最近の活動
勝負まで10か月前となりました。
最近は北海道に行ったり、各地のお祭りに顔を出したりしながら五島で生活をしています。
さて、本日は、久しぶりに島外に出て、人の話を聴いた中で印象的だったエピソードのご紹介です。
バタフライ効果
という単語を聞いたことがあるでしょうか?
簡単に言うと、
「地球の反対側で羽ばたいた蝶の影響で、大きな竜巻が起こる」
という説です。
一見すると信じられない話ですが、小さな事象が大きな現象を起こすことは、日常的にもよくあります。
例えば花粉が人体に与える影響とか、原子力の核反応とか、もっと大きな話で言えば、宇宙の創生だとか。
小さな出来事が、大きな出来事の火種となるケースは、数多く存在します。
そんな話になぜ感銘を受けたかと言うと、「誰も歩んだことのない道」は時々、
「これ、本当に意味あるんだっけ??」
という疑問にぶち当たるからです。
例えば私の場合、
- 道端に落ちているゴミをせっせと拾ったり
- すれ違う人に挨拶をしたり
- 1軒1軒お宅にヒアリング調査をしたり
- 街頭演説をしたり
そんな活動は、何も直接的な効果を生みません。
ただ、「そうしなかった事」と「そうした事」は自分の裁量に任されていて、後者を選ぶことが出来るなら、極力取っておいた方が良い気がします。
繋がっている世界
考えてみれば、物理的に私たちは一つの空間を共有しています。
五島は風の強い島ですが、そこを吹く風は、地球の裏側と「壁なし」で繋がっています。
海も同じで、海洋を漂う膨大なゴミは、五島だけでなく、世界中の沿岸部に漂着しています。
大気や海流の連続性は、国家という目に見えない大きな壁を超えて、活動を起こすきっかけになる気がします。
気持ちの連鎖
物理空間での連続性は、精神的な世界にも適用できます。
情けは人の為ならず
と言いますが、その親切は巡り巡って自分の元に循環してきます。
ミスチルの歌にある「彩り」みないな世界です。
そうであるならば、一見すると大した意味のない、無駄に思えるような親切も無駄ではありません。
今回の旅では、「親切は無から生産可能」と言うのが大きな発見でした。
例えば空港のロビーで、私が2席分のシートを占有していたとします(荷物+私)。
そこに2人組の方が現れた時、適切なタイミングで席を譲ることが出来れば、2人分に対する「親切な出来事」が生まれます。
元々、その場所には何も存在しなかったのですが、そこに価値が生まれる事になります。
もしかすると、その2名の方は、大規模な災害で困難に直面した時、同じように親切をしてくれるかもしれません。
感謝や親切は、必ず伝播します。
そう思うと、今まで以上に
「些細で見落とされがちな活動」
を丁寧に、大事にしていこうと思いました。教科書的には
地道にコツコツ
が大事だと言われますが、それがどうして大事なのか、腹落ちしたような気がしました。つまり、
- 世界は物理的に繋がっている
- 気持ちや感謝は伝播する
その事実に気が付けば、より一層、今まで見落としていた部分を丁寧に拾って、活動の量と質を高めていけるのではないか、と思いました。