがさらに10基に増える訳ですが、現在の段階ではエネルギーを「自給」している訳ではありません。
農作物と同じで、「再エネ比率を高めたい企業に高値で売電」と言うのがビジネスモデルになっています。
「地域づくり」としてのエネルギー
これからの時代は、
「地域づくりとしてのエネルギー」という発想が必要になるかと思います。
風車を建てるにしても、太陽光発電を利用するにしても、施設自体の建設が終われば、あとはいかに安定運用するかと言う「保守業務」がメインとなります。
現在の五島市では、
- 発電装置(大型風車+大量の太陽光)は完了
- 受け皿の整備(市民電力の設立)も完了
という段階ですので、あとはこれを
いかに選択的なモノとして、普及させるか?
という部分になるかと思います。そうでなければ、
商売としての売電
にしかならないでしょう。
次のステージとして肝心なのは、「ベースロード電源も含めた選択肢の整備」ではないでしょうか。
現在のところ、100%自然エネルギーでの自給は不可能なので、大型火力や原子力の力を借りている状況です。
この分野で、スモールで良いから地産地消を目指す事で、自給率を高め、本当の意味での循環型経済を目指すべきではないでしょうか。