政治家は人間力を磨け

北海道訪問

34日で北海道に行ってきました。旅行でもなく観光でもなく、トークイベントに参加するためです。

北海道出身で五島に1年間移住してきた方の知り合いで、江別市市長選挙に出馬された堀さとのトークでした。

堀さんは落選という結果でしたが、既に次の選挙にベクトルを向けて活動をされていて、エネルギッシュな方でした。市議会の経験すらない私にとっては、大先輩にあたる方ですが、大変元気を分けて貰いました。

それだけでなく、年齢や考え方が似ている部分もあり、「マニアックな趣味の話が出来る知人」を紹介してもらったように嬉しかったです。

2日間に及び、レアな対談を経験させていただき、私にとっては光栄な経験となりました。

さて、そんな今回の旅ですが、一言で振り返ってみると「自分力をいかに高めるか?」が大事だと感じました。

行きの飛行機の中では「ハートドリブン」という本を読み、これからは外見的な価値(物質的な豊かさ)よりも、内面的な価値(精神的な豊かさ)の重要性が高くなる時代になると改めて感じました。

私にとって、大学で心理学部を専攻した事は、先行投資だったのかな、と思います。

これからの時代に大切なのは、自分の感情と素直に向き合う事。高速で動く事を求められる日本で生活をしていると、この部分が疎かになりがちです。

そしてトークイベントを通じて、私はどうやったら有権者でないリスナーに対して、「ファンになってもらえるか?」という事を考えていました。

その土地の有権者ではなくても、選挙を通じたサポートは相互に可能です。例えば選挙期間に応援に駆けつけたり、人脈の情報交換をしたり。

堀さんとの話の中では、「選挙ツーリズム」という新しい地域との関わり方も楽しそうというお話になりました。

政治家にとっては、そうした「有権者以外のサポート」を獲得するためにも、「ファンを獲得する」という視点が必要になります。

極端な話をすれば、知らない街で電車の隣に座っている方が、次の日から自分のファンになってくれる可能性もあります。

そこでも必要となるのは、やっぱりその人自身の魅力です。傲慢で自己中心的な側面が少しでも見え隠れすれば、その人のファンは増えません。

私は今まで、とにかく人が多い場所に行って顔と名前を覚えてもらう様なことに奔走していました。

しかし、

「あの人はどこにでも見かける人だ」

という印象以上に大切なのは、人間としての器を広げ

「あの人は本当に本当に立派な人間だ」

という口コミを増やす事が、遠回りなようで近道なのかもしれない、と感じました。

「人間的な魅力をいかに高められるか?」という点でも、やはりその人自身がどれだけ自分自身と向き合っているか?が重要になると思います。

このテーマに対する私の習慣を振り返ってみます。

私は中学生の頃から会社員を辞めるまで、毎日欠かさず日記を書いていましたが、フリーになってからは頻度が減ってしまいました。

雑音のない部屋でじっくり自分自身と向き合う、という内省の時間も更に必要なのかな、と感じました。

それ以外にも、人間的なタフさ(精神力や忍耐力)を高めるために、運動の習慣は欠かせません。

選挙の前にトライアスロンに出場することも、私にとっては人間力の下地となる体幹を鍛えるようなものです。

言うまでもなく、身体の健全さは、精神の健全さにもリンクしています。

身体を動かす事、文章で表現をする事が、私が既に行なっている取り組みですが、そうした部分以外でのアプローチはあるでしょうか?

座禅、瞑想といった、内省の更に深い部分へのアプローチや、日常的に人に尽くす習慣を作ることが大事なのかな、と思います。

思いつく限りでは、ボランティアの回数を増やす事が、1番手っ取り早い方法です。

それと、基本的な動作を担保するために、心構えをインストールする必要があります。

例えば、

人の為に尽くし、祈る事

目の前の人と、100%誠実に向き合う事

愛を最大限発揮する事

こうした命題を日々意識しながら街を歩けば、所作や振る舞いのレベルから変わっていくはずです。

「すごくいい人」よりも、「脱帽するくらいすごい人」を目指して行動すること。

そのためにはマインドセットが必要で、それに基づく現実的なアクションも必要となります。

自分を磨くために、

自分に嘘をつかず、心尽くしの集中力を高める

それが今回の北海道訪問を通じて、コンパスが示した方向性かなと感じました。