ジオ・見送り
五島市が「世界遺産登録」の後に横断幕を掲げてきた「ジオパーク認定」が見送りとなりました。
https://www.city.goto.nagasaki.jp/s009/010/010/010/040/040/20191003161002.html
私はガイドとして、ジオの勉強会にも参加したり、申請書を書くお手伝いをしていました。
その中で、疑問に感じる事も多々ありました。
ジオ推進が直面する一番のハードルは、「それがどうした?」という質問にどう向き合うかです。ただ歩いて知識を得るという体験だけでなく、交流をベースに関係人口をいかにデザインするかが鍵と言えそうです。#ジオパーク推進
— 中西だいすけ (@wakuwaku230) February 11, 2019
地質学の専門家は、やたらと難しい単語で庶民を煙に巻こうとするキライがあります。例えば、砂泥互層、貫入岩、クロスラミナ、ノジュール・・・こんな言葉を連発された説明を聞いても、一般人はちっとも理解できません。ジオが盛り上がらない理由は、学者の一般人に対する配慮の無さです。#ジオパーク
— 中西だいすけ (@wakuwaku230) February 14, 2019
そうした事もありましたが、ガイドの立場としては、ちょこちょこと勉強会にも参加していました。そんな「ちょっと引いた目線」でみて感じた事は、「選挙と似ている」という事です。
広がり、巻き込み、当事者の獲得というプロセスが大事という意味で、ジオパーク推進は選挙活動にも似ていますね。
選挙:組織しながら選挙する。
ジオ推進:広報しながら認知度高める。
って感じですね。メーカーで言えばブランド品のPR戦略にも似ている気かまします。— 中西だいすけ (@wakuwaku230) May 11, 2019
私が勉強会を通じて感じたのは、「若い人・皆無」な状態です。大体いつも、決まったメンバーだけしか集まらないという、選挙の場合でも割と多く生じるこの現象。。。
今回の見送りの要因としては
市民への巻き込み力が足りなかった
という印象があります。
そもそも論
そもそも論ですけど、
行政が何のためにジオパークを推進しているのか?
の部分が、多くの市民には理解できていないと感じます。
私が経営者だったら、「既に日本全国で多数の登録事例があるようなブランド品」には手を出しません。
他の自治体がやっていない分野を輝かないと、島外から見ても価値は低いと思います。
それに、昨年登録された世界遺産登録の教会群についても、
- 地元にお金が落ちる仕組みが出来ていない
- 地元住民の生活に関する陳情が増えている
- 世界遺産に登録されてしまったので、改修が困難
という課題を抱えています。
ジオに関しては、今、圧倒的にガイドの数が不足している状況です。まずは、ガイドが専属でメシを食っていけるような環境を創れば、自然に
ジオのガイドが儲かりそうだから、始めてみよう!
という形で、民間の活動が活発化するはずです。ガイド不足の大きな要因は、お金の問題です。その部分に対して、「観光を推進する!」という行政の立場を踏まえれば、
いかにガイドが安定的に儲けを出せる環境を創れるか?
という部分が鍵になります。そうした観点からも、「新しい仕組み」を導入するようなリーダーの発案が必要だと感じます。
https://nakanishidaisuke.com/2018/10/27/guide-business/