どげんかせんば
過去の市議会の議事録や、市長の施政方針を見ていると、
- 五島市は財政的に貧弱
- 人口減少が進み、高齢者の割合が増える
- インフラの整備も含め、社会サービスの持続が困難
という事が問題提起され、
どげんかせんとイカン!!
という雰囲気が伝わってきます。
行政職員や、議員さんはそうした危機意識を抱いていると考えられますが、住民はどうでしょうか?
本日は、私が集落を訪問してヒアリングした結果と合わせて、その「温度感」みたいなものを考えてみます。
困りごとは特にない
私が集落を訪問していると
私:何かお困りごとはありませんか?
住民:うーん、特にないです。
これが一番よくあるやり取りです。
実際、五島市の住民アンケートを見ても、
約8割の市民が「住みやすい・どちらかといえば住みやすい」と回答
しています。
https://nakanishidaisuke.com/2019/08/14/sumiyasusa/
こうした事からも、住民の多くは
大きな変化を求めていない
気がします。しかし一方で、
- 昔に比べて子供の数が激減した
- 集落住民の殆どは、施設入居している
- このままいくと、集落が無人となるだろう
という話はよく聞きます。そうした中で、
「こうすればもっと良くなる!」
という気概を持っている方は、残念ながら少ない、という印象を受けます。
政治との距離感
その背景には、15年前に五島市に合併してしまった事により、
「政治が遠くに行ってしまったこと」
も大きく影響しているように感じられます。
政治は、差し迫った実害が及ばない限り、特に意識をする事のない、「空気」のようだとも感じます。
見方によっては、五島市が平和であることの証左だとも思います。
市民の体温を上げる
しかし、誰もが漠然と感じているように、高齢化と過疎化が進行する「島の未来」を考えれば、今の状況は長続きしません。
選挙を1年前にして、まだまだ住民の総意としては
(良い意味で)変わらなければ
という雰囲気が希薄だと感じます。
人間の体で例えると、低体温な感じです。
「変わろうとする雰囲気」に対する「市民の熱」を徐々に高める事が、選挙を戦う上での地道な活動の一つになるかと感じます。