【2019.9/五島市市議会メモ】橋本議員

五島市の市議会では、議事録が閲覧可能になるまでに、数か月かかります。

そこで、議事メモを残しています。

記載分は、2019年9月10日の内容です。

https://www.city.goto.nagasaki.jp/s001/010/010/010/100/20190316160308.html#01

※内容は必ずしも全てを反映している訳ではなく、正確でない部分もありますので、ご容赦ください

日米自由貿易協定に対する市長の見解について

Q.日米自由貿易協定の交渉で茂木外相は「大枠合意」を強調し、農業製品の受入圧力が高まった。牛肉・豚肉の関税も下がり、多国籍企業にとって有利なものであるため、貿易協議は即刻中止すべきだが、市長の見解は?

A.8月28日まで会合が行われたが、個別の品目が公表されていないため、見解を述べる事は差し控えたい。

Q.具体的な内容は分からない、との事だったが、日本の一方的な譲歩にも関わらず、国会で審議が行われていない。安倍政権の姿勢は国会をないがしろにする隠ぺい政治だ。

人口ビジョン・総合戦略について

人口ビジョン・総合戦略の検証と対策について

イ 人口

Q.達成度は?

A.2060年に2万人の目標としているが、令和2年に3万6千を目標としている。現在は257人で止めなければ目標を下回る事になる。2060年の目標達成は厳しいと予測している。今後も国境離島新法の活用やUIターンの促進を進めていく。

ロ 農林業振興プロジェクトの戦略産品出荷量

A.H30は目標の106%で達成。今年度はブランド化・PRを行い、目標の達成に向けて取り組んでいく。

ハ 水産業振興プロジェクトの1経営体当たりの平均漁獲金額

平均漁獲金額は615万円。111%で達成。

ニ 物産・ブランド振興プロジェクトのギフト・ネット販売及び物産展売上額

1億121万円。79%で未達成。

ホ 商工業振興・新産業育成プロジェクトの高校生新卒者地元就職者率

(聞きそびれ)

 

Q.達成している目標がある中で、人口減少に歯止めがかからないのはなぜか?

A.日本全体として人口減少していく中では、直近の目標への達成が厳しい状況である認識。

Q.五島市の経済分析の中で、H27とH30の所得の推移は?

A.総務省の調査に基づくと、H27は252万。H30年度は252万円となっている。

Q.観光客がどれだけ多く来訪しても、所得が上がらなければ、政策の意味がない。市民生活の向上は所得の向上で測られるべきだが、見解は?所得向上が低いことの説明は?

A.総合戦略では、将来に向けた5年間の方向性をまとめたもの。人口ビジョンを踏まえたものとして作成をしている。地域住民の所得向上も一つの目標だが、住民の福祉の向上も進める必要があると感じている。必ずしも所得の向上だけではない。所得は3千円のアップとなっているが、短期間で所得を上げるのは難しい部分もある。

新たな人口ビジョン・総合戦略の策定に当たり、市民との意見交換の場は設けないのか

Q.総合戦略を作る上で、意見交換の場を設けないのか?

A.市民の満足度を把握するために、2500人に市民アンケートを実施している。3月には若手職員とワークショップを実施し、アイデア出しをしてもらった。有識者で構成する推進会議では、2月28日に諮問をし、4回の会議を重ね、骨子案をまとめた。行政としてはこうした場の中で設定をしている。

Q.次期総合戦略の骨子を読むにはかなりの時間が掛かった。最低でも出張所には10冊程度を置くべきだと思ったが見解は?

A.総合戦略のパブリックコメントは1か月間実施しており、出張所に配置し、HPにも掲載をしているので、機会は設けられていると考える。

Q.HPで取れる人はよいが、出張所で手に取る人はいなかったとのこと。

新たな人口ビジョン・総合戦略の策定において、リーサス(地域経済分析システム)に基づく分析は活用されているのか

A.H27.4月から国が提供しているシステムだが、五島市では基礎調査の分析として活用をしている。

Q.直近の統計資料に基づき、地域内消費額・地域企業投資額の差額は?

A.地域経済循環図によると流入817億、流出675億円。差額は142億円。地域投資は44億円のプラス。

Q.五島市以外からの物品購入で所得が142億円も流入しているとされるが、主な要因は?

A.地域内消費額の差額142億円は、地域外からの資本の流入なので、観光客からの消費という解釈をしている。

Q.沖縄は五島市の観光客数が6倍だが、マイナスの流出。松浦市・熱海市は観光が30倍で五島市の1.7倍の流入。五島市の流入額が多すぎるという印象だが、どこが作成しているのか?

A.地域外からの流入は、まち・ひと・しごと本部の機関統計を組み合わせて国が作成したもの。すべてではないが、観光客の消費が大きいと分析。

Q.長崎県松浦市、沖縄県石垣市、石川県羽咋市では、独自の分析により課題と方向性がまとめられている。五島市ではまとめられているのか?

A.松浦市の場合はリーサスの研究会の分析であり、市としての正式な見解ではない。五島市はまとめていないが、リーサスによると、地域経済循環分析はそれぞれの市が分析がしているのと同等の部分はできる。

Q.各自治体はリーサスを基に、詳細な分析を行っている。松浦市、佐渡市でも、具体策を導き出したりすることにも役立っている。

A.国が出した資料がそうなっているので、総合戦略の骨子案と共に産業政策の方向性を提供すべきだという声が出たが、骨子案はHPに掲載している。

Q.地域経済分析は五島市でも分析をすべきだと思う。石垣市は、120万人も観光で来ているのに、マイナスになっている。石垣市は、独自で分析をしている。五島市で分析をし、実体を掴み、今後の方向性を掴むべきだと思うがどうか?

A.142億円は国の統計から出しているものであるが、内容については五島市独自で分析をする必要があると感じている。

公共調達に関する基本方針について

基本方針の明文化を

A.法律・規則に則り実施をしている。地域経済の活性化を考慮しながら行っているので、現行のまま行う方針。

Q.五島市には物品の購入に関わる事務扱い要綱はあるか?

A.全般的な事務取扱要綱はない。

Q.物品調達の場合、10万円の場合も8000万円の場合も最低制限価格を設けていないのは事実か?

A.事実である。

Q.冨江給食センターの軽トラックについて、執行率は60%であった。その他、執行率が50%台の場合もあり、収益ギリギリで落札に参加している。五島市の場合、公共事業は地域の活性化には貢献していないとの認識だがどうか?

A.地域経済の活性化という側面もあるが、予算執行の観点からは、競争で最低制限価格を設けずに行っている。

Q.地元業者の保護と育成は地方自治体の使命だと考えるが市長の見解は?

A.地元に発注できる部分は発注をし、そのほかは自らの経営努力にゆだねる部分もある。

Q.物品の事務取扱要綱がある自治体もある。物品の最低制限価格を設けるべきだと考えるがどうか?

A.法令を遵守しながら対応をしている。既存の規則の中でも適切に定めている部分もあるので、現行のままで行く方針。

Q.エアコンの入札は50%を基に設計額を算出したと答弁した。これは五島市の経済に負のスパイラルに陥る。時期総合戦略の中で、求職希望者の重視項目は「給与」であった。経済の悪循環になる可能性が生じるため、物品の事務取扱要綱を定める事が五島市として大切だと感じるが見解は?

A.現在の規則で適切な事務処理は行われているので、変更する方針ではない。

Q.最低制限価格は、地方自治体の首長の判断で決める事が出来る。五島市内で低価格競争で経営が悪化することが心配。地元の企業を保護・育成する観点からも、事務取扱要綱の制定が必要。建物の設定や設備などは最低制限価格を設定すべきだ。

A.建物の整備・整理状況から、最低制限価格を設ける必要性と予定はない。

業務委託については、最低制限価格制度を導入すべき

Q.業務委託の定義とは?

A.本来は市が実施すべき事務事業について、より専門的な知識を有する者について、一部を請け負ってもらうもらうもの。

Q.大阪の堺市では、物品調達の契約を設けている。五島市も導入すべきでは?

A.現在の規則で対応しているので、予定はなし。

Q.最低価格が下がり続けると、持続的な社会づくりにはならないと感じている。

登山道の整備について

鬼岳や久賀島の大開-五輪などの整備を
避難所の見直しについて

Q.鬼岳の登山道を整備すべきでは?

A.鬼岳は、多くの方が上られているので、ススキが繁茂している箇所もある。草刈りもする方向性で協議している。今後多くの方が訪れる予定なので景観の保持に努める予定。

Q.世界遺産の関連で大開~五輪も整備できないか?

A.殉教の島を歩くコースとして整備されている。観光ルートとして整備できないか、関係者と協議する予定。

土砂災害警戒区域に隣接して避難所を指定している件数と理由は

A.指定避難所のうち、警戒区域は25施設。市が設定した後、県の方で土砂災害区域を設定している。

Q.危険個所との隣接が25か所あるが、指定された年数は?

A.土砂災害特別警戒区域は、H25に160か所、H27に170か所、H28に182か所、H29に229か所、H30に240か所が指定を受けている。

Q.7月の大雨で避難した35所帯は数が少ないと感じたが、どう分析するか?

A.夜の時間帯の非難が少なく、7時に5世帯。10:30に18世帯30名。数が少なかった理由は、深夜の移動を回避、自宅に留まった事。事前の予測が難しかったので、

五島中央病院の病室について

入院患者の症状等に応じて病室を分けるよう要望を

Q.白血病患者のように、免疫力の低い患者を分けるような対策は?

A.白血病については、免疫力が低~高と様々。免疫力が低い場合は、分けるように主治医が状況に応じて判断をしている。

Q.私も8年前に院内感染で母を亡くした。白血病の患者は病室を分けるように要望したい。

A.患者の状態に応じて対応をしているとの事。

Q.院内感染を起こさない努力をしてもらいたい。